名前
ijsmartsetup - ユーザアプリケーション運用環境構築
形式
ijsmartsetup
機能説明
ユーザアプリケーションの運用に必要な資源(IJServerクラスタ、JDBCリソースなど)の情報を対話形式で問い合わせ、その情報から資源作成、ユーザアプリケーション配備を行い、ユーザアプリケーション運用環境を構築します。
戻り値
0: 正常終了
0以外: 異常終了
実行方法
以下のように実行します。
> ijsmartsetup |
入力項目
本コマンドを実行すると、以下の項目が対話形式で問い合わせられます。画面に表示される指示に従って、各項目を入力してください。
なお、問い合わせに対してq<RETURN>またはQ<RETURN>を入力すると、コマンドは終了します。したがって、各値にqおよびQを指定することはできません。
また、値の前後の空白は無視されます。
項目 | 説明 | 許容値 | 備考 |
---|---|---|---|
ユーザ名 | Interstage Java EE DASサービスの管理ユーザーID | 文字列。空白は指定できません。 | fileまたはldapレルムを使用している、かつ、asadminのログイン情報をファイルへ保存していない場合のみ問い合わせます。 |
パスワード | Interstage Java EE DASサービスの管理ユーザーのパスワード | 文字列。空白は指定できません。 | fileまたはldapレルムを使用している、かつ、asadminのログイン情報をファイルへ保存していない場合のみ問い合わせます。 |
動作環境(IJServerクラスタ)の名前 | アプリケーションを配備ために作成するIJServerクラスタの名前 | 1~22文字までの半角英数字および‘_’を含めた文字列 2バイト文字や、先頭と最終の文字に‘_’は、使用することはできません。 すでに存在するIJServerクラスタ名は大文字・小文字の違いにかかわらず指定できません。 以下の名前のIJServerクラスタは作成できません。
| |
.warファイル | 配備するアプリケーションのファイルパス | warファイルのファイルパスを255文字以内の絶対パスで指定します。 半角英数字および‘-’、‘_’、‘.’、‘;’が指定できます。 | |
データベース | アプリケーションから利用するデータベース、運用形態を選択 | 以下のいずれかを番号で選択します。 1: Symfoware ローカル JDBCドライバ type2 2: Symfoware RDB2_TCP連携(リモート) JDBCドライバ type2 3: Oracle Thin JDBCドライバ type4 4: データベースを使用しない | |
JDBCリソースのJNDI名 | 作成するJDBCリソースの名前 アプリケーションがデータソースを取得するためのJNDI名です。 | 半角英数字、半角空白、または特殊文字(‘!’、‘(’、‘)’、‘-’、‘.’、‘/’、‘;’、‘<’、‘>’、‘@’、‘\’、‘^’、‘_’、‘`’、‘{’、‘|’、‘}’、‘~’) 先頭には、半角空白を除く上記の任意の文字を指定できます。 | データベースを使用する場合に問い合わせます。 |
Symfoware Serverクライアント機能インストール先ディレクトリ | Symfoware Server クライアント機能インストール先ディレクトリのパス | 219文字以内の絶対パスで指定します。 |
|
ojdbc6.jarファイルの格納先ディレクトリ | ojdbc6.jarファイルの格納先ディレクトリ | 244文字以内の絶対パスで指定します。 | Oracleを選択した場合に問い合わせます。 |
orai18n.jarファイルの格納先ディレクトリ | orai18n.jarファイルの格納先ディレクトリ | 243文字以内の絶対パスで指定します。 | Oracleを選択した場合に問い合わせます。 |
データベースのサーバ名またはIPアドレス | 接続するデータベースのサーバ名またはIPアドレス | 文字列。空白、‘”’、‘[’、‘]’、‘\’は指定できません。 | “Symfoware RDB2_TCP連携(リモート) JDBCドライバ type2”または、Oracleを選択した場合に問い合わせます。 |
データベースのポート番号 | 接続するデータベースのポート番号 | 数値(1~65535) | “Symfoware RDB2_TCP連携(リモート) JDBCドライバ type2”または、Oracleを選択した場合に問い合わせます。 |
RDBシステムの名前 | 接続するRDBシステムの名前 | 文字列。空白、‘”’、‘[’、‘]’、‘\’は指定できません。 ただし、“RDBシステム名を付けない運用”としたい場合は、空白を入力します。 | “Symfoware ローカル JDBCドライバ type2”を選択した場合に問い合わせます。 |
データ資源名(データベース名) | 接続するデータ資源名(データベース名) | 文字列。空白、‘”’、‘[’、‘]’、‘\’は指定できません。 | Symfowareを選択した場合に問い合わせます。 |
サービス名 | 使用するOracleのサービス名 | 文字列。空白、‘”’、‘[’、‘]’、‘\’は指定できません。 | Oracleを選択した場合に問い合わせます。 |
データベース接続に使用するユーザ | データベース接続に使用するユーザ | 文字列。空白、‘”’、‘[’、‘]’、‘\’は指定できません。 | データベースを使用する場合に問い合わせます。 |
データベース接続に使用するユーザのパスワード | データベース接続に使用するユーザのパスワード | 文字列。空白、‘”’、‘[’、‘]’、‘\’は指定できません。 | データベースを使用する場合に問い合わせます。 |
作成される資源
本コマンドを実行すると、Java EEに以下の資源が作成されます。
種類 | 名前 |
---|---|
IJServerクラスタ | 指定した動作環境(IJServerクラスタ)の名前 |
設定 | 指定した動作環境(IJServerクラスタ)の名前+-config |
サーバーインスタンス | 指定した動作環境(IJServerクラスタ)の名前+_+ins+数字 |
配備アプリケーション | 指定した.warファイル名から拡張子を除いた値 |
JDBCリソース | 指定したJDBCリソースのJNDI名 |
接続プール | 指定したJDBCリソースのJNDI名+Pool すでに同名が存在する場合は、末尾に同名とならない数字が追加されます。 |
パスワードエイリアス | 指定したJDBCリソースのJNDI名+pool_pwd 名前はすべて小文字になります。 すでに同名が存在する場合は、同名とならないように末尾に数字が追加されます。 |
作成した資源は、Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドから設定や削除などの操作を行うことができます。詳細については、以下のマニュアルを参照してください。
「Java EE運用ガイド」-「Java EEアプリケーションの運用」-「Interstage Java EE管理コンソールを利用した運用」
注意事項
本コマンドは管理者権限を持つユーザだけが実行可能です。
本コマンドの実行では、シェルのパイプやリダイレクト機能は使用できません。
本機能は、「入力項目」に示す項目以外の設定を必要とするアプリケーションには使用できません。Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminなどのコマンドから設定や操作を行ってください。
本コマンドは同時に複数実行しないでください。
以下のコマンドの実行時に、本コマンドを実行しないでください。また、本コマンド実行時に以下のコマンドを実行しないでください。
asadmin
ijnastart
ijnastop
ijdasstop
ijdasstart
本コマンド実行時に、Java EE管理コンソールから操作を行わないでください。
本コマンド実行時には、Interstage Java EE DASサービス、Interstage Java EE Node Agentサービスが起動している必要があります。
データベースへのアクセス確認を行う場合、本コマンドは必要に応じてInterstage Java EE DASサービスにJDBCドライバへのクラスパスを設定し、Java EEの運用環境の再起動を行います。
本コマンド実行中に、[Ctrl]+[C]などでコマンドを強制終了した場合、作成された資源が残る場合があります。「作成される資源」を参考にして、Interstage Java EE管理コンソール等から削除してください。
本コマンドが正常に終了しなかった場合、作成された資源の削除は行われません。エラーメッセージ出力後に資源を削除するためのコマンドが表示されます。これを参考に資源を削除してください。
本コマンドが例示するURLでは、アプリケーションへアクセスできない場合があります。Java EEを運用しているサーバ以外でブラウザを起動する場合は、Java EEを実行しているサーバのホスト名またはIPアドレスを使用してください。Webサーバを経由する運用の場合、Webサーバの以下の設定を確認し、正しいURLからアクセスしてください。
SSLの利用の有無
ホスト名/IPアドレス
ポート番号
本コマンドでは、UNCパスはサポートされません。以下の項目にネットワークの共有資源を指定する場合は、ネットワークドライブを割り当てたうえで、使用してください。
.warファイル
Symfoware Serverクライアント機能インストール先ディレクトリ
ojdbc6.jarファイルの格納先ディレクトリ
orai18n.jarファイルの格納先ディレクトリ
本コマンドを日本語環境以外で実行した場合は、メッセージに表示される「Java EE Operator's Guide」を「メッセージ集」に読み替えてください。