ジョブを実行するには、バッチ実行基盤のジョブキューに運用者がジョブを投入します。
ジョブキュー名はイニシエータ名と同じ文字列です。
ジョブを実行する方法は、ジョブの種類によって異なります。
スケジュールジョブを実行するには、事前にジョブスケジューラ製品のSystemwalker Operation Managerのジョブネットへ、バッチフレームワークジョブを登録しておきます。
Systemwalker Operation Managerの運用を開始し、対象のジョブネットが起動すると、登録されたバッチフレームワークジョブの情報をもとに、自動的にバッチ実行基盤にジョブの実行依頼がされます。
ジョブネットにジョブを登録するには、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“ジョブネットへの登録”と“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を併読してください。
ジョブネットの起動を含めた操作については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。
Systemwalker Operation Managerでは、バッチフレームワークジョブを実行するためのジョブネットが登録されるプロジェクトの所有者は、Interstage Job Workload Serverの運用者としてください。
デマンドジョブの実行は、バッチサーバ上でジョブの投入コマンド(btfwsubjobコマンド)により行います。
以下に、btfwsubjobコマンドの例を示します。
btfwsubjob -q jobq001 BTJOB001 |
“jobq001”は、ジョブを投入するジョブキューです。
ジョブキュー名はイニシエータ名と同じ文字列です。
“BTJOB001”は、ジョブ定義名です。
btfwsubjobコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
ジョブを実行した結果は、ジョブログに出力されます。
ジョブログの出力先は、ジョブの投入時にbtfwsubjobコマンドで指定します。
ジョブログを運用者ごとに保管したい場合には、ジョブの投入時にジョブログファイル名(-o オプション)を指定することを推奨します。
また、すべてジョブログスプールで管理する場合には、ジョブ投入時にはジョブログファイル名を指定する必要はありません。
このように、ジョブログの運用に合わせて、ジョブログファイル名を指定してください。
ジョブの投入コマンドは、対象のジョブキューにジョブの投入が完了後、以下の情報を出力して復帰します。
投入したジョブのジョブ名(ジョブ名を省略した場合は、ジョブ定義名がジョブ名になります。)
投入したジョブに割り当てられたジョブ番号
投入したジョブキュー名
投入したジョブのジョブ定義名
ジョブの状態確認、ジョブの実行結果確認および、ジョブの操作するときに、上記情報が必要となります。
ジョブを投入する時には、その他にも以下の指定が可能です。
投入するジョブキューの指定
任意のジョブキューに投入したい時に指定します。
バッチアプリケーションの出力情報の出力の有無の指定
ジョブログに“B.8 バッチアプリケーションの出力情報”が不要な時に指定します。
置換えパラメタの指定
実行するバッチジョブ定義の置換えパラメタに任意の値を指定したい時に指定します。
実行経過時間制限値の指定
ジョブキューに実行経過時間制限値が設定されていない時や、ジョブキューに設定された実行経過時間制限値が長い場合に、ジョブ単位に適した実行経過時間制限値で監視したい時に指定します。
ジョブ終了コードの種別の指定
複数ジョブステップで構成されたジョブを実行した場合、実行された複数のジョブステップ終了コードのうち、最後に実行したジョブステップの値をジョブ終了コードとしたい時に指定します。
実行を開始するジョブステップ名の指定
中断したジョブを再実行する時に、途中のジョブステップから実行を開始したい時に使用します。詳細は“3.5 ジョブの再実行”を参照してください。
ジョブを保留状態で投入する指定
一連の処理を行う複数ジョブを保留状態で投入し、順番にジョブを保留解除して実行制御したい時などに指定します。保留/保留解除を利用したジョブの運用については“2.2.4.2 ジョブの保留/保留解除”を参照してください。
ジョブの実行優先順位の指定
すでに複数のジョブが実行待ち状態になっている時に、実行待ち状態のジョブより先に実行したい場合などに指定します。