イベントサービスの動的生成運用の環境設定を行うには、以下の3とおりの方法があります。運用に応じて、いずれかの方法で環境設定を行ってください。
それぞれの運用手順について、以下に示します。
■Interstage管理コンソールを使用して環境設定を行う方法
Interstage管理コンソールを使用して環境設定を行う場合、Interstage管理コンソールを起動してログインし、以下の手順で環境設定を行います。Interstage管理コンソールの起動については“運用ガイド(基本編)”を、Interstage管理コンソールの画面操作については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
(1) イベントサービスのセットアップ
[システム] > [状態]で、[Interstage構成サービス]に“イベントサービス”が登録されていない場合は、[システム] > [環境設定]で[イベントサービス]を“使用する”に変更し、構成を変更します。必要に応じて、イベントサービス詳細設定の項目を変更してください。
(2) 構成情報の設定
[システム] > [サービス] > [イベントサービス] > [構成情報]で、イベントサービスの構成情報を設定します。
参照
Interstage管理コンソールの管理サーバで運用する場合の操作方法については、“運用ガイド(基本編)”の“マルチサーバ管理機能”を参照してください。
■Interstage統合コマンドを使用して環境設定を行う方法
Interstage統合コマンドを使用して環境設定を行う場合、Interstageの環境設定時に、Interstage統合コマンドを使用してイベントサービスの動的生成運用の環境設定を行います。
運用手順を以下に示します。
注意
管理者権限で実行してください。
(1) Interstageシステム定義の生成
isgendefコマンドを使用して、Interstageシステム定義を生成します。
例
システム規模“large”でInterstageシステム定義を生成する場合
isgendef large
(2) 定義ファイルの登録
isregistdefコマンドを使用して、定義ファイルをシステムに登録します。
isregistdef
(3) Interstage動作環境定義の編集
Interstage動作環境定義ファイルに、以下の定義を追加します。
# イベントサービスの使用(yes:使用する、no:使用しない) Event Service=yes
必要に応じて、以下の定義も追加してください。
# イベントチャネルが動作するマシンのコード系 Event Locale= SJIS # イベントチャネルの最大プロセス数 Event maximum Process=2 # disconnectメソッド未発行のアプリケーション終了時におけるコネクション情報の回収 # (yes:回収する、no:回収しない) Event Auto Disconnect=no # SSL通信(yes:使用する、no:使用しない) Event SSL=no # イベントチャネル(Mixedモデル)に接続するコンシューマ、サプライヤ数の合計値 Event maximum Connection=5
Interstage動作環境定義は、以下のファイルに格納されています。
(インストールパスはデフォルト)
C:\Interstage\td\etc\isreg\isinitdef.txt
(インストールパスはデフォルト)
/opt/FSUNtd/etc/isreg/isinitdef.txt
/opt/FJSVtd/etc/isreg/isinitdef.txt
(4) Interstageの初期化
isinitコマンドを使用して、Interstageを初期化します。
例
運用形態“type1”でInterstageの初期化を行う場合
isinit type1
Interstageの初期化により、イベントサービスのセットアップおよび環境設定が行われます。
■イベントサービス運用コマンドを使用して環境設定を行う方法
イベントサービス運用コマンドを使用して環境設定を行う場合、Interstageの環境設定後に、イベントサービス運用コマンドを使用してイベントサービスの動的生成運用の環境設定を行います。
運用手順を以下に示します。
注意
管理者権限で実行してください。
(1) イベントサービスとイベントファクトリのセットアップ
essetupコマンドを使用して、イベントサービスとイベントファクトリのセットアップを行います。
例
イベントチャネルの最大プロセス数“5”、Mixedモデルでのサプライヤ・コンシューマ接続数の合計値“100”としてセットアップを行う場合
essetup -f -p 5 -m 100
注意
CORBAサービスが起動している状態で実行してください。
異なるコード系のマシン間でコード変換が必要となるイベント通信を行う場合は、essetupコマンドの-lオプションでコード系を指定します。コード変換の詳細については、“2.6 コード変換の設定”を参照してください。
SSL通信を行う場合は、-sslオプションを指定します。
(2) 構成情報の設定
essetcnfコマンドを使用して、構成情報を設定します。詳細については、“2.3 構成情報の設定”を参照してください。
例
動的イベントチャネルの最大起動数“500”と設定する場合
essetcnf -s -dchmax 500