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Interstage Application Server MessageQueueDirector説明書
Interstage

13.2.3 MQDの拡張機能の環境を作成する

MQDの拡張機能の環境を作成する手順について説明します。なお、拡張機能を使用しない場合、本項の作業は不要です。ここでは、以下の拡張機能の環境作成方法について説明しています。

13.2.3.1 同報配信サービスの環境を作成する

同報配信サービスを使用するためには、図13.6 同報配信サービスの環境作成の流れの手順に従って、同報配信サービスが動作するためのサービス環境を作成する必要があります。

図13.6 同報配信サービスの環境作成の流れ

MQDを起動する

切替えディスクにアクセス可能なノードで、MQDを起動します。起動は、-pオプションを指定したmqdstrコマンドで行います。これにより、MQDの基本機能だけが起動されます。以下に、mqdstrコマンドの入力例を示します。

mqdstr -p

サービス環境を作成する

同報配信サービスの環境を作成します。作成方法はクラスタサービスを使用しない場合と同じです。作成には、mqdmcassetupコマンドを使用します。このコマンドは、このノードで1度だけ実行します。以下に、mqdmcassetupコマンドの入力例を示します。

mqdmcassetup -f /mqd/def/mcassetup.def

メッセージキューを作成する

同報配信サービスで使用するメッセージキューを作成します。既存のキューに対して同報配信サービスを使用する場合には、新たにメッセージキューを作成する必要はありません。メッセージキューの作成は、mqdcrtqコマンドで行います。以下にmqdcrtqコマンドの入力例を示します。

mqdcrtq que002

サービス定義を作成する

同報配信サービスのサービス定義を作成します。サービス定義については、クラスタサービスを使用しない場合と同じです。

サービス定義を登録する

同報配信サービスのサービス定義を登録します。登録方法はクラスタサービスを使用しない場合と同じです。登録には、mqdmcasdefコマンドを使用します。このコマンドは、このノードで1度だけ実行します。以下に、mqdmcasdefコマンドの入力例を示します。

mqdmcasdef -a -f /mqd/def/mcasdef.def

サービス定義を反映する

登録したサービス定義を反映するために、-nを指定して1度同報配信サービスを起動します。起動はmqdstrsvcコマンドを使用して行います。以下に、mqdstrsvcコマンドの入力例を示します。

mqdstrsvc -n mcas

MQDを停止する

環境作成のために起動したMQDを停止します。停止は、mqdstpコマンドで行います。以下に、mqdstpコマンドの入力例を示します。

mqdstr -p

13.2.3.2 イベントチャネル連携サービスの環境を作成する

イベントチャネル連携サービスを使用するためには、図13.7 イベントチャネル連携サービスの環境作成の流れの手順に従って、イベントチャネル連携サービスが動作するためのサービス環境を作成する必要があります。

図13.7 イベントチャネル連携サービスの環境作成の流れ

ノーティフィケーションサービスの環境を作成する

イベントチャネル連携サービスをクラスタ環境で使用する場合は、イベントサービスの環境をクラスタで動作可能な形態で作成してください。

クラスタ環境でイベントサービスのユニットおよびイベントチャネルを作成する際のesmkunitコマンドおよびesmkchnlコマンドの詳細については“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

CORBAサービスへの登録を行う

メッセージを受信するサーバでは、イベントチャネル連携サービスをCORBAサービスへ登録しなければいけません。メッセージを送信するサーバでは、本処理は必要ありません。なお、本処理の詳細については、“10.3.2.6 イベントチャネル連携サービスのCORBAサービスへの登録”を参照してください。

また、登録をする自サーバのIPアドレスは、運用系と待機系で共有するIPアドレスを指定してください。以下に、一括登録コマンドを使用してCORBAサービスへの登録を行う場合の入力例を示します。

ネーミングサービス方式で通信する場合は、以下の一括登録コマンドを使用します。

mqdnsgwinit_ns.sh SERVER01 255.255.255.255 8002 EUC

IORファイル方式で通信する場合は、以下の一括登録コマンドを使用します。

mqdnsgwinit_ior.sh SERVER01 255.255.255.255 8002 EUC /mqd/mqdiorfile

MQDを起動する

切替えディスクにアクセス可能なノードで、MQDを起動します。起動は、-pオプションを指定したmqdstrコマンドで行います。これにより、MQDの基本機能だけが起動されます。以下に、mqdstrコマンドの入力例を示します。

mqdstr -p

サービス環境を作成する

イベントチャネル連携サービスの環境を作成します。作成方法はクラスタサービスを使用しない場合と同じです。作成には、mqdnsgwsetupコマンドを使用します。このコマンドは、このノードで1度だけ実行します。以下に、mqdnsgwsetupコマンドの入力例を示します。

mqdnsgwsetup

サービス定義を作成する

イベントチャネル連携サービスのサービス定義を作成します。サービス定義については、クラスタサービスを使用しない場合と同一です。

サービス定義を登録する

イベントチャネル連携サービスのサービス定義を登録します。登録方法はクラスタサービスを使用しない場合と同一です。登録は、mqdnsgwdefコマンドで行います。このコマンドは、このノードで1度だけ実行します。以下に、mqdnsgwdefコマンドの入力例を示します。

mqdnsgwdef -a -f /mqd/def/nsgwdef.def

サービス定義を反映する

登録したサービス定義を反映するために、-nを指定して1度イベントチャネル連携サービスを起動します。起動はmqdstrsvcコマンドで行います。以下に、mqdstrsvcコマンドの入力例を示します。

mqdstrsvc -n nsgw

MQDを停止する

環境作成のために起動したMQDを停止します。停止は、mqdstpコマンドで行います。以下に、mqdstpコマンドの入力例を示します。

mqdstp