イベントサービスの静的生成運用の環境設定を行うには、以下の3とおりの方法があります。運用に応じて、いずれかの方法で環境設定を行ってください。
それぞれの運用手順について、以下に示します。
■Interstage管理コンソールを使用して環境設定を行う方法
Interstage管理コンソールを使用して環境設定を行う場合、Interstage管理コンソールを起動してログインし、以下の手順で環境設定を行います。Interstage管理コンソールの起動については“運用ガイド(基本編)”を、Interstage管理コンソールの画面操作については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
(1) イベントサービスのセットアップ
[システム] > [状態]で、[Interstage構成サービス]に“イベントサービス”が登録されていない場合は、[システム] > [環境設定]で[イベントサービス]を“使用する”に変更し、構成を変更します。
(2) 構成情報の設定
[システム] > [サービス] > [イベントサービス] > [構成情報]で、イベントサービスの構成情報を設定します。
(3) イベントサービスの起動
[システム] > [状態]で、Interstageの起動によりイベントサービスを起動します。
(4) ユニットの生成
イベントチャネルの不揮発チャネル運用を行う場合、[システム] > [サービス] > [イベントサービス] > [保存先] > [新規作成]で、ユニットを生成します。
(5) イベントチャネルの生成/環境設定
[システム] > [サービス] > [イベントサービス] > [イベントチャネル] > [新規作成]で、イベントチャネルを生成します。
[システム] > [サービス] > [イベントサービス] > [イベントチャネル] > [グループ名::イベントチャネル名] > [環境設定]で、イベントチャネルの環境設定を行います。
詳細については、“2.4 静的生成運用のイベントチャネルの設定”を参照してください。
参照
Interstage管理コンソールの管理サーバで運用する場合の操作方法については、“運用ガイド(基本編)”の“マルチサーバ管理機能”を参照してください。
■Interstage統合コマンドを使用して環境設定を行う方法
Interstage統合コマンドを使用して環境設定を行う場合、Interstageの環境設定時に、Interstage統合コマンドを使用してイベントサービスの静的生成運用の環境設定を行います。
運用手順を以下に示します。
注意
管理者権限で実行してください。
(1) Interstageシステム定義の生成
isgendefコマンドを使用して、Interstageシステム定義を生成します。
例
システム規模“large”でInterstageシステム定義を生成する場合
isgendef large
(2) 定義ファイルの登録
isregistdefコマンドを使用して、定義ファイルをシステムに登録します。
isregistdef
(3) Interstage動作環境定義の編集
Interstage動作環境定義ファイルに、以下の定義を追加します。
# イベントサービスの使用(yes:使用する、no:使用しない) Event Service = yes
Interstage動作環境定義は、以下のファイルに格納されています。
(インストールパスはデフォルト)
C:\Interstage\td\etc\isreg\isinitdef.txt
(インストールパスはデフォルト)
/opt/FSUNtd/etc/isreg/isinitdef.txt
/opt/FJSVtd/etc/isreg/isinitdef.txt
(4) Interstageの初期化
isinitコマンドを使用して、Interstageを初期化します。
例
運用形態“type1”でInterstageの初期化を行う場合
isinit type1
Interstageの初期化により、イベントサービスのセットアップおよび環境設定が行われます。
(5) Interstageの起動
isstartコマンドを使用して、Interstageの起動によりイベントサービスを起動します。
isstart
(6) ユニットの生成
イベントチャネルの不揮発チャネル運用を行う場合、esmkunitコマンドを使用してユニットを生成します。
例
ユニット定義ファイル“unit.def”を使用して、ユニットを作成する場合
esmkunit -uf unit.def
注意
グローバルトランザクション運用を行う場合は、拡張ユニットを作成します。
(7) ユニットの起動
イベントチャネルの不揮発チャネル運用を行う場合、esstartunitコマンドを使用してユニットを起動します。
例
ユニット“unit1”を起動する場合
esstartunit -unit unit1
(8) イベントチャネルの作成/環境設定
esmkchnlコマンドを使用して、イベントチャネルの生成/設定を行います。詳細については、“2.4 静的生成運用のイベントチャネルの設定”を参照してください。
例
イベントチャネル“CHNL1”、イベントチャネルのグループ“GROUP1”、不揮発化のイベントチャネルを生成する場合
esmkchnl -g GROUP1 -c CHNL1 -notify -persist all
注意
異なるコード系のマシン間でコード変換が必要となるイベント通信を行う場合は、-lオプションでコード系を指定します。コード変換の詳細については、“2.6 コード変換の設定”を参照してください。
ノーティフィケーションサービスのイベントチャネルを作成する場合は、-notifyオプションを指定します。
グローバルトランザクション運用を行う場合は、-otsオプションを指定します。
SSL通信を行う場合は、-sslオプションを指定します。
■イベントサービス運用コマンドを使用して環境設定を行う方法
イベントサービス運用コマンドを使用して環境設定を行う場合、Interstageの環境設定後に、イベントサービス運用コマンドを使用してイベントサービスの静的生成運用の環境設定を行います。
運用手順を以下に示します。
注意
管理者権限で実行してください。
(1) イベントサービスのセットアップ
essetupコマンドを使用して、イベントサービスのセットアップを行います。
essetup
(2) 構成情報の設定
essetcnfコマンドを使用して、構成情報を設定します。詳細については、“2.3 構成情報の設定”を参照してください。
例
静的生成のイベントチャネルの最大起動数“1000”を指定する場合
essetcnf -s -schmax 1000
(3) イベントサービスの起動
イベントチャネルの不揮発チャネル運用を行う場合、esstartコマンドを使用して、イベントサービスを起動します。
esstart
ポイント
イベントサービスはサービスプログラムであり、イベントサービスがセットアップされていれば、システムが起動されるたびに自動的に起動されます。
サービスの状態を確認するには、Administrator権限でログインし、「コントロールパネル」の「サービス」または[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を起動後、“EventService”の状態を参照します。サービスを起動する場合には、“EventService”を選択し、「開始」ボタンをクリックします。
(4) ユニットの生成
イベントチャネルの不揮発チャネル運用を行う場合、esmkunitコマンドを使用してユニットを生成します。
例
ユニット定義ファイル“unit.def”を使用して、ユニットを作成する場合
esmkunit -uf unit.def
注意
グローバルトランザクション運用を行う場合は、拡張ユニットを作成します。
(5) ユニットの起動
イベントチャネルの不揮発チャネル運用を行う場合、esstartunitコマンドを使用してユニットを起動します。
例
ユニット“unit1”を起動する場合
esstartunit -unit unit1
(6) イベントチャネルの作成/環境設定
esmkchnlコマンドを使用して、イベントチャネルの生成/設定を行います。詳細については、“2.4 静的生成運用のイベントチャネルの設定”を参照してください。
例
イベントチャネル“CHNL1”、イベントチャネルのグループ“GROUP1”、不揮発化のイベントチャネルを生成する場合
esmkchnl -g GROUP1 -c CHNL1 -notify -persist all
注意
異なるコード系のマシン間でコード変換が必要となるイベント通信を行う場合は、esmkchnlコマンドの-lオプションでコード系を指定します。コード変換の詳細については、“2.6 コード変換の設定”を参照してください。
ノーティフィケーションサービスのイベントチャネルを作成する場合は、-notifyオプションを指定します。
グローバルトランザクション運用を行う場合は、-otsオプションを指定します。
SSL通信を行う場合は、-sslオプションを指定します。