ログ採取環境(ログ採取状態、ログファイルサイズなど)は、CORBAサービスのconfigファイルに設定しておくことができます。
ログ採取に関するconfigファイルのパラメタ定義について説明します。
configファイルについては、“チューニングガイド”の“config”を参照してください。
以下に説明するログ採取環境のパラメタ定義は、odcntllogコマンドを使用することにより、CORBAサービスを停止・再起動しなくても、一時的に変更することができます。ただし、“log_file_path”については、odcntllogコマンドでは変更できません。
詳細は“1.4.8 ログ採取環境の動的変更(odcntllogコマンド)”を参照してください。
■ログ採取環境の共通パラメタ
ログ採取環境の共通パラメタとして、以下があります。
■アクセスログのパラメタ
アクセスログには、以下の3つのパラメタがあります。
アクセスログのCORBAサービス起動時の採取/非採取の状態。
start :起動時からアクセスログ採取を行う。(デフォルト) standby :起動時にはアクセスログ採取を行わない。
アクセスログファイルの最大サイズ(単位:バイト。デフォルトは3000000)
アクセスログは、accesslog、accesslog.oldの2ファイルに採取されます。このため、最大でaccess_log_size × 2 のディスク領域が必要となります。
アクセスログの採取レベル。採取レベルを示すキーワードを区切り文字“:”で連結して指定します。“all”を指定すると、すべての採取レベルを指定したものとみなされます。
(デフォルト:send_stex:recv_stex:send_userex:recv_userex:close_resp_info)
採取レベルのキーワードは“1.4.5 アクセスログ採取レベル(access_log_levelパラメタ)”を参照してください。
■プロセスログ
プロセスログには、以下の2つのパラメタがあります。
プロセスログのCORBAサービス起動時の採取/非採取の状態。
start :起動時からプロセスログ採取を行う。(デフォルト) standby :起動時にはプロセスログ採取を行わない。
プロセスログファイルの最大サイズ(単位:バイト。デフォルトは3000000)
プロセスログは、以下のファイルに採取されます。
サーバ用ライブラリ(ODSV.DLL)をリンクしたアプリケーションの場合、proclog、proclog.old(2ファイル)
クライアント用ライブラリ(ODWIN.DLL)をリンクしたアプリケーションの場合、proclogcl、proclogcl.old(2ファイル)
このため、最大でprocess_log_size × 4 のディスク領域が必要となります。
プロセスログは、proclog、proclog.oldの2ファイルに採取されます。このため、最大でprocess_log_size × 2 のディスク領域が必要となります。
■エラーログ
エラーログには、以下の2つのパラメタがあります。
エラーログのCORBAサービス起動時の採取/非採取の状態。
start :起動時からエラーログ採取を行う。(デフォルト) standby :起動時にはエラーログ採取を行わない。
エラーログファイルの最大サイズ(単位:バイト。デフォルトは3000000)
エラーログは、以下のファイルに採取されます。
サーバ用ライブラリ(ODSV.DLL)をリンクしたアプリケーションの場合、errlog、errlog.old(2ファイル)
クライアント用ライブラリ(ODWIN.DLL)をリンクしたアプリケーションの場合、errlogcl、errlogcl.old(2ファイル)
このため、最大でerror_log_size × 4 のディスク領域が必要となります。
エラーログは、errlog、errlog.oldの2ファイルに採取されます。このため、最大でerror_log_size × 2 のディスク領域が必要となります。
■インフォメーションログ
インフォメーションログには、以下の2つのパラメタがあります。
インフォメーションログのCORBAサービス起動時の採取/非採取の状態。
start :起動時からエラーログ採取を行う。(デフォルト) standby :起動時にはエラーログ採取を行わない。
インフォメーションログファイルの最大サイズ(単位:バイト。デフォルトは3000000)
インフォメーションログは、以下のファイルに採取されます。
サーバ用ライブラリ(ODSV.DLL)をリンクしたアプリケーションの場合、infolog、infolog.old(2ファイル)
クライアント用ライブラリ(ODWIN.DLL)をリンクしたアプリケーションの場合、infologcl、infologcl.old(2ファイル)
このため、最大でinfo_log_size × 4 のディスク領域が必要となります。
インフォメーションログは、infolog、infolog.oldの2ファイルに採取されます。このため、最大でinfo_log_size × 2 のディスク領域が必要となります。