MQDを使用するアプリケーション(プログラム)を翻訳または結合する場合の留意事項を以下に示します。
また、Interstageのトランザクション機能を使用する場合は、“アプリケーション作成ガイド(コンポーネントトランザクションサービス編)”および“アプリケーション作成ガイド(データベース連携サービス編)”を参照してください。
データベースを使用するアプリケーションの翻訳および結合の詳細については、“Symfoware Server RDBユーザーズガイド 応用プログラム開発編”を参照してください。
翻訳および結合の詳細については、その製品のマニュアルを参照してください。
翻訳
COBOL言語で作成したプログラムを翻訳する場合は、以下の翻訳オプションを指定します。
NOALPHAL
C言語で作成したプログラムを翻訳する場合は、以下のオプションを指定します。
-DWIN32
また、C言語で作成したプログラムの場合は、MQDが提供する以下のインクルードライブラリを指定してください。
$MQD\include $MQD: MQDのインストール先フォルダ
COBOL言語で作成したプログラムを翻訳する場合は、以下のオプションを指定します。
-Tm -WC,"NOALPHAL"
C言語で作成したプログラムを翻訳する場合は、以下のオプションを指定します。
-mt -DFSUN
また、C言語で作成したプログラムの場合は、MQDが提供する以下のインクルードライブラリを指定してください。
/opt/FJSVmqd/include
結合
プログラムの結合時(COBOL言語の場合は“WINLINK”実行時)には、表6.2 プログラムの結合時に指定するライブラリに示すライブラリを動的結合してください。
言語 | ライブラリ名 | 格納場所 | 用途説明 |
---|---|---|---|
COBOL | libmqdcobapi.lib | $MQD\lib | MQDのCOBOL言語用インタフェース(必須) |
LIBC.lib | $COBOL | COBOL言語用ライブラリ(必須) | |
F3BICIMP.lib | $COBOL | COBOL言語用ライブラリ(必須) | |
C | libmqdapi.lib | $MQD\lib | MQDのC言語用インタフェース(必須) |
$MQD: MQDのインストール先フォルダ
$COBOL: COBOLのインストール先フォルダ
プログラムの結合時には、表6.3 プログラムの結合時に指定するライブラリに示すライブラリを動的結合してください。
言語 | ライブラリ名 | 格納場所 | 用途説明 |
---|---|---|---|
COBOL | libmqdcobapi.so | /opt/FJSVmqd/lib | MQDのCOBOL言語用インタフェース |
libsqldrv.so(注1) | /opt/FSUNrdb2b/lib | Symfoware/RDBのライブラリ | |
C | libmqdapi.so | /opt/FJSVmqd/lib | MQDのC言語用インタフェース(必須) |
libthread.so(注2) | /usr/lib | スレッドライブラリ(必須) | |
libc.so | /usr/lib | Cランタイム(必須) | |
libsqldrv.so(注1) | /opt/FSUNrdb2b/lib | Symfoware/RDBのライブラリ |
注意
libsqldrv.soを指定してください。マルチスレッド用のlibsqldrvm.soを指定しないでください。
なお、メッセージ格納ファイルとしてデータベースを使用する場合、環境変数名“LD_LIBRARY_PATH”にSymfowareおよび標準コード変換機能のライブラリ格納先ディレクトリの絶対パスを指定してください。
例
cobol -M -Tm -WC,"NOALPHAL" -o appl1 -lmqdcobapi appl1.cob
cobol -c -Tm -WC,"NOALPHAL" appl2.cob ld -G -o libappl2.so appl2.o -lmqdcobapi
cc -mt -DFSUN -I /opt/FJSVmqd/include -lthread -lc -lmqdapi appl3.c -o appl3