商品マスタの課金情報は、商品マスタメンテナンスコマンドを利用して管理します。商品マスタメンテナンスコマンドには、以下の機能があります。
サービス仕様の課金情報を商品マスタへ登録する機能
商品マスタに登録済みのサービス仕様の課金情報を課金情報ファイルへ出力する機能
注意
コマンドの実行時にはシステム管理者(スーパーユーザー)の権限が必要です。
システム管理者以外のユーザーで実行させたい場合、OSのファイルシステムの権限を手動で設定してください。
必要な権限は、以下のとおりです。
【Windows】
No | 対象ファイル/ディレクトリ | 必要な権限 |
---|---|---|
1 | <Systemwalker Service Catalog Managerインストールディレクトリ>\SWCTMG\Charging\bin | 読取りと実行 |
2 | <Systemwalker Service Catalog Managerインストールディレクトリ>\SWCTMG\Charging\bin\productmaintain.bat | 読取りと実行 |
3 | <Systemwalker Service Catalog Managerインストールディレクトリ>\SWCTMG\Charging\bin\productmaintain.jar | 読取り |
4 | <Systemwalker Service Catalog Managerインストールディレクトリ>\SWCTMG\Charging\lib | 読取りと実行 |
5 | <Systemwalker Service Catalog Managerインストールディレクトリ>\SWCTMG\Charging\lib\log4j-1.2.15.jar | 読取り |
6 | <Systemwalker Service Catalog Managerインストールディレクトリ>\SWCTMG\Charging\conf | 読取りと実行 |
7 | <Systemwalker Service Catalog Managerインストールディレクトリ>\SWCTMG\Charging\conf\productmaintain.properties | 読取り |
8 | <Systemwalker Service Catalog Managerインストールディレクトリ>\SWCTMG\Charging\log | 読取りと実行 |
9 | <Systemwalker Service Catalog Managerインストールディレクトリ>\SWCTMG\Charging\log\Productmaintain.log | 読取りと書込み |
10 | <Systemwalker Service Catalog Managerインストールディレクトリ>\SWCTMG\Charging\log\Productmaintain_debug.log | 読取りと書込み |
【Linux】
No | 対象ファイル/ディレクトリ | 必要な権限 |
---|---|---|
1 | /opt/FJSVctchg/bin | 読取りと実行 |
2 | /opt/FJSVctchg/bin/productmaintain.sh | 読取りと実行 |
3 | /opt/FJSVctchg/bin/productmaintain.jar | 読取り |
4 | /opt/FJSVctchg/lib | 読取りと実行 |
5 | /opt/FJSVctchg/lib/log4j-1.2.15.jar | 読取り |
6 | /etc/opt/FJSVctchg/conf | 読取りと実行 |
7 | /etc/opt/FJSVctchg/conf/productmaintain.properties | 読取り |
8 | /var/opt/FJSVctchg/log | 読取りと実行 |
9 | /var/opt/FJSVctchg/log/Productmaintain.log | 読取りと書込み |
10 | /var/opt/FJSVctchg/log/Productmaintain_debug.log | 読取りと書込み |
それぞれの機能について、以下に説明します。
登録機能
課金情報ファイルに記述したサービス仕様の課金情報を商品マスタに登録します。
【Windows】
<Systemwalker Service Catalog Managerインストールディレクトリ>\SWCTMG\Charging\bin\productmaintain.bat import <課金情報ファイル名>
【Linux】
/opt/FJSVctchg/bin/productmaintain.sh import <課金情報ファイル名>
注意
課金情報ファイル名はフルパスで指定します。課金情報ファイルの書式については“11.2.2 課金情報ファイルの書式”を参照してください。
商品マスタの内容は課金情報ファイルの内容で置き換わります。
サイズが0のファイルを指定すると、商品マスタの内容はすべて削除されます。
エラーが発生した場合は、すべての登録処理を無効とし、元の状態に戻ります。
商品マスタに登録されていないサービス仕様を構成する要素の金額は、\0として扱われます。
出力機能
商品マスタに登録済みのサービス仕様の課金情報を課金情報ファイルに出力します。
【Windows】
<Systemwalker Service Catalog Managerインストールディレクトリ>\SWCTMG\Charging\bin\productmaintain.bat export <課金情報ファイル名>
【Linux】
/opt/FJSVctchg/bin/productmaintain.sh export <課金情報ファイル名>
注意
課金情報ファイル名はフルパスで指定します。出力される課金情報ファイルの書式については“11.2.2 課金情報ファイルの書式”を参照してください。
課金情報ファイル名としてすでに存在するファイル名を指定した場合は、上書きされます。
商品マスタに情報がない場合は、サイズが0のファイルが出力されます。
また、商品マスタメンテナンスコマンドの実行結果は、コンソールおよびログに出力されます。それぞれについて、以下に説明します。
コンソールへの実行結果の出力
商品マスタメンテナンスコマンドを実行すると、以下の形式で実行結果が出力されます。
<エラー種別>: <コード>: <メッセージ>: <可変情報>
“INFO”または“ERROR”が表示されます。
メッセージの番号が表示されます。詳細については“D.3.3 メッセージ”を参照してください。
事象を示す英文メッセージが表示されます。詳細については“D.3.3 メッセージ”を参照してください。
事象の種類に応じて、可変情報が表示されます。
以下に実行結果の出力例を示します。
ERROR: ctchg0318: Product Id,priority overlaps. file name: /var/csvdata/import.csv, product Id:TI-XXXX-YYYY, priority:1
ログへの実行結果の出力
商品マスタメンテナンスコマンドを実行すると、以下のログが出力されます。
アプリケーションログ
以下のファイルに操作の履歴として情報、警告または異常のメッセージが出力されます。
【Windows】
<Systemwalker Service Catalog Managerインストールディレクトリ>\SWCTMG\Charging\log\Productmaintain.log
【Linux】
/var/opt/FJSVctchg/log/Productmaintain.log
アプリケーションログについては“D.3 商品マスタメンテナンスコマンドのメッセージ”を参照してください。