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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)

1.4.3 各モデルの相違点(概要)

  MultiCastモデルとPoint-To-Pointモデルの概要についての相違点を以下に説明します。


  

MultiCastモデル

Point-To-Pointモデル

適用する非同期通信形態

1対多

1対1

運用性

イベントデータの破棄を防止するため、コンシューマを事前に接続し、オブジェクトリファレンスを不揮発媒体に保存する必要あり。

コンシューマの接続処理に関わらず、常にイベントデータの受信可能。

コンシューマ増減によるアプリケーションへの影響

影響なし。
サプライヤの変更、およびイベントチャネルの再作成は不要。

影響あり。
サプライヤの変更、およびイベントチャネルの再作成が必要。

システム処理性能

コンシューマは1多重のため、性能向上なし。

コンシューマの多重度の増加により性能向上あり。


注意

  Point-To-Pointモデルで複数のコンシューマが受信待ちになった場合は、一部のコンシューマに以下のタイムアウトエラーが通知されることがあります。本現象が発生した場合、再度受信待ちになるようにしてください。トランザクション運用を行っている場合は、いったんロールバックしてから、再度トランザクションを開始してください。


タイムアウトの種類

例外

マイナーコード

pullのイベントデータ待ちタイムアウト

COMM_FAILURE

0x464a01c1
0x464a09c1

CORBAサービスのタイムアウト

COMM_FAILURE

0x464a0101
0x464a0901

ローカルトランザクションタイムアウト

COMM_FAILURE

0x464a01c5
0x464a09c5

グローバルトランザクションタイムアウト

COMM_FAILURE

0x464a01c9
0x464a09c9