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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)
Interstage

D.4.1 静的インタフェース

(1) 静的インタフェースのサンプルプログラムの実行例を説明します。

種別

ディレクトリ(注)

備考

静的インタフェース/各種データ型(C言語)

$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C/data/*

スレッドモード用

$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C_nt/data/*

プロセスモード用

静的インタフェース/各種データ型(C++言語)

$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C++/data/*

スレッドモード用

$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C++_nt/data/*

プロセスモード用

静的インタフェース/各種データ型(Java言語)

$OD_SAMPLES/complex/samplelist.Java/data/*

  

静的インタフェース/各種データ型(COBOL)

$OD_SAMPLES/complex/samplelist.COBOL/data/*

  

静的インタフェース/各種データ型(Windows(R)クライアント)

$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C/data_win/*

  

静的インタフェース/四則演算(C言語)

$OD_SAMPLES/CalcSample/c

  

静的インタフェース/四則演算(C++言語)

$OD_SAMPLES/CalcSample/c++

  

静的インタフェース/四則演算(Java言語)

$OD_SAMPLES/CalcSample/java

  

静的インタフェース/四則演算(COBOL)

$OD_SAMPLES/CalcSample/COBOL

  

注)
ここで使用している環境変数は、以下です(Interstageのインストールパス:デフォルト)。

環境変数

備考

OD_SAMPLES

/opt/FSUNod/src/samples

/opt/FJSVod/src/samples


D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)


<作成>

アプリケーションの作成手順を以下に示します。


1. アプリケーションのコンパイル

サンプルアプリケーションディレクトリへ移動し、makeコマンドを実行してサーバ、およびクライアントアプリケーションを作成します。
このとき、警告メッセージが出力されることがありますが、動作上は問題ありません。

make

<実行>

作成したアプリケーションの実行手順を以下に示します。


1. サーバアプリケーションの登録

registar.shを実行して、サンプルプログラムを実行するために必要なインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを登録します。

register.sh

2. サーバアプリケーションの起動

exec-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを起動します。

exec-SV.sh &

3. クライアントアプリケーションの起動

exec-CL.shを実行してクライアントアプリケーションを起動し、出力結果を確認します。入力を求められた場合、値を入力します。

exec-CL.sh

4. サーバアプリケーションの終了

stop-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを停止します。

stop-SV.sh

5. サーバアプリケーションの登録削除

unregister.shを実行して、不要となったサンプルプログラムのインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを削除します。

unregister.sh

ポイント

各種データ型のサーバアプリケーションは、ワークユニット上で動作させることも可能です。
サーバアプリケーションをワークユニット上で動作させる場合、“2. サーバアプリケーションの起動”においてexec-SV.shを使用しないで、以下を実行します。


1. ワークユニット定義の登録

isaddwudefコマンドを実行して、ワークユニット定義を登録します。

isaddwudef simple.wu

2. ワークユニットの起動

isstartwuコマンドを実行して、ワークユニットを起動します。

isstartwu ODSAMPLE

また、“4. サーバアプリケーションの終了”においてstop-SV.shを使用しないで、以下を実行します。


1. ワークユニットの停止

isstopwuコマンドを実行して、ワークユニットを停止します。

isstopwu ODSAMPLE

2. ワークユニット定義の削除

isdelwudefコマンドを実行して、ワークユニット定義を削除します。

isdelwudef ODSAMPLE

注意

exception のサンプルプログラムを実行すると、以下のメッセージが出力されます。これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。

ret = [10]
env_check: invoke ODsample_exceptest_getinfo(20) fails
exception-id = IDL:ODsample/exceptest/NOT_FOUND:1.0
:Detail [20] Count [3]

D.4.1.2 静的インタフェース/各種データ型(C++言語)

D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”を参照してください。

ポイント

各種データ型のサーバアプリケーションは、ワークユニット上で動作させることも可能です。
サーバアプリケーションをワークユニット上で動作させる場合は、“D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”のポイントを参照してください。

注意

exception のサンプルプログラムを実行すると、以下のメッセージが出力されます。これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。

10
NOT_FOUND exception raised!
exception-id = IDL:ODsample/exceptest/NOTFOUND:1.0

D.4.1.3 静的インタフェース/各種データ型(Java言語)

<作成>

1. 環境変数の設定

環境変数CLASSPATH、LD_LIBRARY_PATH、PATHを設定します。環境変数PATHには、使用するJDK/JREのディレクトリを指定します(OD_HOME:CORBAサービスのインストールパス)。

CLASSPATH=.:$OD_HOME/etc/class/ODjava4.jar:$CLASSPATH
export CLASSPATH

LD_LIBRARY_PATH=$OD_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export LD_LIBRARY_PATH

PATH=<JDK/JREのインストールパス>/bin:$PATH
export PATH

2. アプリケーションのコンパイル

サンプルアプリケーションディレクトリへ移動し、makeコマンドを実行してサーバ/クライアントアプリケーションを作成します。

make

<実行>

D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<実行>を参照してください。このとき、上記の“環境変数の設定”を実施した端末で実施してください。

ポイント

各種データ型のサーバアプリケーションは、ワークユニット上で動作させることも可能です。
サーバアプリケーションをワークユニット上で動作させる場合は、“D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”のポイントを参照してください。
ただし、simple.wuを動作環境に合わせて修正してください。

[Control Option]
Path:使用するJDK/JREのディレクトリに修正します。

D.4.1.4 静的インタフェース/各種データ型(COBOL)

<作成>

D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<作成>を参照してください。


<実行>

作成したアプリケーションの実行手順を以下に示します。


1. サーバアプリケーションの登録

registarを実行して、サンプルプログラムを実行するために必要なインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを登録します。

register

2. サーバアプリケーションの起動

サーバアプリケーションを起動します。
なお、サーバアプリケーション名は、XXX_s(XXX:3桁の数字)/simple_sです。

014_s &

3. クライアントアプリケーションの起動

クライアントアプリケーションを起動し、出力結果を確認します。
なお、クライアントアプリケーション名は、XXX_c(XXX:3桁の数字)/simple_cです

014_c

4. サーバアプリケーションの終了

odcntlqueコマンドを実行して、サーバアプリケーションを停止します(OD_HOME:CORBAサービスのインストールパス)。

$OD_HOME/bin/odcntlque -s IDL:INTF_A:1.0

5. サーバアプリケーションの登録削除

unregisterを実行して、不要となったサンプルプログラムのインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを削除します。

unregister

ポイント

各種データ型のサーバアプリケーションは、ワークユニット上で動作させることも可能です。
サーバアプリケーションをワークユニット上で動作させる場合、“1. サーバアプリケーションの登録”において、インタフェース定義のパスを絶対パスに修正する必要があります。register内でOD_impl_instコマンドによりインプリメンテーションリポジトリ情報が登録されていますが、OD_impl_instコマンドのaxオプションの引数に指定されている定義ファイルをエディタで開き、インタフェース定義に指定されているライブラリのパスを絶対パスに変更してください。
また、“2. サーバアプリケーションの起動”においてサーバアプリケーション名を指定して起動するのではなく、以下を実行します。


1. ワークユニット定義の登録

isaddwudefコマンドを実行して、ワークユニット定義を登録します。

  • 日本語版のCOBOLの場合

    isaddwudef  simple.wu
  • 英語版のCOBOLの場合

    isaddwudef  simple_e.wu

2. ワークユニットの起動

isstartwuコマンドを実行して、ワークユニットを起動します。

isstartwu  ODSAMPLE

4. サーバアプリケーションの終了”においてodcntlqueコマンドを使用しないで、以下を実行します。


1. ワークユニットの停止

isstopwuコマンドを実行して、ワークユニットを停止します。

isstopwu  ODSAMPLE

2. ワークユニット定義の削除

isdelwudefコマンドを実行して、ワークユニット定義を削除します。

isdelwudef  ODSAMPLE

D.4.1.5 静的インタフェース/各種データ型(Windows(R)クライアント)

各種データ型(Windows(R)クライアント)では、サーバアプリケーションとして以下を使用します。

種別

ディレクトリ(注)

静的インタフェース/各種データ型(C言語)

$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C/data/*

注)
ここで使用している環境変数は、以下です(Interstageのインストールパス:デフォルト)。

環境変数

備考

OD_SAMPLES

/opt/FSUNod/src/samples

/opt/FJSVod/src/samples


クライアントアプリケーションディレクトリと同一名のディレクトリをサーバアプリケーションディレクトリとして使用します。たとえば、$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C/data_win/anyをクライアントアプリケーションディレクトリとする場合、サーバアプリケーションディレクトリは$OD_SAMPLES/complex/samplelist.C/data/anyになります。


<作成/サーバ>

D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<作成>を参照してください。


<作成/クライアント>

クライアントアプリケーションの作成手順を以下に示します。


1. スタブの作成(サーバ)

IDL コンパイラを実行してスタブを作成します。

IDLc simple.idl

2. クライアントアプリケーションファイルの転送(Windows(R)クライアント)

クライアントアプリケーションディレクトリ配下にあるすべてのファイルをWindows(R)クライアントへ転送します。
ftpを使用した場合の例を以下に示します。なお、Windows(R)クライアントへファイルを転送するときは、以下のように指定します。

  • “プロジェクトワークスペースファイル”:バイナリで転送

  • “その他のファイル”:ネットワークASCIIで転送

    ftp <Solaris/Linuxサーバ名>
    :
    get simple.h 
    : 
    mget *.mak 
    bin 
    mget *.mdp

3. クライアントアプリケーションのビルド(Windows(R)クライアント)

エクスプローラなどから、転送したプロジェクトワークスペース(.mdp)ファイルをダブルクリックしてMicrosoft(R) Visual Studio(R)を起動します。このとき、「変換しますか?」という問い合わせがありますので、「はい」を選択してプロジェクト形式を変換します。
その後、「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択してクライアントアプリケーションを作成します。ビルド時に警告メッセージが出力されることがありますが、動作上は問題ありません。


<実行>

作成したアプリケーションの実行手順を以下に示します。


1. サーバアプリケーションの登録(サーバ)

サーバにおいてregistar.shを実行して、サンプルプログラムを実行するために必要なインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを登録します。

register.sh

2. サーバアプリケーションの起動(サーバ)

exec-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを起動します。

exec-SV.sh &

3. クライアントアプリケーションの起動(Windows(R)クライアント)

Windows(R)クライアントにおいて、Microsoft(R) Visual Studio(R)のメニューバーから「デバッグ」-「デバッグなしで開始」を選択します。クライアントアプリケーションが起動されるので、結果を確認します。


4. サーバアプリケーションの終了(サーバ)

サーバにおいて、stop-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを停止します。

stop-SV.sh

5. サーバアプリケーションの登録削除(サーバ)

unregister.shを実行して、不要となったサンプルプログラムのインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを削除します。

unregister.sh

注意

exception のサンプルプログラムを実行すると、以下のメッセージが出力されます。これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。

id = [IDL:ODsample/exceptest/NOT_FOUND:1.0]:Detail [20] Count [3]
IDL:ODsample/exceptest/NOT_FOUND:1.0

D.4.1.6 静的インタフェース/四則演算(C言語)

D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”を参照してください。

注意

サンプルプログラムを実行すると、以下のメッセージが出力されます。これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。

env_check: ODdemo_calculator_calculate fails
exception-id = IDL:ODdemo/calculator/ZEROPARAM:1.0

D.4.1.7 静的インタフェース/四則演算(C++言語)

D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”を参照してください。

注意

サンプルプログラムを実行すると、以下のメッセージが出力されます。これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。

Exception raised!
exception-id = IDL:ODdemo/calculator/ZEROPARAM:1.0

D.4.1.8 静的インタフェース/四則演算(Java言語)

Windows(R)クライアントマシン上には、Internet ExplorerにJBKプラグインをインストールしておいてください。

また、四則演算(Java)では、以下のいずれかをサーバアプリケーションとして使用します。

種別

ディレクトリ(注)

静的インタフェース/四則演算(C言語)

$OD_SAMPLES/CalcSample/c

静的インタフェース/四則演算(C++言語)

$OD_SAMPLES/CalcSample/c++

注)
ここで使用している環境変数は、以下です(Interstageのインストールパス:デフォルト)。

環境変数

備考

OD_SAMPLES

/opt/FSUNod/src/samples

/opt/FJSVod/src/samples


<作成/サーバ>

D.4.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<作成>を参照してください。


<作成/クライアント>

クライアントアプリケーションの作成手順を以下に示します。


1. 環境変数の設定

環境変数CLASSPATH、LD_LIBRARY_PATH、PATHを設定します。環境変数PATHには、使用するJDK/JREのディレクトリを指定します(OD_HOME:CORBAサービスのインストールパス)。

CLASSPATH=.:$OD_HOME/etc/class/ODjava4.jar:$CLASSPATH
export  CLASSPATH

LD_LIBRARY_PATH=$OD_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export LD_LIBRARY_PATH

PATH=<JDK/JREのインストールパス>/bin:$PATH
export PATH

2. スタブの作成(サーバマシン)

サンプルアプリケーションディレクトリへ移動します。その後、makeコマンドを実行してJavaクライアントのためのスタブなどを作成します。

make

3. クライアントアプリケーションの配置(Windows(R)クライアントマシン)

サンプルアプリケーションディレクトリ配下にあるすべてのファイルをWindows(R)クライアントへ転送します。このとき、Windows(R)クライアントのサブディレクトリ配下の構成、およびディレクトリ名(大文字/小文字)は、Solaris/Linuxサーバと同一にする必要があります。
ftpを使用した場合の例を以下に示します。Windows(R)クライアントの格納先のフォルダ配下にODdemoフォルダを、ODdemoフォルダ配下にはcalculatorPackageフォルダをあらかじめ作成しておいてください。なお、Windows(R)クライアントへファイルを転送するときは、すべてのファイルについてネットワークASCIIで転送するように指定します。

ftp <Solaris/Linuxサーバ名>
: 
cd $SAMPLES/CalcSample/java 
mget * 
lcd ODdemo
cd ODdemo 
mget * 
lcd calculatorPackage
cd calculatorPackage 
mget *

4. 権限の設定(Windows(R)クライアント)

Javaライブラリ(ODjava4.jar)、アプリケーション格納フォルダに権限を設定します。
詳細については、“5.5.2 Javaライブラリに対する権限の設定”を参照してください。


<実行>

作成したアプリケーションの実行手順を以下に示します。


1. サーバアプリケーションの登録(サーバマシン)

サーバにおいて、registar.shを実行してサンプルプログラムを実行するために必要なインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを登録します。

register.sh

2. サーバアプリケーションの起動(サーバマシン)

exec-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを起動します。

exec-SV.sh &

3. クライアントアプリケーションの起動(Windows(R)クライアントマシン)

Windows(R)クライアントにおいて、ブラウザを起動します。エクスプローラから作業フォルダ配下のhtmlファイルをダブルクリックして、ブラウザを起動します。その後、入力画面から数値や文字を入力して“OK”ボタンをクリックし、結果を確認します。


4. サーバアプリケーションの終了(サーバマシン)

サーバにおいて、stop-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを停止します。

stop-SV.sh

5. サーバアプリケーションの登録削除(サーバマシン)

unregister.shを実行して、不要となったサンプルプログラムのインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを削除します。

unregister.sh

D.4.1.9 静的インタフェース/四則演算(COBOL)

D.4.1.4 静的インタフェース/各種データ型(COBOL)”を参照してください。

注意

サンプルプログラムを実行すると、以下のメッセージが出力されます。これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。

USER-EXCEPTION: ODdemo_calculator_calculate
ID: IDL:ODdemo/calculator/ZEROPARAM:1.0