ここでは、バックアップおよびリストアの注意事項について説明します。
バックアップ・リストアの注意事項
バックアップおよびリストアを実施する場合は、バックアップする環境とリストアする環境で以下の条件を満たす必要があります。
OSが一致する
ただし、同一OSのバージョンの違いは除きます。
ホスト情報(ホスト名/IPアドレス)が一致する
文字コード系が一致する
リポジトリサーバが一致する
CMDBのデータベースの格納先ディレクトリが一致する
オンラインバックアップでバックアップした資源をリストアする場合にだけ、申請プロセスが存在しなくなったサービスの申請を無効化するコマンド(recoverAllServiceコマンド)を実行してください。
プロセスインスタンスが存在する場合にrecoverAllServiceコマンドを実行すると、復旧されたサービスの対象となるプロセスインスタンスでエラーが発生するようになります。オンラインバックアップでバックアップした資源のリストア以外で、recoverAllServiceコマンドを実行した場合は、Systemwalker Runbook AutomationのWebコンソールにログインし、不要となったプロセスインスタンスを削除してください。
参考
ssoclservicectlコマンドについては、“2.6.3 サービス申請の無効化”を参照してください。
プロセスインスタンスの削除については、“2.7.1 申請プロセス”のポイントを参照してください。
オフラインおよびオンラインでバックアップしたシステムをリストアする場合は、以下の順番で行ってください。
クラウド運用管理ダッシュボードの画面上の設定メニューから設定する項目はバックアップ・リストアの対象とはなりません。
利用者管理のリストアを実行すると、全ユーザーのパスワードが初期化されます。
全ユーザーにパスワードの再発行が必要であることを通知してください。
バックアップ・リストアは、Systemwalker Software Configuration Managerなどの連携製品と同期をとって実施する必要があります。Systemwalker Software Configuration Managerのバックアップ・リストアについては“Systemwalker Software Configuration Manager V14g 運用ガイド”を参照してください。
バックアップ資源の扱い
バックアップ資源を移動するときは、バックアップ先に指定したディレクトリとその配下のディレクトリとファイルをすべて移動してください。
リストアコマンド実行中はバックアップ資源を削除しないでください。
バックアップ資源を削除する場合は、バックアップ先に指定したディレクトリとその配下のディレクトリとファイルをすべて削除してください。
バックアップコマンドを利用して以下の媒体へのバックアップはできません。
CD-R、DVD-Rなど、光ディスクへのバックアップ
ユーザー資産を光ディスクにバックアップする場合は、一度ローカルディスク上にバックアップし、その後専用ライタなどでメディアへの書込みを行ってください。
空白を含むディレクトリへのバックアップ
リストアコマンドを利用して以下のディレクトリからのリストアはできません。
空白を含むディレクトリからのリストア