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Interstage Job Workload Server V9.3.0 バッチ開発ガイド
Interstage

A.4.6 資源定義設定ダイアログ

資源定義設定ダイアログでは、資源の種類や作成・使用方法、後処理といった資源全体の情報を設定します。ジョブステップ定義ダイアログの資源定義画面から[更新]ボタンをクリック、または資源の追加ウィザードから追加方法を指定して[終了]ボタンをクリックすると、資源定義設定ダイアログが表示されます。以下に画面イメージと各部品の説明を示します。

バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合

本ダイアログ全体を参照するためにはスクロールバーを使用します。本ダイアログをスクロールしたイメージを以下に示します。

バッチアプリケーションの種別がCOBOLでない場合

本ダイアログ全体を参照するためにはスクロールバーを使用します。本ダイアログをスクロールしたイメージを以下に示します。


資源名の指定

[資源名]にジョブステップ内で一意となる資源名を設定します。

ファイルを使用する場合

ファイルを新たに割り当てる場合は、[使用する資源]から[ファイル]ボタンを選択します。[ファイル]ボタンを選択すると [ファイル名]配下が入力できるので、ファイルに必要な情報を設定します。

  1. [ディレクトリ名]を以下のいずれかの形式で指定します。

    • ファイルパスの論理化機能を使用しない場合
      [ディレクトリを使用する]を選択し、ディレクトリ名を絶対パスで設定します。

    • ファイルパスの論理化機能を使用する場合

      • 論理ディレクトリを使用する場合
        [論理ディレクトリを使用する]を選択し、論理ディレクトリ名を設定します。

      • デフォルト論理ディレクトリを使用する場合/論理ディレクトリ選択を使用する場合
        [デフォルト論理ディレクトリを使用する]を選択し、ディレクトリ名を省略します。[ディレクトリ名]はグレーアウトされます。
          

      世代ファイルを使用する場合には、btfwaddgenfileinfコマンドで設定したディレクトリ名を指定します。

      btfwaddgenfileinfコマンドについては、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

  2. [ファイル名]に資源として使用するファイル名を設定します。
    ファイル名を決める必要がない場合は、[一時ファイルを使用する]をチェックすると[ファイル名]はグレーアウトされ、ファイル名を設定する必要はありません。
    インラインファイルとして使用する場合、[インラインファイルとして使用する]を選択します。データの設定は、[設定]ボタンをクリックして、“データの設定ダイアログ”から行います。
    世代ファイルを使用する場合には、[世代ファイルを使用する]をチェックし、[ファイル名]には世代ファイル名を設定します。また、世代番号を[相対世代番号]または[絶対世代番号]で設定します。

    ファイル名の設定にはパスは含めません。ファイル名にパス区切り文字を使用するとエラーとなります。

  3. ファイルの作成方法・使用方法を指定します。
    資源の作成・使用方法の指定”を参照して、指定してください。

  4. ファイルの後処理を指定します。
    資源の後処理の指定”を参照して、指定してください。

  5. ファイルに対して追加で書き込みを行う場合、[ファイル追加書きを使用する]をチェックします。バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。

  6. ファイルの高速処理を使用する場合は、[ファイルの高速処理を使用する]をチェックします。バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。

データの設定ダイアログ

新規ファイル割り当て時に、ファイルに設定するデータを設定します。データの設定は、データの設定ダイアログから行います。[一時ファイルを使用する]をチェックした状態で、[インラインファイルとして使用する]を選択するとデータの設定ダイアログが表示されます。

  1. データの文字コードを選択します。文字コードを選択しなかった場合、データの文字コードは、バッチワークユニットの文字コードに従います。

  2. レコード長を設定します。バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。

  3. [データ]にファイル割り当て時に設定したいデータを設定します。

  4. [OK]ボタンをクリックするとデータが反映されます。


先行ステップの資源を使用する場合

先行ステップが使用した資源を再度使用する場合は、[使用する資源]から[先行ステップの資源]ボタンを選択します。[先行ステップの資源]ボタンを選択すると [先行ステップの資源名]配下が入力できるので、先行ステップの参照に必要な情報を設定します。

  1. [先行ステップ名]から先行ジョブステップ名または先行プロシジャ呼出しステップ名を設定します。[先行ステップ名]には、同じジョブ内の先行したステップ名の一覧が表示されます。

  2. [先行プロシジャ内のジョブステップ名]に先行プロシジャ呼出しステップで呼び出したプロシジャ内のジョブステップ名を設定します。[先行ステップ名]から先行プロシジャ呼出しステップを指定した場合だけ、入力できます。

  3. [参照する資源名]に先行ジョブステップまたは先行プロシジャ呼出しステップで定義した資源名を設定します。[参照する資源名]には、[先行ステップ名]で指定したステップに定義されている資源名の一覧が表示されます。[先行ステップ名]で先行プロシジャ呼出しステップ名を指定した場合は、[参照する資源名]には資源名は表示されないため、資源名を直接入力します。

    資源を定義するジョブステップが、ジョブまたはプロシジャの先頭のステップの場合は、先行ステップが存在しないため、[先行ステップの資源]は選択できません。

  4. ファイルの作成方法・使用方法を指定します。
    資源の作成・使用方法の指定”を参照して、指定してください。

  5. ファイルの後処理を指定します。
    資源の後処理の指定”を参照して、指定してください。

  6. ファイルに対して追加で書き込みを行う場合、[ファイル追加書きを使用する]をチェックします。バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。

  7. ファイルの高速処理を使用する場合は、[ファイルの高速処理を使用する]をチェックします。バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。

ファイルを連結する場合

ファイルを連結する場合には、[ファイルを連結する]をチェックします。この場合、資源の作成・使用方法は、[既存のファイルを参照する]のみ選択可能です。また、[ファイルの追加書きを行う]の指定項目はグレーアウトされます。
[連結番号]には、ファイルの連結順序を示す値を1~9999で指定します。小さい値から昇順でファイルを連結します。連結番号は、連続している必要はありません。
バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。

ファイルを連結する場合には、1つの資源名に対して複数のファイルを指定します。連結するファイルの資源定義すべてに同じ資源名を指定します。

ダミーファイルを使用する場合

ダミーファイルを使用する場合には、[ダミーファイルを使用する]をチェックします。[使用する資源]の指定項目のうち、[ファイル]ボタンとファイル連結の指定以外の指定項目はグレーアウトされます。
バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。

nullデバイスを使用する場合

nullデバイスを使用する場合は、[nullデバイスを使用する]をチェックします。[使用する資源]の指定項目のうち、[ファイル]ボタン以外の指定項目はグレーアウトされます。
バッチアプリケーションの種別がCOBOLでない場合のみ設定できます。

資源の作成・使用方法の指定

  1. [資源の作成・使用方法]を設定します。

    • [新規にファイルを使用する]ボタン
      ファイルを新しく作成する場合に選択します。ファイルは排他モードで使用します。本ボタンを選択すると、配下のボタンおよび[資源の使用量]域が操作できます。

      • [ファイルが存在した場合はそのまま使用する]をチェックした場合は、ファイルの新規作成時にすでにファイルが存在した場合、既存のファイルをそのまま排他モードで使用します。

      • [アプリケーションでファイルを作成する]をチェックした場合は、ファイルの新規作成はアプリケーションで行う必要があります。

    • [既存のファイルを更新する]ボタン
      既存ファイルを更新する場合に選択します。ファイルは排他モードで使用します。本ボタンを選択すると、[資源の使用量]域が操作できます。

    • [既存のファイルを参照する]ボタン
      既存ファイルを参照する場合に選択します。本ボタンを選択すると、配下のボタンが操作できます。なお、[既存のファイルを参照する]ボタンを選択した場合には、[ファイルの追加書きを行う]の指定項目はグレーアウトされます。

      • [ファイルを排他的に使用する]をチェックした場合は、既存ファイルを排他モードで使用します。

      • [ファイルを排他的に使用する]をチェックしない場合は、既存ファイルを共用モードで使用します。[資源の後処理]域の[ジョブステップが正常終了した場合]と[ジョブステップが異常終了した場合]のいずれにも[削除]は選択できません。選択するとエラーとなります。


  2. [資源の使用量]を設定します。

    • [使用容量]に、使用するファイルの容量を設定します。

    • 容量は数値と単位で設定します。数値は0~9999の範囲で指定します。単位はKByte、MByte、GByteのいずれかを選択します。

    • [使用容量]の初期値は0KByteです。

    • [上限値]は設定できません。

    • [使用容量]に0を指定した場合、または、[使用容量]の値を省略した場合は、ファイル容量の事前チェック対象にはなりません。
      この場合、当該ファイルを使用している間は容量管理の対象外のため、ジョブの実行中に容量不足が発生し、アプリケーションの書込みが失敗する可能性があります。
      したがって、バッチアプリケーションからファイルを使用する場合は、[使用容量]に十分なファイル容量を設定することを推奨します。

    • ファイルの事前容量チェック機能を無効にして運用する場合は、[使用容量]の指定値は無視します。

資源の後処理の指定

[資源の後処理]を指定します。

コメントの入力

[コメント]に、資源定義についてのコメントを入力します。[コメント]の入力は省略できます。

カスケードジョブの場合の注意事項


カスケードジョブの場合、以下の注意事項があります。


カスケードジョブの資源定義について、上記を表にまとめると以下のとおりです。

指定項目

先頭のカスケード
ジョブステップ

中間のカスケード
ジョブステップ

最終のカスケード
ジョブステップ

入力
ファイル

出力
ファイル

入力
ファイル

出力
ファイル

入力
ファイル

出力
ファイル

使用する資源

先行ステップの資源

×

×

ファイル

×

×

ファイルを連結する

×

×

×

×

×

ダミーファイルを使用する
nullデバイスを使用する

×

×

×

×

×

世代ファイルを使用する

新規にファイルを作成する

×

×

既存ファイルを更新する

×

×

×

×

既存のファイルを参照する

×

×

  

ファイルを排他的に使用する

×

×

資源の使用量

使用容量

×

×

正常終了
した場合

削除

×

×

保持

×

×

後続ステップへ渡す

異常終了
した場合

削除

保持

ファイルの追加書きを行う

×

×

×

×

ファイルの高速処理を使用する

×

×

×

×

(◎:指定必須 ○:指定可 △:指定無視 ×:指定不可)