システムコンソールのあるモデルの場合、PRIMEPOWERのハードウェア異常は、1つのイベントに対して、以下のメッセージが出力され、運用管理サーバに重複通知されます。
PRIMEPOWERのハードウェア異常のメッセージ(図中a、b、c)
パーティションホストのESF(マシン管理)が、パーティションホストのsyslogに出力したメッセージを、パーティションホストのSystemwalker Centric Manager 業務サーバが収集し、運用管理サーバに通知します。(図中a)
システムコンソールは、パーティションホストのESF(マシン管理)から出力されたメッセージを、システムコンソールのSystemwalker Centric Manager 業務サーバの連携インタフェースにより、運用管理サーバに通知します。(図中b)
システムコンソールは、syslogに出力したパーティションホストのESF(マシン管理)からのメッセージを、システムコンソールのSystemwalker Centric Manager 業務サーバが収集し、運用管理サーバへ通知します。(図中c)
PRIMEPOWER筐体本体が通知したハードウェア異常のメッセージ(図中b)
システムコンソールは、PRIMEPOWER筐体本体から出力されたメッセージを、システムコンソールのSystemwalker Centric Manager 業務サーバの連携インタフェースにより、運用管理サーバに通知します。
このメッセージは、PRIMEPOWERの代表パーティションホストのメッセージとして通知されます。PRIMEPOWERの代表パーティションホストは、ホストIDが0のパーティションホストになります。
システムコンソール自身のハードウェア異常のメッセージ(図中d)
システムコンソールから出力されたメッセージは、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバに通知します。
監視に必要なメッセージだけを通知するためには、イベント監視の条件定義で、メッセージの重複通知(図中a、c)を抑止設定する必要があります。
図3.2 システムコンソールがあるモデルの通知イメージ
以下で提供しているSystemwalkerテンプレートを適用することで、上記の重複するメッセージを自動的に抑止し、PRIMEPOWERのハードウェア異常を監視することができます。
Systemwalker Centric Manager 技術情報 URL | http://software.fujitsu.com/jp/technical/systemwalker/centricmgr/template/ |
Systemwalkerテンプレートの適用に関する詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”、およびSystemwalkerテンプレートに添付されているreadmeを参照してください。
また、Systemwalkerテンプレートを適用しない方法で監視する場合は、“イベント監視の条件定義の設定”を参照し、設定を行ってください。
また、通知されたメッセージを契機として、メールによる管理者への自動通知、特定のトラブル発生時に、自動的に復旧コマンドを起動し、自動対処することができます。設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
ポイント
システムコンソールがあるモデルのメッセージ通知
Systemwalkerテンプレートは、システムコンソールがあるモデルと、システムコンソールがないモデルを共通化しているため、上記a.のパーティションホストから出力される、PRIMEPOWERのハードウェア異常メッセージを通知するように設定されています。重複するメッセージを抑止したい場合は、以下の設定を行ってください。
パーティションホストから通知されるメッセージを抑止する
Systemwalkerテンプレートの初期設定では、各パーティションホストのハードウェア異常のメッセージが、運用管理サーバに重複して通知されます。
重複したメッセージを抑止したい場合、以下のメッセージテキストが含まれているメッセージを抑止します。
FJSVmadm:A:
FJSVmadm:W:
FJSVmadm:P:
設定手順
運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版、Linux版の場合)から以下の手順で設定を行います。
[Systemwalkerコンソール]で、PRIMEPOWERのシステムコンソールのノードを選択します。
[ポリシー]メニューから[監視]-[監視ポリシー]を選択します。
→[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。
[カスタムモード]で、[設定対象]-[イベントの監視]-[監視条件]を選択します。
[操作]-[新規作成]メニュー、または[操作]-[更新]メニューを選択します。
→[イベント監視[監視条件]]ダイアログボックスが表示されます。
[詳細設定]ボタンをクリックします。
→[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。
パーティションホストから通知されるメッセージを、抑止するために、メッセージテキストが“FJSVmadm:A:”、“FJSVmadm:W:”、および“FJSVmadm:P:”のイベントを追加します。
[イベント]メニューから[イベントの追加]を選択します。
→[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
[ホスト名の特定]:
[特定しない]を選択します。
[メッセージテキストの特定]:
[メッセージ]を選択し、“FJSVmadm:A:”と入力します。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウで、メッセージテキストが“FJSVmadm:W:”、“FJSVmadm:P:”のイベントに対し、それぞれ手順3.のa)~b)の操作を行い、イベント監視条件に追加します。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウで、追加したイベントの抑止設定を行います。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウで、メッセージテキストが“FJSVmadm:A:”のイベントを選択し、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。
→[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
[上位システムに送信]:
[しない]を選択します。
[ログ格納]:
[する]が選択されています。
[する]が選択されていない場合は、[詳細設定]ボタンをクリックし、[メッセージ監視(詳細)]ウィンドウで選択します。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウで、メッセージテキストが“FJSVmadm:W:”、“FJSVmadm:P:”のイベントを選択し、それぞれ手順4.のa)~b)の操作を行います。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウの[環境設定]メニューから[終了]を選択します。
→メッセージボックスが表示されます。
[はい]ボタンをクリックします。
ポリシーの配付を行います。
[ポリシー]メニューから[ポリシーの配付]を選択します。
→[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
[ポリシーを適用するタイミング]:
[すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]
イベント監視の条件定義の設定
Systemwalkerテンプレートを適用しない方法で監視する場合は、以下のイベント監視の条件定義を設定します。
イベント監視の条件定義の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”、“Enhanced Support Facility マシン管理説明書”、および“System Console Software ユーザーズガイド”を参照してください。
注意
追加したイベントの上位から実行優先順位が決定するため、イベント監視の条件定義の順番には注意が必要です。
システムコンソールの連携インタフェースが出力するメッセージを通知する
システムコンソールのSystemwalker Centric Manager 業務サーバの連携インタフェースが出力するメッセージを運用管理サーバへ通知する設定を行います。
以下のラベルが含まれているメッセージを通知します。
UX:FJSVmadm
UX:FJSVcsl
設定手順
運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版、Linux版の場合)から以下の手順で設定を行います。
[Systemwalkerコンソール]で、PRIMEPOWERのシステムコンソールのノードを選択します。
[ポリシー]メニューから[監視]-[監視ポリシー]を選択します。
→[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。
[カスタムモード]で、[設定対象]-[イベントの監視]-[監視条件]を選択します。
[操作]-[新規作成]メニュー、または[操作]-[更新]メニューを選択します。
→[イベント監視[監視条件]]ダイアログボックスが表示されます。
[詳細設定]ボタンをクリックします。
→[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。
システムコンソールからSystemwalker Centric Manager 業務サーバの連携インタフェースが出力するメッセージを通知するため、ラベルが“UX:FJSVmadm”、“UX:FJSVcsl”のイベントを追加します。
[イベント]メニューから[イベントの追加]を選択します。
→[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。
[詳細設定]ボタンをクリックします。
→[イベント定義(詳細)]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
[ホスト名の特定]:
[特定しない]を選択します。
[ラベルの特定]:
[ラベル名]を選択し、“UX:FJSVmadm”と入力します。
[メッセージテキストの特定]:
[特定しない]を選択します。
[Monitored Event Table][イベント監視の条件定義]ウィンドウで、ラベルが“UX:FJSVcsl”のイベントに対し、それぞれ手順6.のb)~c)の操作を行い、イベント監視条件に追加します。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウで、追加したイベントを運用管理サーバへ通知する設定を行います。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウで、ラベル名が“UX:FJSVmadm”のイベントを選択し、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。
→[アクション定義][イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
[上位システムに送信]:
[する]を選択します。
[ログ格納]:
必要に応じて、[する]を選択します。[詳細設定]ボタンをクリックして表示される[メッセージ監視(詳細)]ウィンドウで、[ログ格納]について選択できます。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウで、ラベル名が“UX:FJSVcsl”のイベントを選択し、手順4.のa)~b)の操作を行います。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウの[環境設定]メニューから[終了]を選択します。
→メッセージボックスが表示されます。
[はい]ボタンをクリックします。
システムコンソールのsyslogに出力されるメッセージを抑止する
システムコンソールのsyslogから出力されたメッセージを、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバで抑止する設定を行います。
以下のメッセージテキストが含まれているメッセージを抑止します。
FJSVcsl
設定手順
運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版、Linux版の場合)から以下の手順で設定を行います。
[Systemwalkerコンソール]で、PRIMEPOWERのシステムコンソールのノードを選択します。
[ポリシー]メニューから[監視]-[監視ポリシー]を選択します。
→[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。
[カスタムモード]で、[設定対象]-[イベントの監視]を選択します。
[操作]-[新規作成]メニュー、または[操作]-[更新]メニューを選択します。
→[イベント監視[監視条件]]ダイアログボックスが表示されます。
[詳細設定]ボタンをクリックします。
→[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。
システムコンソールのsyslogに出力されるメッセージを抑止するために、メッセージテキストが“FJSVcsl”のイベントを追加します。
[イベント]メニューから[イベントの追加]を選択します。
→[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
[ホスト名の特定]:
[特定しない]を選択します。
[メッセージテキストの特定]:
[メッセージ]を選択し、“FJSVcsl”を入力します。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウで、追加したイベントの抑止設定を行います。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウで、メッセージテキストが“FJSVcsl”のイベントを選択し、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。
→[アクション定義][イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスが表示されます。
[詳細設定]ボタンをクリックします。
→[メッセージ監視(詳細)]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[OK]をクリックします。
[上位システムに送信]:
[しない]を選択します。
[ログ格納]:
必要に応じて、[する]を選択します。
[重要度の設定]:
[一般]を選択します。
→[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスが表示され、[イベントの属性]の[重要度]が[一般]に変更されます。
[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスで、[OK]ボタンをクリックします。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウの[環境設定]メニューから[終了]を選択します。
→メッセージボックスが表示されます。
[はい]ボタンをクリックします。
システムコンソール自身のハードウェア異常のメッセージを通知する
システムコンソール自身のハードウェア異常のメッセージを、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバへ通知する設定を行います。
以下のメッセージテキストが含まれているメッセージを通知します。
FJSVmadm:A:
FJSVmadm:W:
FJSVmadm:P:
設定手順
運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版、Linux版の場合)から以下の手順で設定を行います。
[Systemwalkerコンソール]で、PRIMEPOWERのシステムコンソールのノードを選択します。
[ポリシー]メニューから[監視]-[監視ポリシー]を選択します。
→[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。
[カスタムモード]で、[設定対象]-[イベントの監視]を選択します。
[操作]-[新規作成]メニュー、または[操作]-[更新]メニューを選択します。
→[イベント監視[監視条件]]ダイアログボックスが表示されます。
[詳細設定]ボタンをクリックします。
→[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。
システムコンソール自身のハードウェアに関連するメッセージを、運用管理サーバへ通知するため、メッセージテキストが“FJSVmadm:A:”、“FJSVmadm:W:”、および“FJSVmadm:P:”のイベントを追加します。
[イベント]メニューから[イベントの追加]を選択します。
→[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
[ホスト名の特定]:
[ホスト名]を選択し、システムコンソールのホスト名を入力します。
[メッセージテキストの特定]:
[メッセージ]を選択し、“FJSVmadm:A:”と入力します。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウで、メッセージテキストが“FJSVmadm:W:”、“FJSVmadm:P:”のイベントに対し、それぞれ手順3.のa)~b)の操作を行い、イベント監視条件に追加します。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウで、追加したイベントを運用管理サーバへ通知する設定を行います。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウで、メッセージテキストが“FJSVmadm:A:”のイベントを選択し、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。
→[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
[上位システムに送信]:
[する]を選択します。
[ログ格納]:
[する]が選択されています。
[する]が選択されていない場合は、[詳細設定]ボタンをクリックし、[メッセージ監視(詳細)]ウィンドウで選択します。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウでメッセージテキストが“FJSVmadm:W:”、“FJSVmadm:P:”のイベントを選択し、それぞれ手順4.のa)~b)の操作を行います。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウの[環境設定]メニューから[終了]を選択します。
→メッセージボックスが表示されます。
[はい]ボタンをクリックします。
パーティションホストから通知されるメッセージを抑止する
パーティションホストのsyslogから出力されたメッセージを、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバで抑止する設定を行います。
以下のメッセージテキストが含まれているメッセージを抑止します。
FJSVmadm:A:
FJSVmadm:W:
FJSVmadm:P:
設定手順については、“PRIMEPOWERの監視定義を設定する”を参照してください。