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Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)

3.3.2 Interstage

■ マルチサーバ環境における設計上の考慮点

Interstageの配置先

  Interstageと配置先(サーバグループまたは単体運用の管理対象サーバ)の関係は、1対1となります。同一業務の並列運用を行うサーバ群を、サーバグループとして構成します。


Interstageの定義項目

  Interstageの定義項目は、サーバグループに所属する各管理対象サーバが採用する値です。サーバグループ内の合計値ではありません。


Interstageの構成

  Interstageは、以下のサービスから構成されます。

  • CORBAサービス

  • ネーミングサービス

  • インタフェースリポジトリサービス

  • インタフェースリポジトリサービス(ValueIF)

  • コンポーネントトランザクションサービス(TD)

  • イベントサービス

  • トランザクションサービス(OTS)

  • トランザクションサービス(JTSRMP)

  ネーミングサービスおよびインタフェースリポジトリは、以下のいずれかの構成を選択できます。

  • ローカルマシン上で運用する

  • 他サーバのネーミングサービスまたはインタフェースリポジトリを参照する

  イベントサービスについては“3.3.5 イベントサービス”を、トランザクションサービスについては、“3.3.7 トランザクションサービス(OTS)”または“3.3.8 トランザクションサービス(JTSRMP)”を参照してください。


リレーション(“ライン型”または“IPCOMを使用する”)

  IJServerのServletコンテナの配置されたサーバグループとEJBコンテナの配置されたサーバグループ間のリレーションは、Interstageの環境設定で行います。“ライン型”または“IPCOMを使用する”のいずれかを選択してください。


■ Interstageの運用モデル

  Interstageの運用モデルには、以下の4種類のモデルがあります。

  使用するモデルは、Interstage上で運用する業務により決定します。ここでは、ライン型モデルとIPCOMを使用するモデルについて説明します。


サーバグループ間でライン型のリレーションを持つモデル

  サーバグループから、他のサーバグループのネーミングサービスを参照するモデルです。
  IJServerの運用時に、Servletコンテナを運用するサーバとEJBコンテナを運用するサーバを、1対1で関連付けて運用する場合に使用します。連携するサーバが特定で独立しているため、異常発生時に異常が発生したサーバを容易に特定できます。また、この場合、負荷分散対象から切り離すことにより、運用から用意に切り離すことができます。


サーバグループ間でIPCOMを使用してリレーションを持つモデル

  サーバグループから、他のサーバグループのネーミングサービスを参照するモデルです。
  IJServerの運用時に、Servletコンテナを運用するサーバとEJBコンテナを運用するサーバを、網羅的にn対mで関連付ける方式です。Servletコンテナを運用するサーバからEJBコンテナを運用するサーバに対し、IPCOMを使用した負荷分散を行う場合に使用します。
  ServletコンテナとEJBコンテナの負荷が大きく異なるシステムに効率よくサーバを配分することができます。


並列運用モデル

  並列運用モデルとは、サーバグループが一つしかないモデルです。サーバグループが一つしかないため、サーバグループ間のリレーションはありません。


単体運用モデル

  単体運用モデルは、業務を実行するサーバが単体運用の管理対象サーバで実現されているモデルです。サーバグループがないため、サーバグループ間のリレーションはありません。



  EJBコンテナを運用するサーバがEnterprise Editionの場合にだけ、Servletコンテナを運用するサーバからEJBコンテナを運用するサーバに対して、IPCOMを使用した負荷分散を行うことができます。