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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express リファレンスマニュアル(コマンド編)
Interstage

20.9 irepbacksys

名前

irepbacksys  -  Interstage ディレクトリサービスの資源のバックアップ・移出

形式

リポジトリのデータベースとして標準データベースを使用する場合
  irepbacksys -d backup_directory -R repository [-confonly | -dataonly] [-y]

リポジトリのデータベースとしてRDBを使用する場合
  irepbacksys -d backup_directory -R repository [-confonly] [-y]

リポジトリのデータベースとして標準データベースを使用する場合
  irepbacksys -f backup_file -R repository [-confonly | -dataonly] [-y]

リポジトリのデータベースとしてRDBを使用する場合
  irepbacksys -f backup_file -R repository [-confonly] [-y]

機能説明

irepbacksysコマンドは、Interstage ディレクトリサービスの資源のバックアップ・移出を行います。

以下に、irepbacksysコマンドの引数を説明します。

-d backup_directory

作成するバックアップディレクトリに付ける名前をパスで指定します。大文字、小文字は区別しません。
パス指定ではない場合は、カレントパスとみなします。
パスで128バイト以内になるように指定してください。
空白を含むパスを指定する場合は、“"”(ダブル引用符)で囲んでください。

バックアップディレクトリ名には、以下の文字は使用できません。ただし、“:”(コロン)についてはドライブ文字を指定する場合、“\”(エンマーク)についてはディレクトリのセパレータとして指定する場合は使用できます。また、“.”(ピリオド)のみは指定できません。

: ; / * ? \ < > | " ,

-f backup_file

作成するバックアップファイルに付ける名前(拡張子含まず)をパスで指定します。
パス指定ではない場合は、カレントパスとみなします。
パスで128バイト以内になるように指定してください。

ファイル名には、0-9の数字、a-zとA-Zの英字、“.”(ピリオド)、“_”(アンダーライン)が使用できます。

-R repository

Interstage ディレクトリサービス資源のリポジトリ名を指定します。
大文字、小文字は区別しません。半角英大文字を指定した場合も半角英小文字とみなします。

-confonly

リポジトリ環境のみバックアップする場合に指定します。本オプションは、クラスタシステムにおいて運用ノードから待機ノードへリポジトリ環境を複写する際に使用します。

-dataonly

リポジトリデータのみバックアップする場合に指定します。リポジトリのデータベースとしてRDBを使用する場合は、リポジトリデータは、バックアップの対象外ですので、指定できません。(RDB製品の機能を使用してバックアップしてください。)

-y

コマンド実行中のメッセージ出力を抑止する場合に指定します。また、応答メッセージ出力時に、“y”、または“Y”が入力された場合と同じ処理を行います。
本オプションを指定した場合は、システムログ(Windows(R)ではイベントログ)にエラーメッセージを出力します。

ポイント

Interstage ディレクトリサービスが提供するバックアップ・リストアコマンドのオプションと、その対象とする資源の関係は以下のとおりです。

リポジトリのデータベースとして標準データベースを使用する場合

対象とする資源

コマンドのオプション

指定なし

-confonly

-dataonly

リポジトリ環境

  

リポジトリデータ

  

アクセスログ

  

  

リポジトリのデータベースとしてRDBを使用する場合

対象とする資源

コマンドのオプション

指定なし

-confonly

リポジトリ環境

リポジトリデータ

  

  

アクセスログ

  

メッセージ

コマンドの実行結果は、コマンドを実行した画面に出力されます。メッセージの内容については、“メッセージ集”の“メッセージ番号がirepで始まるメッセージ”を参照してください。

注意事項

使用例

リポジトリ“rep001”の資源を“X:\Backup\irep\rep001_back”というディレクトリにバックアップする場合

irepbacksys -d X:\Backup\irep\rep001_back -R rep001
IREP: 情報: irep11000: バックアップが完了しました。 X:\Backup\irep\rep001_back [rep001]


リポジトリ“rep001”の資源を“/backup/irep/rep001_back.tar.gz”というファイルにバックアップする場合

# irepbacksys -f /backup/irep/rep001_back -R rep001
UX:IREP: 情報: irep11000: バックアップが完了しました。 /backup/irep/rep001_back.tar.gz [rep001]