管理対象サーバのバックアップ/リストアおよび移入は、以下の目的のために行います。
注意
必ず、管理サーバと管理対象サーバの両方のバックアップを行ってください。管理サーバと管理対象サーバのバックアップの定義情報が異なる場合、サイト環境の復旧は困難となります。
■サーバグループへの管理対象サーバ追加
サーバグループに管理対象サーバを追加する場合、事前に追加する管理対象サーバとサーバグループ内の管理対象サーバのInterstage資源を一致させる必要があります。このため、バックアップ/移入機能を使用してInterstage資源を一致させます。
作業手順を以下に示します。
バックアップ機能を使用して、サーバグループに所属する管理対象サーバの資源をバックアップします。
バックアップ手順については、「4.4.3 バックアップ/リストア(移入)手順」を参照してください。
注意
Interstage資源のバックアップを行う場合、サーバグループに所属するサーバの中の1台でInterstageを停止し、バックアップを行います。一定期間、当該サーバの運用を停止する必要があるため、バックアップ契機を考慮する必要があります。また、バックアップ契機を考慮し、サーバグループ内のサーバ数に余裕を持たせて設計するという方法もあります。
サーバグループに追加する管理対象サーバ(リザーブサーバ)に、「(1) サーバグループに所属する管理対象サーバの資源をバックアップ」でバックアップした資源を移入します。移入手順については、「4.4.3 バックアップ/リストア(移入)手順」を参照してください。
注意
他のサーバにバックアップ資源を移入する場合は、サーバ固有情報(IPアドレスなど)を変更してください。
管理対象サーバに対してリストア・移入のサンプルを使用する場合は、-sオプションを指定してください。
リザーブサーバ/スタンドアロンサーバに対して、バックアップ資源を移入してください。サーバグループに所属する管理対象サーバ/単体運用の管理対象サーバに対して、移入しないでください。
Interstage証明書環境資源が移入可能であるかは、サイト証明書を発行した認証局の運用方針により異なります。
異なるサーバで同じサイト証明書を利用することを許可している。
異なるサーバで同じサイト証明書を利用することを、条件付きで許可している。
異なるサーバで同じサイト証明書を利用することを許可していない。
したがって、想定している運用でサイト証明書が利用可能であるかを認証局に確認してから、移入してください。認証局において異なるサーバで同じサイト証明書を利用することを許可していない場合は、以下の対応を行ってください。
サーバごとに異なるサイト証明書を利用する(サーバごとにInterstage証明書環境を構築する)
想定している運用を許可している認証局からサイト証明書を入手する。
Interstage管理コンソールを使用して、サーバグループに、「(2) サーバグループに所属する管理対象サーバの資源の移入」で移入した管理対象サーバ(リザーブサーバ)を追加します。
注意
サーバグループへのサーバ追加時は、追加先のサーバグループに所属する管理対象サーバの資源をバックアップし、そのバックアップ資源を移入してください。他のバックアップ資源は、移入しないでください。
■管理対象サーバの復旧
管理対象サーバの故障などに備え、事前に管理対象サーバのInterstage資源をバックアップしておきます。管理対象サーバの故障などが発生した場合は、管理対象サーバの復旧後、Interstage資源をリストアし、Interstage環境を復旧します。
作業手順について以下に説明します。
バックアップ機能を使用して、サーバグループに所属する管理対象サーバの資源をバックアップします。バックアップ手順については、「4.4.3 バックアップ/リストア(移入)手順」を参照してください。
(3)以降の手順を実施します。
サーバグループからの管理対象サーバを削除します。
故障した管理対象サーバを復旧させたあと、(1)のInterstageのバックアップ資源をリストアします。リストア手順については、「4.4.3 バックアップ/リストア(移入)手順」を参照してください。
なお、管理対象サーバの復旧時は、必ずその管理対象サーバが所属していたサーバグループに所属する管理対象サーバのバックアップ資源をリストアしてください。他のサーバのバックアップ資源をリストアしないでください。
サーバグループに管理対象サーバ(リザーブサーバ)を追加します。