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Interstage Application Server MessageQueueDirector説明書
Interstage

10.4.3 送信異常となったメッセージの対処

メッセージの送信が失敗する送信異常には以下の2つの種別があります。

本項では、上記2つの種別ごとの対処方法を説明します。

10.4.3.1 一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の対処

一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の対処方法について、以下の順に説明します。

一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の操作手順を図10.35 一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の対処の手順に示します。

図10.35 一時的な異常によりメッセージの送信が失敗した場合の対処の手順

送信異常となった原因を取り除く

送信側または受信側のサーバのシステムログに出力されているイベントチャネル連携サービスのメッセージ(MQD6001~MQD6499)から、送信異常となった原因の対処を行ってください。

サービスの通信の再開

サービスの通信を再開するためには、mqdnsgwcommコマンドを使用して行います。

以下にmqdnsgwcommコマンド(サービスの通信の再開)の入力例を示します。

--------------------------------------------------------
   mqdnsgwcomm  -a ID000001
--------------------------------------------------------

なお、本コマンドは、-aオプションを指定したmqdnsgwprtコマンドを実行し、状態が“Suspend”のチャネルコネクションに対して実行してください。

10.4.3.2 メッセージの内容の問題によりメッセージの送信が失敗した場合の対処

メッセージの内容の問題によりメッセージの送信が失敗した場合の対処方法について、以下の順に説明します。

メッセージの内容の問題によりメッセージの送信が失敗した場合の操作手順を図10.36 メッセージの内容の問題によりメッセージの送信が失敗した場合の対処の手順に示します。

図10.36 メッセージの内容の問題によりメッセージの送信が失敗した場合の対処の手順

送信異常となったメッセージの対処

送信キューのメッセージングモデルに応じて以下の対処を実施してください。

送信キューのメッセージングモデルがMultiCastモデルの場合

  1. チャネルコネクションをmqdnsgwcommコマンドで初期化します。

  2. イベントチャネル連携サービスを停止します。

  3. 異常の原因に応じて送信アプリケーションまたはサービス定義を修正します。

  4. イベントチャネル連携サービスを起動(定義反映)し、運用を再開します。

  5. 送信アプリケーションは、異常となったメッセージから再度、メッセージを送信します。

送信キューのメッセージングモデルがPoint-to-Pointモデル(MQDを含む)の場合

メッセージの順序性を守る場合は以下の対処を行います。

  1. イベントチャネル連携サービスを停止します。

  2. 送信キュー内の全てのメッセージまたはイベントデータを削除します。

  3. 異常の原因に応じて送信アプリケーションまたはサービス定義を修正します。

  4. イベントチャネル連携サービスを起動(定義反映)し、運用を再開します。

  5. 送信アプリケーションは、異常となったメッセージから再度、メッセージを送信します。

メッセージの順序性を守る場合はアプリケーションで異常となったメッセージを削除してください。

サービスの通信の再開

サービスの通信を再開するためには、mqdnsgwcommコマンドを使用して行います。

以下にmqdnsgwcommコマンド(サービスの通信の再開)の入力例を示します。

--------------------------------------------------------
   mqdnsgwcomm  -a ID000001
--------------------------------------------------------

なお、本コマンドは、-aオプションを指定したmqdnsgwprtコマンドを実行し、状態が“Suspend”のチャネルコネクションに対して実行してください。