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Systemwalker Centric Manager PRIMEPOWER運用管理ガイド
Systemwalker

3.2.4 PRIMEPOWERの監視定義を設定する

システムコンソールのあるモデルの場合、PRIMEPOWERのハードウェア異常は、1つのイベントに対して、以下のメッセージが出力され、運用管理サーバに重複通知されます。


監視に必要なメッセージだけを通知するためには、イベント監視の条件定義で、メッセージの重複通知(図中a、c)を抑止設定する必要があります。

図3.2 システムコンソールがあるモデルの通知イメージ


以下で提供しているSystemwalkerテンプレートを適用することで、上記の重複するメッセージを自動的に抑止し、PRIMEPOWERのハードウェア異常を監視することができます。

Systemwalker Centric Manager 技術情報 URL

http://software.fujitsu.com/jp/technical/systemwalker/centricmgr/template/

Systemwalkerテンプレートの適用に関する詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”、およびSystemwalkerテンプレートに添付されているreadmeを参照してください。

また、Systemwalkerテンプレートを適用しない方法で監視する場合は、“イベント監視の条件定義の設定”を参照し、設定を行ってください。

また、通知されたメッセージを契機として、メールによる管理者への自動通知、特定のトラブル発生時に、自動的に復旧コマンドを起動し、自動対処することができます。設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

ポイント

システムコンソールがあるモデルのメッセージ通知

Systemwalkerテンプレートは、システムコンソールがあるモデルと、システムコンソールがないモデルを共通化しているため、上記a.のパーティションホストから出力される、PRIMEPOWERのハードウェア異常メッセージを通知するように設定されています。重複するメッセージを抑止したい場合は、以下の設定を行ってください。


パーティションホストから通知されるメッセージを抑止する

Systemwalkerテンプレートの初期設定では、各パーティションホストのハードウェア異常のメッセージが、運用管理サーバに重複して通知されます。

重複したメッセージを抑止したい場合、以下のメッセージテキストが含まれているメッセージを抑止します。

設定手順

運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版、Linux版の場合)から以下の手順で設定を行います。


  1. [Systemwalkerコンソール]で、PRIMEPOWERのシステムコンソールのノードを選択します。

  2. [ポリシー]メニューから[監視]-[監視ポリシー]を選択します。

    →[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。

  3. [カスタムモード]で、[設定対象]-[イベントの監視]-[監視条件]を選択します。

  4. [操作]-[新規作成]メニュー、または[操作]-[更新]メニューを選択します。

    →[イベント監視[監視条件]]ダイアログボックスが表示されます。

  5. [詳細設定]ボタンをクリックします。

    →[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。

  6. パーティションホストから通知されるメッセージを、抑止するために、メッセージテキストが“FJSVmadm:A:”、“FJSVmadm:W:”、および“FJSVmadm:P:”のイベントを追加します。

    1. [イベント]メニューから[イベントの追加]を選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。

    2. 以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

      • [ホスト名の特定]:

        [特定しない]を選択します。

      • [メッセージテキストの特定]:

        [メッセージ]を選択し、“FJSVmadm:A:”と入力します。

    3. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、メッセージテキストが“FJSVmadm:W:”、“FJSVmadm:P:”のイベントに対し、それぞれ手順3.のa)~b)の操作を行い、イベント監視条件に追加します。

  7. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、追加したイベントの抑止設定を行います。

    1. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、メッセージテキストが“FJSVmadm:A:”のイベントを選択し、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスが表示されます。

      以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

      • [上位システムに送信]:

        [しない]を選択します。

      • [ログ格納]:

        [する]が選択されています。

        [する]が選択されていない場合は、[詳細設定]ボタンをクリックし、[メッセージ監視(詳細)]ウィンドウで選択します。

    2. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、メッセージテキストが“FJSVmadm:W:”、“FJSVmadm:P:”のイベントを選択し、それぞれ手順4.のa)~b)の操作を行います。

    3. [イベント監視の条件定義]ウィンドウの[環境設定]メニューから[終了]を選択します。

      →メッセージボックスが表示されます。

    4. [はい]ボタンをクリックします。

  8. ポリシーの配付を行います。

    1. [ポリシー]メニューから[ポリシーの配付]を選択します。

      →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

    2. 以下の項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。

      • [ポリシーを適用するタイミング]:

        [すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]


イベント監視の条件定義の設定

Systemwalkerテンプレートを適用しない方法で監視する場合は、以下のイベント監視の条件定義を設定します。

イベント監視の条件定義の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”、“Enhanced Support Facility マシン管理説明書”、および“System Console Software ユーザーズガイド”を参照してください。

注意

追加したイベントの上位から実行優先順位が決定するため、イベント監視の条件定義の順番には注意が必要です。


システムコンソールの連携インタフェースが出力するメッセージを通知する

システムコンソールのSystemwalker Centric Manager 業務サーバの連携インタフェースが出力するメッセージを運用管理サーバへ通知する設定を行います。

以下のラベルが含まれているメッセージを通知します。

設定手順

運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版、Linux版の場合)から以下の手順で設定を行います。


  1. [Systemwalkerコンソール]で、PRIMEPOWERのシステムコンソールのノードを選択します。

  2. [ポリシー]メニューから[監視]-[監視ポリシー]を選択します。

    →[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。

  3. [カスタムモード]で、[設定対象]-[イベントの監視]-[監視条件]を選択します。

  4. [操作]-[新規作成]メニュー、または[操作]-[更新]メニューを選択します。

    →[イベント監視[監視条件]]ダイアログボックスが表示されます。

  5. [詳細設定]ボタンをクリックします。

    →[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。

  6. システムコンソールからSystemwalker Centric Manager 業務サーバの連携インタフェースが出力するメッセージを通知するため、ラベルが“UX:FJSVmadm”、“UX:FJSVcsl”のイベントを追加します。

    1. [イベント]メニューから[イベントの追加]を選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。

    2. [詳細設定]ボタンをクリックします。

      →[イベント定義(詳細)]ダイアログボックスが表示されます。

    3. 以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

      • [ホスト名の特定]:

        [特定しない]を選択します。

      • [ラベルの特定]:

        [ラベル名]を選択し、“UX:FJSVmadm”と入力します。

      • [メッセージテキストの特定]:

        [特定しない]を選択します。

    4. [Monitored Event Table][イベント監視の条件定義]ウィンドウで、ラベルが“UX:FJSVcsl”のイベントに対し、それぞれ手順6.のb)~c)の操作を行い、イベント監視条件に追加します。

  7. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、追加したイベントを運用管理サーバへ通知する設定を行います。

    1. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、ラベル名が“UX:FJSVmadm”のイベントを選択し、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。

      →[アクション定義][イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスが表示されます。

      以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

      • [上位システムに送信]:

        [する]を選択します。

      • [ログ格納]:

        必要に応じて、[する]を選択します。[詳細設定]ボタンをクリックして表示される[メッセージ監視(詳細)]ウィンドウで、[ログ格納]について選択できます。

    2. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、ラベル名が“UX:FJSVcsl”のイベントを選択し、手順4.のa)~b)の操作を行います。

    3. [イベント監視の条件定義]ウィンドウの[環境設定]メニューから[終了]を選択します。

      →メッセージボックスが表示されます。

    4. [はい]ボタンをクリックします。


システムコンソールのsyslogに出力されるメッセージを抑止する

システムコンソールのsyslogから出力されたメッセージを、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバで抑止する設定を行います。

以下のメッセージテキストが含まれているメッセージを抑止します。

設定手順

運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版、Linux版の場合)から以下の手順で設定を行います。


  1. [Systemwalkerコンソール]で、PRIMEPOWERのシステムコンソールのノードを選択します。

  2. [ポリシー]メニューから[監視]-[監視ポリシー]を選択します。

    →[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。

  3. [カスタムモード]で、[設定対象]-[イベントの監視]を選択します。

  4. [操作]-[新規作成]メニュー、または[操作]-[更新]メニューを選択します。

    →[イベント監視[監視条件]]ダイアログボックスが表示されます。

  5. [詳細設定]ボタンをクリックします。

    →[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。

  6. システムコンソールのsyslogに出力されるメッセージを抑止するために、メッセージテキストが“FJSVcsl”のイベントを追加します。

    1. [イベント]メニューから[イベントの追加]を選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。

    2. 以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

      • [ホスト名の特定]:

        [特定しない]を選択します。

      • [メッセージテキストの特定]:

        [メッセージ]を選択し、“FJSVcsl”を入力します。

  7. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、追加したイベントの抑止設定を行います。

    1. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、メッセージテキストが“FJSVcsl”のイベントを選択し、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。

      →[アクション定義][イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスが表示されます。

    2. [詳細設定]ボタンをクリックします。

      →[メッセージ監視(詳細)]ダイアログボックスが表示されます。

    3. 以下の項目を指定し、[OK]をクリックします。

      • [上位システムに送信]:

        [しない]を選択します。

      • [ログ格納]:

        必要に応じて、[する]を選択します。

      • [重要度の設定]:

        [一般]を選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスが表示され、[イベントの属性]の[重要度]が[一般]に変更されます。

    4. [イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスで、[OK]ボタンをクリックします。

    5. [イベント監視の条件定義]ウィンドウの[環境設定]メニューから[終了]を選択します。

      →メッセージボックスが表示されます。

    6. [はい]ボタンをクリックします。


システムコンソール自身のハードウェア異常のメッセージを通知する

システムコンソール自身のハードウェア異常のメッセージを、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバへ通知する設定を行います。

以下のメッセージテキストが含まれているメッセージを通知します。

設定手順

運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版、Linux版の場合)から以下の手順で設定を行います。


  1. [Systemwalkerコンソール]で、PRIMEPOWERのシステムコンソールのノードを選択します。

  2. [ポリシー]メニューから[監視]-[監視ポリシー]を選択します。

    →[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。

  3. [カスタムモード]で、[設定対象]-[イベントの監視]を選択します。

  4. [操作]-[新規作成]メニュー、または[操作]-[更新]メニューを選択します。

    →[イベント監視[監視条件]]ダイアログボックスが表示されます。

  5. [詳細設定]ボタンをクリックします。

    →[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。

  6. システムコンソール自身のハードウェアに関連するメッセージを、運用管理サーバへ通知するため、メッセージテキストが“FJSVmadm:A:”、“FJSVmadm:W:”、および“FJSVmadm:P:”のイベントを追加します。

    1. [イベント]メニューから[イベントの追加]を選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。

    2. 以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

      • [ホスト名の特定]:

        [ホスト名]を選択し、システムコンソールのホスト名を入力します。

      • [メッセージテキストの特定]:

        [メッセージ]を選択し、“FJSVmadm:A:”と入力します。

    3. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、メッセージテキストが“FJSVmadm:W:”、“FJSVmadm:P:”のイベントに対し、それぞれ手順3.のa)~b)の操作を行い、イベント監視条件に追加します。

  7. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、追加したイベントを運用管理サーバへ通知する設定を行います。

    1. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、メッセージテキストが“FJSVmadm:A:”のイベントを選択し、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスが表示されます。

      以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

      • [上位システムに送信]:

        [する]を選択します。

      • [ログ格納]:

        [する]が選択されています。

        [する]が選択されていない場合は、[詳細設定]ボタンをクリックし、[メッセージ監視(詳細)]ウィンドウで選択します。

    2. [イベント監視の条件定義]ウィンドウでメッセージテキストが“FJSVmadm:W:”、“FJSVmadm:P:”のイベントを選択し、それぞれ手順4.のa)~b)の操作を行います。

    3. [イベント監視の条件定義]ウィンドウの[環境設定]メニューから[終了]を選択します。

      →メッセージボックスが表示されます。

    4. [はい]ボタンをクリックします。


パーティションホストから通知されるメッセージを抑止する

パーティションホストのsyslogから出力されたメッセージを、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバで抑止する設定を行います。

以下のメッセージテキストが含まれているメッセージを抑止します。

設定手順については、“PRIMEPOWERの監視定義を設定する”を参照してください。