メッセージの送信が失敗する送信異常には以下の2つの種別があります。
ネットワーク異常や相手サーバ未起動などの一時的な異常
メッセージ内容の問題による恒久的な異常
本項では、上記2つの種別ごとの対処方法を説明します。
一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の対処方法について、以下の順に説明します。
送信異常となった原因を取り除く
サービスの通信の再開
一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の操作手順を図10.35 一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の対処の手順に示します。
図10.35 一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の対処の手順
送信異常となった原因を取り除く
送信側または受信側のサーバのシステムログに出力されているイベントチャネル連携サービスのメッセージ(MQD6001~MQD6499)から、送信異常となった原因の対処を行ってください。
サービスの通信の再開
サービスの通信を再開するためには、mqdnsgwcommコマンドを使用して行います。
以下にmqdnsgwcommコマンド(サービスの通信の再開)の入力例を示します。
-------------------------------------------------------- mqdnsgwcomm -a ID000001 --------------------------------------------------------
なお、本コマンドは、-aオプションを指定したmqdnsgwprtコマンドを実行し、状態が“Suspend”のチャネルコネクションに対して実行してください。
メッセージの内容の問題によりメッセージの送信が失敗した場合の対処方法について、以下の順に説明します。
送信異常となったメッセージの対処
サービスの通信の再開
メッセージの内容の問題によりメッセージの送信が失敗した場合の操作手順を図10.36 メッセージの内容の問題によりメッセージの送信が失敗した場合の対処の手順に示します。
図10.36 メッセージの内容の問題によりメッセージの送信が失敗した場合の対処の手順
送信異常となったメッセージの対処
送信キューのメッセージングモデルに応じて以下の対処を実施してください。
送信キューのメッセージングモデルがMultiCastモデルの場合
チャネルコネクションをmqdnsgwcommコマンドで初期化します。
イベントチャネル連携サービスを停止します。
異常の原因に応じて送信アプリケーションまたはサービス定義を修正します。
イベントチャネル連携サービスを起動(定義反映)し、運用を再開します。
送信アプリケーションは、異常となったメッセージから再度、メッセージを送信します。
送信キューのメッセージングモデルがPoint-to-Pointモデル(MQDを含む)の場合
メッセージの順序性を守る場合は以下の対処を行います。
イベントチャネル連携サービスを停止します。
送信キュー内の全てのメッセージまたはイベントデータを削除します。
異常の原因に応じて送信アプリケーションまたはサービス定義を修正します。
イベントチャネル連携サービスを起動(定義反映)し、運用を再開します。
送信アプリケーションは、異常となったメッセージから再度、メッセージを送信します。
メッセージの順序性を守る場合はアプリケーションで異常となったメッセージを削除してください。
サービスの通信の再開
サービスの通信を再開するためには、mqdnsgwcommコマンドを使用して行います。
以下にmqdnsgwcommコマンド(サービスの通信の再開)の入力例を示します。
-------------------------------------------------------- mqdnsgwcomm -a ID000001 --------------------------------------------------------
なお、本コマンドは、-aオプションを指定したmqdnsgwprtコマンドを実行し、状態が“Suspend”のチャネルコネクションに対して実行してください。