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Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド

4.4.1 ディレクトリサーバの環境設定

  オンライン照合機能を使用するためには、ディレクトリサーバの環境設定を行う必要があります。
  ディレクトリサーバの環境設定の手順を以下に示します。


  1. ディレクトリサーバの準備

  2. エントリの作成


(1) ディレクトリサーバの準備

  ディレクトリサーバ(Interstage ディレクトリサービス)のサーバ環境構築に従い、リポジトリを作成します。Interstage HTTP Serverとディレクトリサーバ間でSSLを使用したセキュアな通信を行う場合は、Interstage ディレクトリサービスのサーバ環境において、SSL通信環境の構築も行う必要があります。

  詳細については、“ディレクトリサービス運用ガイド”を参照してください。


(2) エントリの作成

  ディレクトリサーバにおいて、エントリ管理ツールなどを使用してユーザ情報やグループ情報のエントリを作成します。
  ユーザ認証をグループ名で設定した場合は、ユーザ情報を変更してもInterstage HTTP Serverの環境定義ファイルを編集する必要はありません。


ユーザのエントリ作成例

  ユーザのエントリは、inetOrgPersonオブジェクトクラスで作成します。
  ユーザのエントリは、以下の項目に設定が必要です。


項目

説明

cn属性

ユーザエントリの名前を設定します。

uid属性

オンライン照合を行うときのユーザ名を設定します。

userPassword属性

ユーザ名に対応するパスワードを設定します。


ユーザのエントリ構成例


グループのエントリ作成例

  グループのエントリは、groupOfNamesオブジェクトクラスで作成します。
  グループのエントリは、以下の項目に設定が必要です。


項目

説明

cn属性

オンライン照合を行うユーザが属するグループ名を設定します。

member属性

グループに属するユーザのDN名を設定します。


グループのエントリ構成例