バックアップセンタ運用のロググループ内で未サポート資源を利用する場合、以下の2つの対処を実施することで利用が可能となります。
未サポート資源チェック機能を無効にする
データベース資源の関連付けの操作で反映対象外の資源指定を行う
利用可能となる未サポート資源は以下のとおりです。
一意性制約がない表
RANDOM構造の表
未サポート資源のデータは複写先に反映されないため、センタ切り替えなどに備えて、利用者側でデータ保全の対処を行う必要があります。
未サポート資源をバックアップセンタ内のロググループで利用可能にする手順を、以下に示します。
図F.1 未サポート資源をバックアップセンタ運用内のロググループで利用可能にする手順
データベース定義
システム間のデータベース定義は、未サポート資源を含めて一致させます。
BC構成パラメタファイルの修正
未サポート資源チェック機能を無効にします。
BC_TABLE_CHECK = 2
本指定は、Active DB Guardの対象とするロググループに対して有効となります。
センタ切り替えを行う運用の場合、両システムで同じ設定を行う必要があります。
BC構成パラメタファイルの指定を有効にするためには、Symfoware Serverを再起動してください。
資源の関連付け
[複写元システム]
反映対象外資源を指定した資源識別子を抽出します。
$ rdbbcmap -E -p RLP名 -x 反映対象外の一覧指定ファイル名 資源識別子抽出ファイル名
反映対象外の一覧指定ファイルには、未サポート資源である一意性制約がない表のDSI名、およびRANDOM構造の表の表DSI名を記述してください。
[複写元システム]
RLP管理オブジェクトの初期化を行います。
対象となるRLPに関連付け情報が存在する場合、RLP単位でRLP管理オブジェクトの初期化を行います。
BC管理DBの作成後、対象となるRLPに関連付けを行っていない場合は不要です。
$ adgfmtmndb.sh -p RLP名 -M
複写元システムで作成した資源識別子抽出ファイルを使用して、複写先システムで資源識別子の登録を行います。
$ rdbbcmap -R -p RLP名 資源識別子抽出ファイル名
定義した未サポート資源は、ユーザ自身で管理する必要があります。
注意
データベース資源の関連付けを行う際に、未サポート資源のRERUNログを反映対象外に指定します。未サポート資源を反映対象外に指定した場合、RLP動作環境ファイルのREF_EXCLUSION_MODEパラメタで“INH”を指定しても、RERUNログを破棄した資源は閉塞されません。
未サポート資源の反映対象外の指定可否について、以下の表に示します。
格納構造または論理構造 | 反映対象外の指定 | REF_EXCLUSION_MODEパラメタの“INH”指定 |
---|---|---|
一意性制約がない表 | 可能 | 無効 |
RANDOM構造 | 可能 | 無効 |
OBJECT構造 | 不可 | 無効 |
参照
データベース資源の関連付けを行う方法については、“2.14 システム間のデータベース資源の関連付け”を参照してください。
RLP動作環境ファイルのREF_EXCLUSION_MODEパラメタについては、“2.8 RLP動作環境ファイルの編集”を参照してください。
未サポート資源のRERUNログを反映対象外にする方法については、“2.14.3.2 ロググループ内の一部の資源を反映対象外にする場合”を参照してください。
BC構成パラメタファイルのBC_TABLE_CHECKパラメタについては、“2.6 BC構成パラメタファイルの編集”を参照してください。