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Interstage Application Server/Interstage Web Server トラブルシューティング集
Interstage

12.6 Oracle使用時の異常

Oracle使用時の異常とその対処方法について、以下の内容を説明します。

インダウトトランザクションの手動ロールバック機能を使用した場合

Oracleのインダウトトランザクションの手動ロールバック機能を使用して、ROLLBACK FORCEにより強制的にロールバックさせたあと、再度リソース管理プログラムを起動すると、リカバリ時に以下のエラーメッセージが表示され、未解決トランザクションが残ります。

OTS:エラー:ots9666: システムメモリまたはシステムリソースが不足しました

また、otspendlistコマンドでcommitした場合は、以下のエラーメッセージが表示されます。

OTS:エラー:ots9348: commit処理でエラーが発生しました

本現象が発生した場合、otspendlistコマンドでrollbackさせることによりインダウト状態を解除してください。


JTSとEJBを使用するデータベースを作成する場合

EJBがグローバルトランザクションを使用する場合は、データベース作成時にOracle JVMが有効となるように設定してください。データベースの設定方法については、Oracleのマニュアルを参照してください。


rollback処理時に、XAER_NOTAが発生した場合

2つのリソースに対するrollback処理時に、一方のリソースは成功し、もう一方のリソースではXAER_NOTAが発生した場合は、Oracleが正しくインストールされていない、またはデータベースが正しく作成されていない可能性があります。データベース再作成時にOracle JVMが有効となるように設定してください。


Oracleアクセスに、メッセージが出力され場合

Oracleアクセス時に以下のメッセージが出力される場合は、OracleのSIDが複数存在するなど、ORACLE_SIDの設定に誤りがある可能性があります。ORACLE_SIDの設定を確認し、正しいORACLE_SIDを設定してください。

java.sql.Exception: ORA-12560: TNS: プロトコル・アダプタ・エラー

Oracle 10g連携においてJTS用リソース管理プログラム起動時にメッセージots9850が出力される場合

Oracle 10g連携においてJTS用リソース管理プログラム起動時に警告メッセージots9850が出力される場合は、Patch Set Release 10.1.0.3以降を適用後に、DBMS_SYSTEMパッケージに対するexecute権限が設定されていない可能性があります。DBMS_SYSTEMパッケージに対するexecute権限を設定してください。

SQL> GRANT EXECUTE ON DBMS_SYSTEM TO SCOTT;

Oracleと連携OTS用リソース管理プログラムサーバアプリケーションの起動が遅延する場合

Oracle連携時にOTS用リソース管理プログラム/サーバアプリケーションの起動が遅延する場合は、OracleのWindows(R)認証機能の処理が遅延している可能性があります。sqlnet.oraの以下の設定をコメントアウトするなど、Windows(R)認証機能が無効となるように設定してください。

SQLNET.AUTHENTICATION_SERVICES = (NTS)

なお、Windows(R)認証機能を使用する場合は、“NetBIOS over TCP/IP”を無効にすることで起動性能が改善されることがあります。