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Interstage Application Server MessageQueueDirector説明書
Interstage

6.1.5 トランザクション連携のための事前作業

MQDは、XA/Openが規定するXAインタフェースにより、トランザクション処理モニタであるInterstageのコンポーネントトランザクションサービスおよびデータベース連携サービスと連携したアプリケーションの実行を可能にしています。

MQDを使用するアプリケーションが、Interstageのトランザクション機能を使用するためには、アプリケーションの実行に先立って、事前に以下の作業を行っておく必要があります。

なお、Interstageのトランザクション機能の詳細については、“アプリケーション作成ガイド(データベース連携サービス編)”および“リファレンスマニュアル(コマンド編)”, “リファレンスマニュアル(API編)”, “チューニングガイド”を参照してください。

ワークユニット定義の登録

ワークユニットは、Interstageのアプリケーションの実行環境を定義します。このワークユニット定義には、後述のリソース定義名およびAPM名を記述します。

リソースマネージャ情報の登録

表6.4 リソースマネージャ情報に示されるMQD用のリソースマネージャ情報(RM情報とも呼びます)をワークユニット定義で示されるリソース定義名に登録しておく必要があります。

表6.4 リソースマネージャ情報

項目

指定内容

説明

リソース定義名

NAME=リソース定義名

リソース定義名を指定します。

RM名

XA_MQD

MQDのリソースマネージャ名を指定します。

オープン文字列

MQD:MQDシステム名

アプリケーションが使用するMQDのMQDシステム名を指定します。

クローズ文字列

不要

なし。

XA連携プログラムの作成

MQD用のXA連携プログラムが必要です。このプログラムは、MQDのXAスイッチの構造体名“mqd_xa_switch”を入力情報にして、Interstageのotsmkxapgmコマンドを実行して作成します。

otsmkxapgmコマンドの実行例を以下に示します。

otsmkxapgm  -s mqd_xa_switch -r "/libpath:'$MQD\lib'libmqdqm.lib" -o libxa_mqd.dll

$MQD: MQDインストール先フォルダ

otsmkxapgm  -t thread -s mqd_xa_switch -o xa_mqd.o
リソース管理プログラムの作成と登録

次に、XA連携プログラムとMQDのXAライブラリを入力にしてMQD用のリソース管理プログラムを作成します。リソース管理プログラムは、Interstageのotslinkrscコマンドを実行して作成します。また、作成したリソース管理プログラムをInterstageのotssetrscコマンドを実行してCORBAサービスへ登録する必要があります。

otslinkrscコマンドの実行例を以下に示します。

otslinkrsc  -l libxa_mqd.lib -r "/libpath:'$MQD\lib'libmqdqm.lib" -o MQD_rscmng.exe

$MQD: MQDインストール先フォルダ

otslinkrsc  -t thread -l xa_mqd.o -r "-L/opt/FJSVmqd/lib -lmqdqm" -o MQD_rscmng
APMの作成

次に、XA連携プログラムとMQDのXAライブラリを入力にしてMQD用のAPM(Application Program Manager)を作成します。APMは、Interstageのtdlinkapmコマンドを実行して作成します。tdlinkapmコマンドの実行例を以下に示します。

tdlinkapm  -l libxa_mqd.lib -r "$MQD\lib\libmqdqm.lib" -o MQDapm

$MQD: MQDインストール先フォルダ

tdlinkapm  -l xa_mqd.o -r "-L/opt/FJSVmqd/lib -lmqdqm" -o MQDapm
XAライブラリの結合

XAライブラリは、Interstageアプリケーションの結合時に使用します。MQDのXAライブラリ名を以下に示します。

$MQD\lib\libmqdqm.lib

$MQD: MQDインストール先フォルダ

/opt/FJSVmqd/lib/libmqdqm.so