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SystemwalkerService Catalog Manager V14g クラウド運用管理ダッシュボード使用手引書
Systemwalker

3.3.1 VMホストの登録

VMホストの登録の流れは次のとおりです。

  1. VMホストでのリソース情報収集設定

  2. 管理サーバへのVMホストの登録


3.3.1.1 VMホストでのリソース情報収集設定

リソース情報収集の設定は、管理対象サーバ上のVMホストに対して行います。VMホストとは、仮想マシンを動作させるためにサーバ上で動作するサーバ仮想化ソフトウェアです。例えばVMwareでは、VMware ESXおよびVMware ESXiがこれに相当します。

設定の手順は仮想化ソフトウェアにVMware ESX、VMware ESXi、Hyper-V、Xenのどれを使うかによって異なります。該当する仮想化ソフトウェアの項を参照して設定を行ってください。

VMware ESX/VMware ESXiの場合

  1. VMware vSphere Clientで管理対象のVMware ESX/VMware ESXiに直接ログインします。「IPアドレス」にVMware ESX/VMware ESXiのホスト名もしくはIPアドレス、「ユーザー名」に"root"、「パスワード」にrootアカウントのパスワードを入力し[ログイン]ボタンをクリックします。

  2. 証明書に関するセキュリティ警告の画面が出た場合は、「無視」をクリックします。

  3. VMware vSphere Clientの画面で「ユーザーおよびグループ(Users & Groups)」タブ(VMwareのバージョンが4.1の場合は「ローカルユーザーおよびグループ(Users & Groups)」)をクリック後、「ユーザー(Users)」をクリックします。

  4. ユーザーテーブル上で右クリックして「追加(Add)」を選択します。

  5. 「新規ユーザーの追加(Add New User)」ダイアログで「ログイン」、「ユーザー名」、「パスワード」を設定します。例えば、「ログイン」にsqcsqc001、「ユーザー名」にsqcsqc001、「パスワード」にpassword001を入力します。

    注意

    パスワードポリシーの設定によっては、パスワードにpassword001が入力できない場合があります。その場合は、別のパスワードを入力してください。

  6. [グループメンバシップ(Group membership)]のグループの選択で、リストから[users]グループを選択します。グループ選択後、[追加(Add)]と[OK]ボタンをクリックします。

  7. 左ペインからサーバを選択します。

  8. 右クリックして、[権限の追加(Add Permission)]をクリックします。[権限の割り当て(Assign Permissions)]ダイアログが開きます。

  9. [追加(Add)]ボタンをクリックすると、[ユーザーおよびグループの選択(Select Users)]ダイアログが開きます。

  10. 5.で作成したユーザーを選択し[追加(Add)]と[OK]ボタンをクリックします。

  11. 追加したユーザーのロールは、[読み取り専用(Read-Only)]を選択します。[子オブジェクトに伝達]にチェックを入れ、[OK]ボタンをクリックします。

  12. 左ペインからサーバを選択します。

  13. [権限(Permissions)]タブをクリックして、作成したユーザーがリスト中に表示されることを確認します。

Hyper-Vの場合

リソース情報を収集するための設定はありません。

Xenの場合

  1. 管理対象サーバにスーパーユーザーでログインし、リソース情報を収集するためのユーザーを作成します。作成したユーザーにはパスワードを設定してください。

  2. sshデーモンを自動起動に設定します。

    sshがインストールされていない環境では、sshをインストールしてください。

    インストール方法やデーモンの起動、設定方法は、sshのマニュアルを参照してください。

  3. 管理対象サーバに任意のアカウントでログイン後、スーパーユーザーになります。

  4. visudoコマンドを実行しsudoersファイルを編集します。

    sudoersファイルの最後に以下の行を追加して保存します。以下は接続アカウントが「sqcsqc001」の場合の設定例です。接続アカウントにあわせて変更してください。

    【設定例】

    sqcsqc001 ALL=(ALL) NOPASSWD: /usr/sbin/xentop

    参考

    管理サーバから管理対象サーバにログインできる環境であれば、管理サーバから接続アカウント(例:sqcsqc001)でログインして「sudo -l」コマンドを実行することで、sudoersファイルの編集が正しく行われたかどうかを確認できます。以下の画面が表示されればsudoersファイルの編集は正しく行われています。

    【実行結果例】

    $ sudo -l
    User sqcsqc001 may run the following commands on this host:
    (ALL) NOPASSWD: /usr/sbin/xentop

3.3.1.2 管理サーバへのVMホストの登録

管理サーバへのVMホストの登録方法を説明します。VMwareおよびXenの場合とHyper-Vの場合で登録方法が異なります。

VMware ESX/VMware ESXiおよびXenの場合

Systemwalker Service Catalog Managerの管理サーバを構築したマシン上でVMホストの登録コマンドを実行します。

【Windows】

コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。

> cd (Systemwalker Service Catalog Managerのインストールフォルダ)\SWCTMG\Dashboard\bin
> addVMHostInfo -h <host_address> -u <username> -p <password> -v <vm_type>
【Linux】

以下のコマンドを実行します。

# cd /opt/FJSVctdsb/bin/
# ./addVMHostInfo.sh -h <host_address> -u <username> -p <password> -v <vm_type>

パラメーター

パラメーター

説明

-h <host_address>

管理対象サーバのVMホストのIPアドレス、または、ホスト名を指定します。

-u <username>

3.3.1.1 VMホストでのリソース情報収集設定」で追加したユーザー名を指定します。

-p <password>

3.3.1.1 VMホストでのリソース情報収集設定」で追加したユーザー名に対するパスワードを指定します。

-v <vm_type>

管理対象サーバの仮想化ソフトウェアの種類を指定します。仮想化ソフトウェアの種類に従って以下のいずれかを指定してください。

  • VMware ESXの場合: VMWARE

  • VMware ESXiの場合: ESXI

  • Xenの場合: XEN

注)XENはLinux版のみで指定可能です。

実行例

【Windows】
(インストールフォルダがC:\Fujitsu\Systemwalkerの場合)
> cd C:\Fujitsu\Systemwalker\SWCTMG\Dashboard\bin
> addVMHostInfo -h 192.168.1.100 -u sqcsqc001 -p password001 -v VMWARE
【Linux】
# cd /opt/FJSVctdsb/bin
# ./addVMHostInfo.sh -h 192.168.1.100 -u sqcsqc001 -p password001 -v VMWARE

注意

コマンドを実行した後は、必ず「3.3.3 登録情報の反映」に示す手順で登録情報の反映を行ってください。反映を行わないと登録した機器の情報がダッシュボードに表示されません。

Hyper-Vの場合

Hyper-Vの場合は、ダッシュボード開発環境を使用してVMホストを登録します。

注意

ダッシュボード開発環境を使用する場合は、ダッシュボード開発環境を構築する必要があります。
ダッシュボード開発環境の構築手順については「A.1 ダッシュボード開発環境の構築」を参照してください。

以下にVMホストの登録手順を説明します。

  1. ダッシュボード開発環境の「定義」ビューの定義ツリーの「監視対象システムへの接続」をダブルクリックします。

  2. 表示される一覧から[02:Windows]を選択します。

  3. 監視対象への接続設定画面のPDBSensorConfの[TargetServletNameList]に、「3.1.1 Systemwalker Service Quality Coordinatorのエージェントのインストール・セットアップ【Windows】」の「セットアップ」の手順2のsqcSetPolicy.exeの-h パラメーターで設定したVMホストを追加します。

    • 1台目のVMホストを追加する場合は、表示されている「-」を削除し、VMホストの名前を入力します。

    • 2台目以降のVMホストを追加する場合は、VMホストの名前を区切り文字「,」を使って入力します。

  4. 「保管」アイコンをクリックします。

  5. 「定義」ビューのツールバーから「サーバへアップロード」アイコンをクリックします。

  6. 「アップロードと同時に定義を反映する」にはチェックを付けずに[OK]ボタンをクリックします。

  7. [アップロード完了]ダイアログで[閉じる]ボタンをクリックします。

  8. 以下の手順でInterstage Business Process Manager Analyticsのワークユニットを再起動します。

    1. 管理サーバへAdministratorでログインします。

    2. 管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。

    3. 以下のコマンドを実行します。

      【Windows】

      > isstopwu IBPMMServer
      > isstartwu IBPMMServer

注意

本手順を実行した後は、必ず「3.3.3 登録情報の反映」に示す手順で登録情報の反映を行ってください。反映を行わないと登録した機器の情報がダッシュボードに表示されません。