アプリケーション開発/業務運用の各フェーズに合わせて、最適なユーザ権限を決定します。
アプリケーション開発用の環境(開発環境およびテスト環境)
アプリケーション開発者をInterstage運用グループに追加することで、アプリケーション開発者が開発時に必要となるコマンドが実行できるようになります。
運用時の環境(本番環境)
運用時の環境の操作権限を与えるユーザのみをInterstage運用グループに追加してください。
アプリケーション開発用の環境(開発環境およびテスト環境)
アプリケーション開発者をAdministratorsグループに追加することで、アプリケーション開発者が開発時に必要となるコマンドが実行できるようになります。
運用時の環境(本番環境)
運用時の環境の操作権限を与えるユーザのみをAdministratorsグループに追加してください。
コマンドの実行可能な権限について以下の表に示します。
なお、表に記載のないコマンドについてはシステム管理者(SolarisおよびLinuxの場合はスーパユーザ、Windows(R)の場合はAdministratorsグループに所属するユーザ)でのみ実行可能です。
No. | コマンド | 機能 | 権限(※) | |||
---|---|---|---|---|---|---|
一般 | バッチシステム |
| システム | |||
1 | btfwacinfo | バッチ受付サービスの状態の表示 | × | × | ○ | ○ |
2 | btfwexinfo | バッチ実行サービスの状態の表示 | × | × | ○ | ○ |
3 | btfwrefreshdiskinf | ファイルシステムの最新使用容量を反映 | × | × | ○ | ○ |
4 | btfwdiskinfo | ファイルシステムの容量情報を表示 | × | ○ | ○ | ○ |
5 | btfwexcinfo | ファイルの排他状況の表示 | × | ○ | ○ | ○ |
6 | btfwactq | ジョブキューを実行可能状態にする | × | × | ○ | ○ |
7 | btfwinactq | ジョブキューを実行禁止状態にする | × | × | ○ | ○ |
8 | btfwqinfo | ジョブキュー情報の表示 | × | ○ | ○ | ○ |
9 | btfwstartini | イニシエータの開始 | × | × | ○ |
|
10 | btfwstopini | イニシエータの停止 | × | × | ○ | ○ |
11 | btfwiniinfo | イニシエータの状態表示 | × | × | ○ | ○ |
12 | btfwsubjob | ジョブの投入 | × | ○ | ○ | ○ |
13 | btfwcanjob | ジョブのキャンセル要求 | × | ○ | ○ | ○ |
14 | btfwhldjob | ジョブの保留 | × | ○ | ○ | ○ |
15 | btfwrlsjob | ジョブの保留解除 | × | ○ | ○ | ○ |
16 | btfwjobinfo | ジョブ情報の表示 | × | ○ | ○ | ○ |
17 | btfwspool | 各種スプールの設定値の表示 | × | ○ | ○ | ○ |
18 | btfwjobdefdir | バッチジョブ定義格納ディレクトリの情報表示 | × | × | ○ | ○ |
19 | btfwaddjobdef | バッチジョブ定義の登録、更新 | × | × | ○ | ○ |
20 | btfwgetjobdef | バッチジョブ定義の取り出し | × | × | ○ | ○ |
21 | btfwdeljobdef | バッチジョブ定義の削除 | × | × | ○ | ○ |
22 | btfwjobdef | バッチジョブ定義情報の表示 | × | × | ○ | ○ |
23 | isstartwu | バッチワークユニットの起動 | × | × | ○ |
|
24 | isstopwu | バッチワークユニットの停止 | × | × | ○ | ○ |
25 | apfwdeploy | アプリケーションの配備 | × | × | ○ | ○ |
26 | apfwundeploy | アプリケーションの配備解除 | × | × | ○ | ○ |
27 | apfwinfoapp | アプリケーション情報の一覧表示 | × | × | ○ | ○ |
※: 権限に示す記号の意味は以下です。
×:実行権限がありません。
○:実行権限があります。
△:実行しないでください。
システム管理者の権限に“△”とあるコマンドについて、以下の注意事項があります。
システム管理者の権限での実行は可能ですが、以下の問題があります。Interstage運用グループの権限での実行を推奨します。
イニシエータをシステム管理者で開始した場合
バッチジョブ定義で削除するように指定されたファイルについて、システム管理者の権限で削除します。そのため、バッチジョブ定義で誤ってシステムファイルなどを指定した場合の環境破壊のリスクが軽減できません。
バッチワークユニットをシステム管理者で起動した場合
アプリケーションがシステム管理者の権限で動作します。そのため、アプリケーションの誤動作による環境破壊のリスクが軽減できません。
イニシエータとバッチワークユニットは、同じユーザで起動する必要があります。異なるユーザで起動した場合は、ジョブのキャンセルなど一部の機能がエラーとなります。