本節で述べる環境ECO情報とは、機器の消費電力および温度の情報を指しています。
環境ECO情報を収集する機器の登録の流れは次のとおりです。
環境ECO情報を収集する機器の設定
管理サーバへの機器の登録
注意
本製品で環境ECO情報を収集できる機器は次のとおりです。
PRIMERGY BX600
PRIMERGY BX900
PRIMERGY RX200
PRIMERGY RX300
PRIMERGY BX600とPRIMERGY BX900から収集できる情報は温度情報だけになります。消費電力の情報は収集されません。
本製品でサポートするSNMPのバージョンはv2およびv2cです。
環境ECO情報を収集するには、対象の機器にSNMPトラップ設定を行う必要があります。具体的には以下の項目を設定します。
SNMPのトラップ送信先にダッシュボードサーバのIPアドレスを設定する
SNMPのコミュニティ設定をpublicにする
SNMPトラップ設定の手順は対象となる機種によって異なります。詳しくは各機器のマニュアルを参照ください。
ここではPRIMERGY BX900の場合を例にとって、SNMPトラップ設定手順を説明します。
対象機器のServerView マネジメントブレードのWebユーザインタフェースの画面を開きます。
Webブラウザを用いてServerView マネジメントブレードのWebユーザインタフェースにアクセスします。
(HTTPを利用する場合)
http://[ServerView マネジメントブレードのIPアドレス]:[ポート番号(デフォルトは80)]
(HTTPSを利用する場合)
https://[ServerView マネジメントブレードのIPアドレス]:[ポート番号(デフォルトは443)]
パスワードの入力画面が表示されるので、ServerView マネジメントブレードに設定されているユーザー名とパスワードを入力します。
ServerView マネジメントブレードのスタートページが表示されます。左のメニューから「設定」-「システムユニット」-「SNMP」を選択します。
右画面のタブでは「SNMP設定」を選択します。
「SNMPの有効」設定で「SNMPの有効」にチェックが入っていることを確認します。チェックが入っていない場合は、チェックを入れて「適用」をクリックします。
「SNMPコミュニティ」設定に"public"のエントリがあることを確認します。ない場合にはその下の「コミュニティの追加」で、「コミュニティ」に"public"、ユーザーの権限に"read only"を指定して「適用」をクリックします。
「SNMPトラップの送信先」設定にダッシュボードサーバのIPアドレスを追加します。その下の「新しいトラップの送信先」で、「送信先アドレス/サーバ名」にダッシュボードサーバのIPアドレス、「コミュニティ」に"public"、「イベントの種類」に"All Event"を設定して「適用」をクリックします。
以下の図のように「SNMPトラップの送信先」設定にダッシュボードサーバのIPアドレスが追加されたことを確認します。
ServerView マネジメントブレードのWebユーザインタフェースをサインアウトして、画面を閉じます。
Systemwalker Service Catalog Managerの管理サーバを構築したマシン上で環境ECO情報を収集する機器の登録コマンドを実行します。
コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
> cd (Systemwalker Service Catalog Managerのインストールフォルダ)\SWCTMG\Dashboard\bin > addEcoInfo -s <snmp_address> -m <machine_type>
以下のコマンドを実行します。
# cd /opt/FJSVctdsb/bin # ./addEcoInfo.sh -s <snmp_address> -m <machine_type>
パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
-s <snmp_address> | 環境ECO情報を取得する機器のIPアドレス、または、ホスト名を指定します。 |
-m <machine_type> | 環境ECO情報を取得する機器の機種名を指定します。環境ECO情報を収集できる機種および指定の仕方は次のとおりです。
|
実行例
(インストールフォルダがC:\Fujitsu\Systemwalkerの場合) > cd C:\Fujitsu\Systemwalker\SWCTMG\Dashboard\bin > addEcoInfo -s 192.168.1.101 -m RX300
# cd /opt/FJSVctdsb/bin # ./addEcoInfo.sh -s 192.168.1.101 -m RX300
注意
コマンドを実行した後は、必ず「3.3.3 登録情報の反映」に示す手順で登録情報の反映を行ってください。反映を行わないと登録した機器の情報がダッシュボードに表示されません。