蓄積データファイル削除コマンドが条件付き正常終了するトラブル、および対処方法について説明します。
蓄積データファイル削除コマンド(dccdelete)を実行したところ、画面に以下のメッセージが表示された。
FSP_INTS-IS_IIS: INFO: dcc09200-i: コマンドが終了しました。(dccdelete 終了コード=1)
次のように画面にエラーファイル名が出力されているかを確認します。
FSP_INTS-IS_IIS: INFO: dcc09210-i: エラーファイル名出力ファイル情報(dccdelete ファイル名=[エラーファイル名])
画面にエラーファイル名が出力されている場合、蓄積データファイルの削除に失敗しています。
dccdeleteコマンドは、削除対象となった蓄積データファイルについて、資源管理上の管理レコードの更新(削除済み状態への変更)とファイルの削除を行います。
資源管理の操作に成功したがファイルの削除に失敗した場合、dccdeleteコマンドは削除に失敗したファイル名をエラーファイルに出力し、処理を継続します。
dccdeleteコマンドの終了時にファイルの削除に失敗していた場合、コマンドは条件付き正常終了となります。
エラーファイル名に出力されたファイル名を元に、利用者がrmコマンドなどでファイルの削除を行ってください。
このときdccdeleteコマンドの再実行は行わないでください。
資源管理では蓄積データファイルは削除済みとなっているため、dccdeleteコマンドを再実行してもファイルは削除されません。
ポイント
資源管理の操作に失敗した場合は、蓄積データファイル削除コマンドはその時点で異常終了します。
蓄積データファイル削除コマンド(dccdelete)を「個別指定のファイル削除」モード(mode=dfi)で実行したところ、画面に以下のメッセージが出力された。
FSP_INTS-IS_IIS: INFO: dcc09200-i: コマンドが終了しました。(dccdelete 終了コード=2)
dccdeleteコマンド実行時にrefer_flagオプションを指定しているか確認してください。
オプションを省略している、またはオプションのパラメタにnを指定している場合、本現象が発生する可能性があります。
refer_flagオプションを省略した場合、dccdeleteコマンドは、指定された蓄積データファイルに参照可能期間が残っていると削除しません。
参照可能期間が残っている蓄積データファイルを削除するには、refer_flagオプションにyを指定して実行する必要があります。
refer_flagオプションにyを指定して、dccdeleteコマンドを再実行してください。
ポイント
カテゴリの定義で参照可能期間を指定していない場合、参照可能期間は保存期限と同じ期間になります。
また参照可能期間は保存期限より長く設定することはできません。
蓄積データファイルの参照可能期間、保存期限については“解説書”の“データの有効期限”を参照してください。
注意
dccdeleteコマンド実行時に削除できた蓄積データファイルがあった場合、コマンドをそのまま再実行すると、“3.3.4 蓄積データファイル削除コマンド(dccdelete)が条件付き正常終了する”の事例が発生します。
コマンド結果ファイルの内容を元に、すでに削除した蓄積データファイルを再度削除しないよう、オプションの指定方法や削除対象ファイルの指定方法を見直してください。