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Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド

4.4 オンライン照合

  オンライン照合機能を運用するための手順について説明します。

  オンライン照合機能の運用時には、ディレクトリサーバとしてInterstage ディレクトリサービスを使用します。
  また、オンライン照合機能では、Interstage HTTP Serverとディレクトリサーバ間で、SSLを使用しない運用、またはSSLを使用する運用を設定することができます。なお、SSLを使用する運用では、Interstage HTTP Serverとディレクトリサーバが同一のシステム上にあるのか、異なるシステム上にあるのかにより構築手順が異なります。
  以下の表を参考にして環境を構築してください。


  

ディレクトリサーバのSSL環境構築

Interstage HTTP ServerのSSL環境構築(注)

参照する手順

SSL未使用

×

×

構築順1

SSL使用(同一のシステム上にある場合)

構築手順2

SSL使用(異なるシステム上にある場合)

構築手順3

○:構築が必要。
△:構築不要。ただし、構築しても問題なし。
×:構築不要。

注)Interstage HTTP ServerのSSL環境として、Interstage証明書環境およびSMEEコマンドで構築する証明書/鍵管理環境を使用できます。運用に応じて、どちらかのSSL環境を設定してください。


  オンライン照合機能を運用するための手順を以下に示します。


SSLを使用しない運用

構築手順1

  Interstage HTTP Serverとディレクトリサーバ間でSSLを使用しないオンライン照合機能の運用手順を以下に示します。

  1. ディレクトリサーバの環境設定
      ディレクトリサーバの環境設定を行います。ディレクトリサーバの環境設定については、“4.4.1 ディレクトリサーバの環境設定”を参照してください。

  2. 環境定義ファイル(httpd.conf)の設定
      環境定義ファイル(httpd.conf)を設定します。環境定義ファイル(httpd.conf)の設定については、“4.4.2 環境定義ファイルの設定”を参照してください。


■SSLを使用する運用

構築手順2(Interstage HTTP Serverとディレクトリサーバが同一のシステム上にある場合)

  Interstage HTTP Serverとディレクトリサーバが同一のシステム上において、Interstage HTTP Serverとディレクトリサーバ間でSSLを使用するオンライン照合機能の運用手順を以下に示します。

  1. ディレクトリサーバの環境設定
      ディレクトリサーバの環境設定を行います。ディレクトリサーバにおいてSSLの環境設定も行います(注1)。ディレクトリサーバの環境設定については、“4.4.1 ディレクトリサーバの環境設定”を参照してください。

  2. 環境定義ファイル(httpd.conf)の設定
      環境定義ファイル(httpd.conf)を設定します。環境定義ファイル(httpd.conf)の設定については、“4.4.2 環境定義ファイルの設定”を参照してください。

注1)
  ディレクトリサーバのSSLの環境設定を行う場合、Interstage証明書環境のアクセス権限を設定する際に登録する実効ユーザとしてInterstage HTTP Serverの環境定義ファイル(httpd.conf)のUserディレクティブに設定されているユーザを登録する必要があります。


構築手順3(Interstage HTTP Serverとディレクトリサーバが異なるシステム上にある場合)

  Interstage HTTP Serverとディレクトリサーバが異なるシステム上において、Interstage HTTP Serverとディレクトリサーバ間でSSLを使用するオンライン照合機能の運用手順を以下に示します。

  1. ディレクトリサーバの環境設定
      ディレクトリサーバの環境設定を行います。ディレクトリサーバにおいてSSLの環境設定も行います。ディレクトリサーバの環境設定については、“4.4.1 ディレクトリサーバの環境設定”を参照してください。

  2. Interstage HTTP ServerのSSLの環境設定

    Interstage証明書環境のSSLを使用する場合
      Interstage証明書環境を構築します。Interstage証明書環境の構築については、“Interstage証明書環境の構築と利用”の“11.2 環境の構築方法”を参照し、Interstage証明書環境の所有グループの作成(Solaris/Linuxの場合)およびInterstage証明書環境の構築を行ってください。

    SMEEコマンドで構築する証明書/鍵管理環境のSSLを使用する場合(注2)

    1. 証明書/鍵管理環境の作成
        詳細は、“SMEEコマンドによる証明書/鍵管理環境の構築と利用”の“12.2.1 証明書/鍵管理環境の作成”を参照してください。

    2. 秘密鍵の作成と証明書の取得
        詳細は、“SMEEコマンドによる証明書/鍵管理環境の構築と利用”の“12.2.2 秘密鍵の作成と証明書の取得”を参照してください。

    3. 証明書とCRLの登録
        詳細は、“SMEEコマンドによる証明書/鍵管理環境の構築と利用”の“12.2.3 証明書とCRLの登録”を参照してください。

  3. 環境定義ファイル(httpd.conf)の設定
      環境定義ファイル(httpd.conf)を設定します。環境定義ファイル(httpd.conf)の設定については、“4.4.2 環境定義ファイルの設定”を参照してください。

注2)
  スーパユーザ権限以外のユーザが操作を行ってください(セキュリティ上の配慮によりWebサーバのプロセスをスーパユーザ権限以外で設定する必要があるため)。
  また、このユーザ、グループを手順3.で環境定義ファイル(httpd.conf)のUser、Groupディレクティブに設定してください。