イベント発生時に音声で通知するためには、以下の設定が必要です。
[アクション環境設定(詳細)]-[アクション実行先]
[イベント定義/アクション定義]-[通知/実行アクション]
音声通知の実行先を設定する
UNIXサーバで音声通知を実行する場合は、アクション実行先にWindows(R)コンピュータを指定します。
音声通知をUNIXのサーバでアクションの実行先をWindows(R)コンピュータにする場合、または別のWindows(R)コンピュータで実行する場合、[アクション環境設定(詳細)]ダイアログボックスの[アクション実行先]で、アクションを実行するホスト名を設定します。
指定した実行先が下記のWindows OSの場合、以下のユーザでログオンしてください。ログオンした場合に実行できます。
対象のWindows OS:
Windows 7
Windows Vista
Windows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based Systems/Windows Server 2008 Foundation/Windows Server 2008 R2
ログオンするユーザ:
運用管理サーバ、部門管理サーバ、業務サーバ、運用管理クライアント
DmAdmin、DmOperation、DmReferenceグループに所属しているユーザ
クライアント
Authenticated Usersグループに所属しているユーザ
上記“対象のWindows OS”に複数のユーザがログオンしている場合:
初めにログオンしたユーザ以外のユーザで、Systemwalker Centric Manager の停止(pcentricmgr.exe)、起動(scentricmgr.exe)を行った場合、起動を行ったユーザの権限でアクションを実行するプロセスが起動します。このコンピュータをアクション実行先ホストとして使用している場合、ログオンしておく必要のあるユーザは、Systemwalker Centric Managerの起動を行ったユーザになります。
起動コマンドを実行したユーザがログオフする場合は、ログオフした後、ログオン中の別のユーザで起動コマンドを実行してください。
なお、以下の操作を行った場合に実行される Systemwalker Centric Managerの停止、起動においても同様です。
[運用環境保守ウィザード]より、以下のどれかの操作を行った場合
運用環境の構築
運用環境の退避(※)
運用環境の復元
データベース拡張
※ 退避オプションの“サービスを停止せずにデータの退避を行う”を選択していない 場合
mprsc(リストアコマンド)より、資産の復元を行った場合
mppolcopy(ポリシー同期コマンド)より、ポリシー情報の復元を行った場合
OSを起動するだけでアクションを実行するには、自動ログオンの設定をしてください。
リモートデスクトップ接続しているコンピュータで音声を再生する場合には、以下のようにリモートデスクトップ接続をしてください。
接続先のコンピュータで音声を再生する場合
[リモート デスクトップ接続]ダイアログで[オプション]ボタンをクリックし、[ローカル リソース]タブを選択します。
[リモート コンピュータのサウンド]で、[リモート コンピュータで再生する]を選択して接続してください。
接続元のコンピュータで音声を再生する場合
[リモート デスクトップ接続]ダイアログで[オプション]ボタンをクリックし、[ローカル リソース]タブを選択します。
[リモート コンピュータのサウンド]で、「このコンピュータで聞く」を選択して接続してください。
音声通知のアクションを定義する
[アクション定義(詳細)]-[音声通知]ダイアログボックスで、以下の設定を行います。
[音声による通知を行う]チェックボックスをチェックして、音声通知の詳細について設定します。
繰り返し通知は、[音声通知の情報]で[メッセージの読み上げ]または[WAVファイル再生]を指定した場合だけ、設定することができます。
[音声通知を実行するホスト名]は、最大32個まで設定できます。何も登録されていない場合は、[アクション環境設定(詳細)]ダイアログ-[アクション実行先]に設定したホストに、音声通知が実行されます。
[音声詳細]の[テキスト]に“%MSG”、“%DATE”、“%HOST”を指定すると、以下のように置き換えられます。なお、置き換えた後、1024バイトを超える部分は通知しません。
%MSG : 発生したメッセージに置き換えられます。
%DATE : メッセージが発生した日時に置き換えられます。
%HOST : メッセージが発生したホスト名に置き換えられます。
“%MSG”、“%DATE”、“%HOST”を使用する場合は、%の前および、それぞれの文字列の後に半角の空白が必要です。また、“%MSG”で渡されるメッセージは、メッセージ監視アクションのメッセージの編集に指定したスクリプトで編集する前のメッセージです。
[アクション環境設定(詳細)]の呼び出し方法については、“アクションを定義する”の“[アクション環境設定]の呼び出し方法”を、[アクション定義(詳細)]の呼び出し方法については“[イベント定義/アクション定義]の呼び出し方法”を参照してください。
注意
WAVファイルの再生を行う場合の[ファイル名]は、フルパスで指定してください。
音声通知のアクションを実行するためには、Microsoft Speech API(SAPI)対応の音声合成エンジンが実装された製品が必要です。
なお、音声合成エンジンは、Systemwalkerの言語に対応したエンジンのインストールが必要です。また、音声通知をする性別も一致させる必要があります。
例)Systemwalkerが日本語で、男性で音声通知する場合
音声合成エンジン 日本語-男性
例)Systemwalkerが英語で、女性で音声通知する場合
音声合成エンジン 英語-女性
音声通知の[繰り返し回数]に0を指定した場合は、音声の停止処理がされるまで、無限に繰り返します。
音声通知の実行先を複数指定している場合、実行先に指定しているすべてのマシンでアクション実行のサービスが起動している必要があります。1台でも起動していない場合、アクションの遅延が発生します。
以下のWindows OSでの音声通知は、ログオンした場合に通知できます。
Windows 7
Windows Vista
Windows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based Systems/Windows Server 2008 Foundation/Windows Server 2008 R2
アクション実行ログを出力する
mpaosactrev(アクション実行履歴の表示コマンド)を実行すると、アクション実行履歴ファイルに、以下の形式で表示されます。
時刻 番号 AUDIO アクション管理番号 処理 [HOST=通知先] |
項目は、以下の値を表しています。
項目名 | 値 |
---|---|
時刻 | 出力したアクションの情報の処理を行った日時 |
番号 | イベント監視の条件定義と比較したイベントのサービスを起動してからの通番です。 |
アクション管理番号 | アクションを管理する番号を表示します。[アクション管理]画面の[管理番号]と一致します。 |
処理 | 以下のどれかになります。 REQUEST: START: NORMAL: DELETE: ERROR: |
HOST=通知先 | 処理が“START”の場合に、音声通知を実行したホスト名を表示します。 |