Point-To-Pointモデルでは、接続している1つのコンシューマだけにメッセージを送信します。複数のコンシューマが接続している場合でも、メッセージは1つのコンシューマだけで受信できます。また、メッセージはpullメソッド発行中のコンシューマに自動的に割り振られます。
したがって、1拠点から1拠点への非同期通信に適用できます。
Point-To-Pointモデルを使用した場合は、以下のような効果があります。
(1) システム処理性能の向上
コンシューマの多重度を増加すると、業務アプリケーションのシステム性能が向上します。コンシューマがイベントデータを受信した後、データベース処理などを並行して動作させることで、システム性能の向上につながります。
(2) 運用性向上
MultiCastモデルでは、コンシューマが事前に接続しないとイベントデータが破棄されますが、Point-To-Pointモデルでは、コンシューマの接続処理に関わらず、イベントデータを受信します。
MultiCastモデルでは、イベントデータの破棄を防止するため、コンシューマが事前に接続して、オブジェクトリファレンスを不揮発媒体に保存する必要がありましたが、Point-To-Pointモデルでは、その必要はありません。