イベント発生時にリモートコマンドを発行するためには、[アクション定義(詳細)]-[リモートコマンド]の設定が必要です。[リモートコマンド]の[アクション定義(詳細)]ダイアログボックスでは、以下の項目について設定します。
リモートコマンド発行の有無
[実行方法の指定]
[コマンド詳細]
[リモートコマンドを発行する]チェックボックスをチェックした場合だけ、定義詳細について設定することができます。設定する内容については、“Systemwalker Centric Manager オンラインヘルプ”を参照してください。なお、[コマンド名]と[パラメタ]の長さの和が、1022バイトを超えることはできません。
パラメタに“%MSG”、“%DATE”、“%HOST”を指定すると、以下のように置き換えられます。なお、置き換えた後、1024バイトを超える部分は出力されません。
%MSG : 発生したメッセージに置き換えられます。
%DATE : メッセージが発生した日時に置き換えられます。
%HOST : メッセージが発生したホスト名に置き換えられます。
“%MSG”、“%DATE”、“%HOST”を使用する場合は、%の前および、それぞれの文字列の後ろに半角の空白が必要です。また、“%MSG”で渡されるメッセージは、メッセージ監視アクションのメッセージの編集に指定したスクリプトで編集する前のメッセージです。
[アクション定義(詳細)]の呼び出し方法については、“アクションを定義する”の“[イベント定義/アクション定義]の呼び出し方法”を参照してください。
注意
リモートコマンドの発行では、コマンドの終了を待ちあわせません。リモートコマンドの発行の対象となるイベントが同時に複数発生した場合、同時にリモートコマンドが実行されます。コマンドが複数同時に動作すると支障をきたす場合は、実行するリモートコマンドに排他処理を考慮した作りが必要です。
[パラメタ]として%MSGを使用して受け取ったメッセージを、イベントログに出力するリモートコマンドを実行した場合、イベントを監視する条件にメッセージで特定する条件を設定していると、アクションの実行がループする場合があります。監視する条件を見直すか、同一アクションの抑止機能を設定してください。
リモートコマンドは、自サーバおよび論理的通信構造の下位システムへだけ発行可能です。
自サーバのコマンドを実行する場合は、アプリケーション起動アクションを使用してください。
リモートコマンドには、以下のコマンドは指定できません。
ウィンドウコマンド
制御端末を必要とするコマンド
フルスクリーン系のコマンド
対話系のコマンド
ページ制御をするコマンド
標準入力を使用するコマンド
リモートコマンドの[発行先]にIPアドレスやクラスタ論理ノードは指定できません。[通信環境定義詳細]-[自ホスト名]で設定した[ホスト名]を指定してください。
リモートコマンド発行先システムのOS がWindows の場合で、ワトソン博士の設定で[メッセージボックスによる通知]が有効になっているとき、コマンドがアプリケーションエラーになると、メッセージボックスが終了するまでの間、リモートコマンドは完了しません。必要に応じて[メッセージボックスによる通知]を無効にしてください。
リモートコマンド実行先のユーザは、実行先のシステムごとに以下のようになります。UNIX版:通信環境設定の[コマンドユーザ]に指定されたユーザ
Windows版:サービス「Systemwalker MpOpagt」のログオンアカウント
アクション実行ログを出力する
mpaosactrev(アクション実行履歴の表示コマンド)を実行すると、アクション実行履歴ファイルに、以下の形式で表示されます。
時刻 番号 REMOTE 処理 [CMD=”コマンド文字列”] |
項目は、以下の値を表しています。
項目名 | 値 |
---|---|
時刻 | 出力したアクションの情報の処理を行った日時 |
番号 | イベント監視の条件定義と比較したイベントのサービスを起動してからの通番です。 |
処理 | 以下のどれかになります。 START: NORMAL: ERROR: |
CMD=”コマンド文字列” | 処理が“START”の場合に、起動したコマンド文字列(コマンド名+パラメタ)を表示します。 |