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Interstage Application Server マルチサーバ運用ガイド
Interstage

2.2.1 Interstage

Interstageの設計方法について説明します。

マルチサーバ環境における設計上の考慮点

Interstageの配置先

Interstageと配置先(サーバグループ/単体運用の管理対象サーバ)の関係は、1対1となります。同一業務の並列運用を行うサーバ群を、サーバグループとして構成します。

Interstageの定義項目

Interstageの定義項目は、サーバグループに所属する各管理対象サーバが採用する値です。サーバグループ内の合計値ではありません。

Interstageの構成

Interstageは、以下のサービスで構成されます。

  • CORBAサービス

  • ネーミングサービス

  • インタフェースリポジトリサービス

  • インタフェースリポジトリサービス(ValueIF)

  • コンポーネントトランザクションサービス(TD)

  • イベントサービス

  • トランザクションサービス(OTS)

  • トランザクションサービス(JTSRMP)


ネーミングサービスおよびインタフェースリポジトリは、以下のどちらかの構成を選択できます。

  • ローカルマシン上で運用する

  • 他サーバのネーミングサービス/インタフェースリポジトリを参照する

参照


リレーション(「ライン型」または「IPCOMを使用する」)

IJServerのServletコンテナの配置されたサーバグループとEJBコンテナの配置されたサーバグループ間のリレーションは、Interstageの環境設定で行います。
以下のどちらかを選択してください。

  • ライン型

  • IPCOMを使用する


Interstageの運用モデル

Interstageの運用モデルには、以下の4種類のモデルがあります。

使用するモデルは、Interstage上で運用する業務により決定します。ここでは、ライン型モデルとIPCOMを使用するモデルについて説明します。


サーバグループ間でライン型のリレーションを持つモデル

サーバグループから、他のサーバグループのネーミングサービスを参照するモデルです。
IJServerの運用時に、Servletコンテナを運用するサーバとEJBコンテナを運用するサーバを、1対1で関連付けて運用する場合に使用します。連携するサーバが特定で独立しているため、異常発生時に異常が発生したサーバを容易に特定できます。また、負荷分散対象から切り離すことにより、運用から容易に切り離すことができます。



サーバグループ間でIPCOMを使用してリレーションを持つモデル

サーバグループから、他のサーバグループのネーミングサービスを参照するモデルです。
IJServerの運用時に、Servletコンテナを運用するサーバとEJBコンテナを運用するサーバを、網羅的にn対mで関連付ける方式です。Servletコンテナを運用するサーバからEJBコンテナを運用するサーバに対して、IPCOMを使用した負荷分散を行う場合に使用します。
ServletコンテナとEJBコンテナの負荷が大きく異なるシステムに、効率よくサーバを配分できます。



並列運用モデル

並列運用モデルは、サーバグループが一つしかないモデルです。サーバグループが一つしかないため、サーバグループ間のリレーションはありません。


単体運用モデル

単体運用モデルは、業務を実行するサーバが単体運用の管理対象サーバで実現されているモデルです。サーバグループがないため、サーバグループ間のリレーションはありません。


注意

EJBコンテナを運用するサーバがInterstage Application Server Enterprise Editionの場合に、Servletコンテナを運用するサーバからEJBコンテナを運用するサーバに対して、IPCOMを使用した負荷分散を行うことができます。