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Interstage Application Server マルチサーバ運用ガイド
Interstage

2.2.6 トランザクションサービス(OTS)

トランザクションサービス(OTS)は、データベース連携サービスが提供するOTSシステムおよびJTS用リソース管理プログラム(JTSRMP)を含んだトランザクション機能です。サイト内に複数配置できますが、サーバグループには配置できません。

トランザクションサービス(OTS)は、各種アプリケーションで分散トランザクション機能/グローバルトランザクション機能を利用する場合に必要となります。各種アプリケーションとの連携方法は、スタンドアロンサーバと同じです。

注意

トランザクションサービス(OTS)は、単体運用の管理対象サーバにだけ作成できます。

トランザクションサービス(OTS)の設計方法について説明します。

トランザクションサービス(OTS)の配置について

トランザクションサービス(OTS)は、各種アプリケーションにおけるグローバルトランザクション連携で必要となるOTSシステムを含みます。このため、グローバルトランザクション連携を利用する場合は、サイト内にトランザクションサービス(OTS)を配置してください。通常、トランザクションサービス(OTS)は、サイト内の複数台のサーバに作成する必要はありませんが、サイトを以下のような構成にする場合、複数のサーバに配置する必要があります。

ポイント

トランザクションサービス(OTS)をサイト上で新規作成する場合、「システムのモード」は「sys」でセットアップされます。


マルチサーバ環境における設計および運用上の考慮点

トランザクションサービスOTSの配置先

トランザクションサービス(OTS)は、サーバ間に跨がったトランザクションを管理する機能を提供しています。サーバグループで同種サービスの一括操作を行うと、トランザクションの整合性を保証することが困難となります。このため、サーバグループに、トランザクションサービス(OTS)をセットアップした管理対象サーバを参加させることはできません。ただし、管理対象サーバを複数選択して操作できます。

CORBAアプリケーション向けのトランザクションサービスの運用モデル

サイトに所属しているサーバグループおよび管理対象サーバ上で、CORBAアプリケーションを利用したグローバルトランザクション連携を運用する場合は、データベース連携サービスが提供するコマンドを利用して行ってください。

参照

詳細については、「OLTPサーバ運用ガイド」の「分散トランザクション機能の運用」、および「アプリケーション作成ガイド(データベース連携サービス編)」を参照してください。


J2EEアプリケーション向けトランザクションサービスの運用モデル

マルチサーバ環境におけるトランザクションサービスの運用モデルは、トランザクションサービス(OTS)とトランザクションサービス(JTSRMP)が分散された形態です。

ただし、スタンドアロンサーバと同様、トランザクションサービス(OTS)に含まれるJTSRMPを利用し、リソースを共存させた形態を利用できます。マルチサーバ環境を有効に使用する場合は、リソース分離型を推奨します。
IJServerワークユニットは、トランザクションサービス(JTSRMP)を配置したサーバグループ上で動作させます。アプリケーションを分離して配置した場合は、EJBアプリケーションを配置したサーバグループが対象となります。