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Systemwalker Centric Manager PRIMEPOWER運用管理ガイド
Systemwalker

3.3.4 PRIMEPOWER/ストレージ機器の監視定義を設定する

PRIMEPOWERのハードウェア異常、およびストレージ機器で発生した異常のメッセージ通知について説明します。

また、Systemwalker Centric Managerで、PRIMEPOWER、ストレージ機器、およびPRIMECLUSTERが出力するメッセージを監視する方法について説明します。


システムコンソールがないモデル

システムコンソールがないモデルの場合、PRIMEPOWERのハードウェア異常、ストレージ機器の異常に対して、以下のメッセージが通知されます。


Systemwalker Centric Manager 業務サーバと、Resource Coordinator マネージャが同じサーバにある場合

Systemwalker Centric Manager 業務サーバと、Resource Coordinator マネージャが同じサーバにある場合、PRIMEPOWERのハードウェア異常、ストレージ機器の異常に対して、以下のメッセージが運用管理サーバへ通知されます。


Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ/部門管理サーバと、Resource Coordinator マネージャが同じサーバにある場合

Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ/部門管理サーバと、Resource Coordinator マネージャが同じサーバにある場合、PRIMEPOWERのハードウェア異常、ストレージ機器の異常に対して、以下のメッセージが運用管理サーバへ通知されます。


SNMPトラップにより、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバに通知されたストレージ機器の異常メッセージ(図中b)は、異常の詳細や、重要度などが判断できないため、抑止する必要があります。

また、SNMPトラップにより、Resource Coordinator エージェントから、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバに通知された、PRIMEPOWERのハードウェア異常、ストレージマルチパス異常のメッセージ(図中d)は、重複通知されているため、抑止する必要があります。

設定方法については、“SNMPトラップ通知の抑止設定”を参照し、イベント監視の条件定義で抑止設定を行ってください。


システムコンソールがあるモデル

システムコンソールのあるモデルの場合、PRIMEPOWERのハードウェア異常、ストレージ機器の異常に対して、以下のメッセージが通知されます。


Systemwalker Centric Manager 業務サーバと、Resource Coordinator マネージャが同じサーバにある場合

Systemwalker Centric Manager 業務サーバと、Resource Coordinator マネージャが同じサーバにある場合、PRIMEPOWERのハードウェア異常、ストレージ機器の異常に対して、以下のメッセージが運用管理サーバに重複通知されます。


監視に必要なメッセージだけを通知するためには、イベント監視の条件定義で、メッセージの重複通知(図中a、c)を抑止設定する必要があります。


Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ/部門管理サーバと、Resource Coordinator マネージャが同じサーバにある場合

Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ/部門管理サーバと、Resource Coordinator マネージャが同じサーバにある場合、PRIMEPOWERのハードウェア異常、ストレージ機器の異常に対して、以下のメッセージが運用管理サーバに重複通知されます。


パーティションホストのESF(マシン管理)により、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバに通知されたPRIMEPOWERのハードウェア異常のメッセージ(図中a)、およびシステムコンソールにより、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバに通知されたPRIMEPOWERのハードウェア異常のメッセージ(図中c)は、重複通知されているため、抑止する必要があります。

SNMPトラップにより、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバに通知されたストレージ機器の異常メッセージ(図中e)は、異常の詳細や、重要度などが判断できないため、抑止する必要があります。

また、SNMPトラップにより、Resource Coordinator エージェントから、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバに通知された、PRIMEPOWERのハードウェア異常、ストレージマルチパス異常のメッセージ(図中g)は、重複通知されているため、抑止する必要があります。

設定方法については、“SNMPトラップ通知の抑止設定”を参照し、イベント監視の条件定義で抑止設定を行ってください。


以下で提供しているSystemwalkerテンプレートを適用することで、異常メッセージの重複通知を自動的に抑止し、PRIMEPOWERのハードウェア異常、およびストレージ機器の異常を監視することができます。

Systemwalker Centric Manager 技術情報 URL

http://software.fujitsu.com/jp/technical/systemwalker/centricmgr/template/

また、PRIMEPOWERのハードウェア異常、ストレージ機器の異常、およびPRIMECLUSTERの異常メッセージに対して、監視イベント種別を自動的に設定します。

これにより、異常時にどのリソースの異常か、すぐに判断することができます。監視イベント種別によるメッセージの絞り込み表示により、PRIMEPOWER、およびストレージ機器の異常を分かりやすく表示することができます。

以下の順序で、Systemwalkerテンプレートを適用してください。

Systemwalkerテンプレートの適用に関する詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”、およびSystemwalkerテンプレートに添付されているreadmeを参照してください。

また、Systemwalkerテンプレートを適用しない方法で監視する場合は、“イベント監視の条件定義の設定”を参照し、設定を行ってください。

また、通知されたメッセージを契機として、メールによる管理者への自動通知、特定のトラブル発生時に、自動的に復旧コマンドを起動し、自動対処することができます。設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

ポイント

システムコンソールがあるモデルのメッセージ通知

Systemwalkerテンプレートは、システムコンソールがあるモデルと、システムコンソールがないモデルを共通化しているため、上記a.のパーティションホストから出力される、PRIMEPOWERのハードウェア異常メッセージを通知するように設定されています。重複するメッセージを抑止したい場合は、“PRIMEPOWERの監視定義を設定する”を参照し、設定を行ってください。


3.3.4.1 SNMPトラップ通知の抑止設定

以下のSNMPトラップ通知の抑止設定は、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ/部門管理サーバと、Resource Coordinator マネージャを同じサーバにインストールしている場合に必要な設定です。

SNMPトラップにより、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバに通知されたストレージ機器の異常メッセージは、異常の詳細や、重要度などが判断できないため、抑止する必要があります。

また、Systemwalkerテンプレートを適用していない場合、SNMPトラップにより、Resource Coordinator エージェントから、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバに通知された、PRIMEPOWERのハードウェア異常、ストレージマルチパス異常のメッセージは、重複通知されているため、抑止する必要があります。

以下の表から対象製品が通知するSNMPトラップに対して、イベント監視の条件定義で抑止設定を行ってください。

そのほかのストレージ周辺機器については、Resource Coordinatorに添付されている“Softek Storage Cruiser ユーザーズガイド”を参照してください。

対象となるSNMPトラップ通知製品

イベント定義

アクション定義

メッセージテキスト

上位システムに送信

ログ格納

ETERNUS6000 series

ETERNUS3000 series

ETERNUS GR series(注1)

enterprise:aplNetStorage\.1

しない

する

Resource Coordinator エージェント(注2)

enterprise:aplSANMgr

しない

しない

enterprise:fujitsu\.1\.15\.2\.2

しない

しない

注1:Resource Coordinatorで、上記の機器を監視する場合に必要です。
注2:本定義はSystemwalkerテンプレートで定義されます。


設定手順

運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版、Linux版の場合)から以下の手順で設定を行います。


  1. [スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択します。

    →[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスが表示されます。

  2. 運用管理サーバのホスト名、ユーザ名、パスワードを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[システム監視設定]ダイアログボックスが表示されます。

  3. [イベント監視の条件定義]ボタンをクリックします。

    →[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。

  4. SNMPトラップで通知されたストレージ機器のメッセージを抑止するために、メッセージテキストが“enterprise:aplNetStorage\.1”のイベントを追加します。

    1. [イベント]メニューから[イベントの追加]を選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。

    2. 以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

      • [ホスト名の特定]:

        [特定しない]を選択します。

      • [メッセージテキストの特定]:

        [メッセージ]を選択し、“enterprise:aplNetStorage\.1”を入力します。

  5. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、追加したイベントの抑止設定を行います。

    1. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、メッセージテキストが“enterprise:aplNetStorage\.1”のイベントを選択し、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。

    2. [メッセージ監視]タブを選択します。

      以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

      • [上位システムに送信]:

        [しない]を選択します。

      • [ログ格納]:

        [する]が選択されています。

        [する]が選択されていない場合は、[詳細設定]ボタンをクリックし、[メッセージ監視(詳細)]ウィンドウで選択します。

    3. [イベント監視の条件定義]ウィンドウの[環境設定]メニューから[終了]を選択します。

      →メッセージボックスが表示されます。

    4. [はい]ボタンをクリックします。