サービス仕様の課金情報を課金情報ファイルで記述します。課金情報ファイルの書式は、以下のとおりです。
文字コードはUTF-8です。
各カラムはカンマで区切ります。
コメントは記述できません。
文字列データはダブルクォートで囲みます。ダブルクォートを文字列として扱う場合は、ダブルクォートを2つ並べてエスケープします。
ダブルクォートで囲まれた文字列内に、ダブルクォートひとつを設定した場合は、そのダブルクォートは無視されます。
例
課金情報ファイル内の記述が以下の場合、“aaaaa"a”が値となります。
"aaaaa""a"
課金情報ファイル内の記述が以下の場合、“aaaaaa”が値となります。
"aaa"aaa"
課金情報ファイルのカラムを、以下に示します。カラムの順序は、表の表記順のとおりです。
No | 名称 | 省略 | 説明 |
---|---|---|---|
1 | 商品ID | 不可 | 商品を識別するIDを指定します。 |
2 | 優先度 | 不可 | 商品内の優先度を指定します。 |
3 | 適用開始日時 | 不可 | 適用開始日時を指定します。 |
4 | 適用終了日時 | 可 | 適用終了日時を指定します。 |
5 | カテゴリーコード | 不可 | 以下のコードで、商品のカテゴリーを指定します。
|
6 | リソース識別子 | 不可 | 課金対象リソースを特定するための情報を半角英数字128文字以内で指定します。
|
7 | 単位コード | 不可 | 以下のコードで、課金する単位を指定します。
|
8 | 単価 | 不可 | 単価を指定します。 |
9 | 名称 | 不可 | 商品を判別するための名称を128文字以内で指定します。 |
10 | 説明 | 可 | 商品の説明を1024文字以内で指定します。 ~,単価,"名称", |
注1) 以下の設定を例に、優先度と単価の関係、および対応する課金情報の記述例を示します。
商品ID“ME-0001”の設定例
商品ID | 優先度 | 単価 | 適用開始日時 | 適用終了日時 | |
データA | ME-0001 | 0 | \200 | 2011-01-01T00:00:00.000+0900 | なし |
データB | ME-0001 | 1 | \100 | 2011-08-01T00:00:00.000+0900 | 2011-08-31T23:59:59.999+0900 |
2011-07-01は、データAだけが適用となるため、商品ID“ME-0001”の単価は\200となります。
2011-08-15は、データAとデータBの両方が対象期間となりますが、データBの方が優先度が高いため、商品ID“ME-0001”の単価は\100となります。
課金情報ファイルの記述例
"ME-0001",0,"2011-01-01T00:00:00.000+0900",,"memory","/VMPool","month",200,"Standard memory","Standard memory" "ME-0001",1,"2011-08-01T00:00:00.000+0900","2011-08-31T23:59:59.999+0900","memory","/VMPool","month",100,"Standard memory(Campaign)","Standard memory(Campaign)"
注2) リソース識別子の値は、Systemwalker Software Configuration Managerのテンプレート情報の一覧表示コマンドを使用して出力されるXML形式のテンプレート情報の一覧から、対応するXMLのタグの値を取得します。テンプレート情報の一覧表示コマンドの使用方法については、“Systemwalker Software Configuration Manager V14g リファレンスガイド”を参照してください。
以下に、カテゴリーコードごとのリソース識別子と対応するテンプレート情報(XMLのタグ)を示します。
リソース識別子と対応するテンプレート情報(XMLのタグ)
カテゴリーコード | リソース識別子 | テンプレート情報(XMLのタグ) |
---|---|---|
template | テンプレートID | <template><id> |
vm | イメージ名 | <image><name> |
cpu | VMプール名 | <server><vmPool> |
cpu_clock | VMプール名 | <server><vmPool> |
memory | VMプール名 | <server><vmPool> |
disk | ストレージプール名 | <server><storagePool> |
VMプール名およびストレージプール名は、/(スラッシュ)で始まる形式で指定してください。
なお、VMプール名およびストレージプール名が省略されている場合は、テンプレート情報では<vmPool />、<storagePool />と出力されます。この場合、ServerView Resource OrchestratorのRCコンソールのリソースプールを参照して設定してください。RCコンソールについては、“ServerView Resource Orchestrator ユーザーズガイド”を参照してください。
以下に、テンプレート情報の例と対応する課金情報の記述例を示します。
テンプレート情報の例
<?xml version="1.0" encoding="Windows-31J"?> <templates> <template> <id>templateId1</id> ... <servers> <server> <vmPool>/VMPool</vmPool> <storagePool>/StoragePool</storagePool> ... <image> <name>image1</name> ... </image> </server> </servers> </template> </templates>
課金情報ファイルの記述例
"TP-0001",0,"2011-01-01T00:00:00.000+0900",,"template","templateId1","month",1000,"Web/DB Windows Server 2008 R2 Standard","Service Windows Server 2008 R2 Standard" "VM-0001",0,"2011-01-01T00:00:00.000+0900",,"vm","image1","month",500,"Windows Server 2008 R2 Standard","VM Windows Server 2008 R2 Standard" "CP-0001",0,"2011-01-01T00:00:00.000+0900",,"cpu","/VMPool","month",100,"Xeon5110","Xeon5110" "CL-0001",0,"2011-01-01T00:00:00.000+0900",,"cpu_clock","/VMPool","month",50,"Xeon5110","Xeon5110" "ME-0001",0,"2011-01-01T00:00:00.000+0900",,"memory","/VMPool","month",200,"Standard memory","Standard memory" "DI-0001",0,"2011-01-01T00:00:00.000+0900",,"disk","/StoragePool","month",10,"normal disk","normal disk"
注意
課金情報は、その適用終了日時以降も、商品マスタから自動的には削除されません。不要となった課金情報は、“11.3.3 課金情報の削除”を参照して削除してください。
適用終了日時を設定した場合、同一商品IDの適用終了日時のない課金情報を別に用意してください。
Systemwalker Software Configuration Managerのオーバーコミット機能が有効な場合、デフォルトではカテゴリーコードのcpu_clockとmemoryがそれぞれCPU予約周波数とメモリ予約サイズとして計算され、マイポータルなどに概算料金が表示されます。
オーバーコミット機能有効時の課金設定については、“Systemwalker Service Catalog Manager V14g 導入ガイド”を参照してください。