(1) 静的インタフェースのサンプルプログラムの実行例を説明します。
種別 | フォルダ(注1) | 備考 |
---|---|---|
%OD_SAMPLES%\complex\samplelist.C\data\*\*_s, *_c | (注2) | |
%OD_SAMPLES%\complex\samplelist.C++\data\*\*_s, *_c | (注2) | |
%OD_SAMPLES%\complex\samplelist.Java\data\* |
| |
%OD_SAMPLES%\CalcSample\c_s, c_c | (注2) | |
%OD_SAMPLES%\CalcSample\c++_s, c++_c | (注2) | |
%OD_SAMPLES%\CalcSample\java |
|
注1)
ここで使用している環境変数は、以下です(Interstageのインストールフォルダ:デフォルト)。
環境変数 | 値 |
---|---|
OD_SAMPLES | C:\Interstage\ODWIN\src\sample |
注2)
フォルダ名の最後に_sの付くフォルダがサーバアプリケーションフォルダ、_cの付くフォルダがクライアントアプリケーションフォルダです。それぞれフォルダ名が一致する_s、_cフォルダの組合せで使用します。
<作成/サーバ>
サーバアプリケーションの作成手順として、Microsoft(R) Visual Studio(R)を使用した場合の実行例を以下に示します。
コマンドプロンプトを起動し、サーバアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、IDLコンパイルを実行して、スケルトンを作成します。
IDLc simple.idl
エクスプローラなどからソリューション(.sln)ファイルをダブルクリックしてMicrosoft(R) Visual Studio(R)を起動し、以下の手順でビルドします。
起動されたMicrosoft(R) Visual Studio(R)のメニューバーから「ビルド」-「構成マネージャ」を選択して、「アクティブ ソリューション構成」で「Release」を選択します。
「アクティブ ソリューション プラットフォーム」で「x64」を選択します。
Microsoft(R) Visual Studio(R)のメニューバーから「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択してサーバアプリケーションを作成します。
ビルド時に警告メッセージが出力されることがありますが、動作上は問題ありません。
<作成/クライアント>
クライアントアプリケーションの作成手順として、Microsoft(R) Visual Studio(R)を使用した場合の実行例を以下に示します。
コマンドプロンプトにおいて、上記で作成したサーバアプリケーションに対応したクライアントアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、IDLコンパイラを実行してスタブを作成します。
IDLc simple.idl
エクスプローラなどからソリューション(.sln)ファイルをダブルクリックしてMicrosoft(R) Visual Studio(R)を起動します。
起動されたVisual C++(R)のメニューバーから「ビルド」-「構成マネージャ」を選択して、「アクティブ ソリューション構成」で「Release」を選択します。
「アクティブ ソリューション プラットフォーム」で「x64」を選択します。
起動されたMicrosoft(R) Visual Studio(R)のメニューバーから「ビルド」-「ソリューションのビルド」を選択してクライアントアプリケーションを作成します。
ビルド時に警告メッセージが出力されることがありますが、動作上は問題ありません。
<実行>
作成したアプリケーションの実行手順を以下に示します。
コマンドプロンプトにおいて、サーバアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、registar.batを実行して、サンプルプログラムを実行するために必要なインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを登録します。
register.bat
exec-SV.batを実行して、サーバアプリケーションを起動します。
start exec-SV.bat
コマンドプロンプトにおいて、クライアントアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、exec-CL.batを実行して、クライアントアプリケーションを起動し、出力結果を確認します。入力を求められた場合、値を入力します。
exec-CL.bat
コマンドプロンプトにおいて、サーバアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、stop-SV.batを実行して、サーバアプリケーションを停止します。
stop-SV.bat
unregister.batを実行して、不要となったサンプルプログラムのインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを削除します。
unregister.bat
ポイント
各種データ型のサーバアプリケーションは、ワークユニット上で動作させることも可能です。
サーバアプリケーションをワークユニット上で動作させる場合は、“2. サーバアプリケーションの起動”においてexec-SV.batを使用しないで、以下を実行します。
simple.wuの以下の項目をインストール環境に合わせます。
[Control Option] Path: インストールフォルダを修正します。 Current Directory: カレントフォルダとして使用するフォルダ名に修正します。
isaddwudefコマンドを実行して、ワークユニット定義を登録します。
isaddwudef simple.wu
isstartwuコマンドを実行して、ワークユニットを起動します。
isstartwu ODSAMPLE
また、“4. サーバアプリケーションの終了”においてstop-SV.batを使用しないで、以下を実行します。
isstopwuコマンドを実行して、ワークユニットを停止します。
isstopwu ODSAMPLE
isdelwudefコマンドを実行して、ワークユニット定義を削除します。
isdelwudef ODSAMPLE
注意
exception のサンプルプログラムを実行すると、以下のメッセージが出力されます。これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。
ret = [10] env_check: invoke ODsample_exceptest_getinfo(20) fails exception-id = IDL:ODsample/exceptest/NOT_FOUND:1.0 :Detail [20] Count [3]
<作成/サーバ>
<作成/クライアント>
<実行>
“D.3.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<実行>を参照してください。
ポイント
各種データ型のサーバアプリケーションは、ワークユニット上で動作させることも可能です。
サーバアプリケーションをワークユニット上で動作させる場合は、“D.3.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”のポイントを参照してください。
注意
exception のサンプルプログラムを実行すると、以下のメッセージが出力されます。これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。
10 NOT_FOUND exception raised! exception-id = IDL:ODsample/exceptest/NOTFOUND:1.0
<作成>
サーバアプリケーションの作成手順を以下に示します。
コマンドプロンプトを起動し、環境変数CLASSPATHを設定します。
set CLASSPATH=.;C:\Interstage\ODWIN\etc\Class\ODjava4.jar;%CLASSPATH%
注意
環境変数CLASSPATHは、インストール時にODjava4.jarが設定されます。
コマンドプロンプトにおいて、サンプルアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、make.batを実行してアプリケーションをコンパイルします。
make.bat
<実行>
“D.3.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<実行>を参照してください。このとき、上記の“環境変数の設定”を行ったコマンドプロンプトを使用してください。
ポイント
各種データ型のサーバアプリケーションは、ワークユニット上で動作させることも可能です。
サーバアプリケーションをワークユニット上で動作させる場合は、“D.3.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”のポイントを参照してください。
ただし、simple.wuを以下のように修正してください。
[Control Option] Path: 使用するJDK, JREのバージョンに合わせてインストールフォルダを修正します。 Current Directory: カレントフォルダとして使用するフォルダ名に修正します。 [Application Program] CLASSPATH for Application: インストールフォルダを修正します。
“D.3.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”を参照してください。
注意
サンプルプログラムを実行すると、以下のメッセージが出力されます。これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。
env_check: ODdemo_calculator_calculate fails exception-id = IDL:ODdemo/calculator/ZEROPARAM:1.0
“D.3.1.2 静的インタフェース/各種データ型(C++言語)”を参照してください。
注意
サンプルプログラムを実行すると、以下のメッセージが出力されます。これはサンプルプログラムの出力であり、システムや内部で異常が発生したことによるものではありません。
Exception raised! exception-id = IDL:ODdemo/calculator/ZEROPARAM:1.0
クライアントマシン上では、Internet ExplorerにJBKプラグインをインストールしておいてください。
また、四則演算(Java)では、以下のいずれかをサーバアプリケーションとして使用します。
種別 | フォルダ(注) |
---|---|
%OD_SAMPLES%\CalcSample\c_s | |
%OD_SAMPLES%\CalcSample\c++_s |
注)ここで使用している環境変数は、以下です(Interstageのインストールフォルダ:デフォルト)。
環境変数 | 値 |
---|---|
OD_SAMPLES | C:\Interstage\ODWIN\src\sample |
<作成/サーバ>
静的インタフェース/四則演算(C言語)のアプリケーションを使用する場合は、“D.3.1.1 静的インタフェース/各種データ型(C言語)”の<作成/サーバ>を参照してください。静的インタフェース/四則演算(C++言語)のアプリケーションを使用する場合は、“D.3.1.2 静的インタフェース/各種データ型(C++言語)”の<作成/サーバ>を参照してください。
<作成/クライアント>
クライアントアプリケーションの作成手順を以下に示します。
コマンドプロンプトを起動し、環境変数CLASSPATHを設定します。
set CLASSPATH=.;C:\Interstage\ODWIN\etc\Class\ODjava4.jar;%CLASSPATH%
注意
環境変数CLASSPATHは、インストール時にODjava4.jarが設定されます。
サーバマシンにおいてコマンドプロンプトを起動し、サンプルアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、make.batを実行してJavaクライアントのためのスタブなどを作成します。
make.bat
apl-compile.batを実行してJavaのソースをコンパイルします。
apl-compile.bat
サンプルアプリケーションフォルダ配下にあるすべてのファイルをクライアントマシンの作業用フォルダ配下へコピーします。クライアントマシンへは、ファイル共有およびエクスプローラなどを利用してコピーしてください。
Javaライブラリ(ODjava4.jar)、アプリケーション格納フォルダに権限を設定します。
詳細については、“5.5.2 Javaライブラリに対する権限の設定”を参照してください。
<実行>
作成したアプリケーションの実行手順を以下に示します。
サーバマシンのコマンドプロンプトにおいて、サーバアプリケーションフォルダへ現フォルダを移動します。その後、registar.batを実行して、サンプルプログラムを実行するために必要なインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを登録します。
register.bat
exec-SV.batを実行して、サーバアプリケーションを起動します。
start exec-SV.bat
クライアントマシンにおいてブラウザを起動します。エクスプローラから作業フォルダ配下のhtmlファイルをダブルクリックして、ブラウザを起動します。その後、入力画面から数値や文字を入力して“OK”ボタンをクリックし、結果を確認します。
サーバマシンのコマンドプロンプトにおいてstop-SV.batを実行して、サーバアプリケーションを停止します。
stop-SV.bat
unregister.batを実行して、不要となったサンプルプログラムのインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを削除します。
unregister.bat