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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express リファレンスマニュアル(コマンド編)
Interstage

20.8 ijsrestore

名前

ijsrestore  -  IJServerの資源のリストア・移入

形式

ijsrestore -d directory [-h host_table]

機能説明

ijsrestoreコマンドは、IJServerの資源をIJServerの運用環境にリストア・移入します。
リストア先にIJServerの資源が存在する場合は、削除した後にリストア・移入します。そのため、バックアップ対象外のログファイルなどはリストア・移入を行うと削除されます。

以下に、本コマンドの引数を説明します。

-d directory

IJServer資源をバックアップしたディレクトリ名を絶対パスで指定します。
指定したディレクトリが存在しない場合、もしくはディレクトリでない場合は、エラーとなります。

-h host_table

以下の場合は、移入時に、IPアドレスを変換する必要があります。

  • スタンドアロンサーバである場合、かつ

  • IJServerとWebサーバを分離して運用している場合、かつ

  • 移入元と移入先で、ServletコンテナやWebサーバのIPアドレスが異なる場合

このような場合、変更前と変更後のIPアドレスを記述したファイル名(絶対パス)を指定します。本指定により、移入処理時に、ServletコンテナやWebサーバのIPアドレスを自動的に変換することができます。

変換対象のIPアドレスはInterstage管理コンソールの以下の項目です。

  • [ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定] > [詳細設定] > [Webサーバコネクタ(コネクタ)設定] > [要求を受け付けるWebサーバのIPアドレス]

  • [ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定] > [詳細設定] > [Servletコンテナ設定] > [ServletコンテナのIPアドレス]

  • [Webサーバ] > “Webサーバ名” > [Webサーバコネクタ] > “ワークユニット名” > [環境設定] > [ServletコンテナのIPアドレス:ポート番号]

指定するファイルは、以下のように記述します。

  • コメント行には、各行の先頭にハッシュマーク(#)を記述します。

  • 半角スペース、タブは、無視します。

    (変換前のIPアドレス) > (変換後のIPアドレス) [(IJServerワークユニット名)]
                   :

変換前のIPアドレス:移入元の環境でのServletコンテナやWebサーバのIPアドレスを指定します。
変換後のIPアドレス:移入後の環境でのServletコンテナやWebサーバのIPアドレスを指定します。
IJServerワークユニット名:特定のIJServerに対してのみIPアドレスの変換をしたい場合に、対象とするIJServerワークユニット名を指定します。省略した場合は、すべてのIJServerに対してIPアドレスの変換を行います。

IPアドレスを以下のように変換する場合

  • 変換前:IPアドレス“192.168.0.1”、変換後:IPアドレス“192.168.0.3”

  • 変換前:IPアドレス“192.168.0.2”、変換後:IPアドレス“192.168.0.4”、変換対象IJServer:“IJServer01”

    192.168.0.1 > 192.168.0.3
    192.168.0.2 > 192.168.0.4 IJServer01

注意事項

使用例


IJServer資源を“X:\Backup”ディレクトリからリストアします。

C:\Interstage\bin\ijsrestore -d X:\Backup


IJServer資源を“/backup”ディレクトリからリストアします。

/opt/FJSVj2ee/bin/ijsrestore -d /backup