ここでは、Systemwalker Service Catalog Managerの課金の概要を説明します。
本機能は、利用部門が使用したサービスに応じた使用料金を請求するための基盤を提供します。
Systemwalker Service Catalog Managerの課金には、以下の機能があります。
サービス仕様の課金情報の追加、変更、および削除を行います。課金情報に基づいて、マイポータルなどにサービス仕様の概算料金を表示することができます。また、課金情報は、課金計算を行う際に取得します。
なお、サービス仕様の課金情報を格納するデータベースを商品マスタと呼びます。
仮想システム、仮想サーバ、拡張ディスク、およびソフトウェアの配備・解約・変更、仮想サーバの起動・停止についてのログを出力します。
課金計算を行う際は、課金情報と課金ログに基づいて算出してください。
運用イメージ
以下に、Systemwalker Service Catalog Managerの課金の運用イメージを示します。
1. 提供部門管理者がSystemwalker Software Configuration Managerのテンプレート管理コマンドを利用してテンプレート情報を登録します。テンプレート情報の登録方法については、“Systemwalker Software Configuration Manager V14g 運用ガイド”および“Systemwalker Software Configuration Manager V14g リファレンスガイド”を参照してください。
2. 提供部門管理者がSystemwalker Service Catalog Managerの商品マスタメンテナンスコマンドの登録機能を利用して課金情報を登録します。課金情報の運用方法については、“11.3 課金情報の運用”を参照してください。
3. 申請者がSystemwalker Service Catalog Managerのマイポータルで表示されるサービス仕様の概算料金を参照し、サービスの利用申請を行います。
4. 承認者がSystemwalker Service Catalog Managerのクラウドポータルの申請一覧で表示されるサービス仕様の概算料金を参照して、サービスの利用申請の承認または否決を行います。
5. 課金管理者が商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能を利用して課金情報ファイルを取得します。商品マスタメンテナンスコマンドについては、“11.2.3 商品マスタメンテナンスコマンド”を参照してください。
6. 課金管理者が課金ログ出力コマンドを利用して課金ログファイルを取得します。課金ログ出力コマンドについては、“11.4.3 課金ログ出力コマンド”を参照してください。
7. 課金管理者が提供部門から提供される課金計算ツールを利用して、課金情報ファイルと課金ログファイルに基づいて定期的に請求書を作成し、利用部門に送付します。
ポイント
課金計算ツールについて
課金計算ツールとは、課金情報ファイルと課金ログファイルに基づいて利用部門ごとの課金金額を算出するツールです。仮想サーバ停止中はCPUおよびメモリについては課金しないなど、課金の考え方に合わせてカスタマイズしてください。課金計算ツールは、提供部門が用意する必要があります。