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Symfoware Active DB GuardV10.1.0 設計・セットアップガイド

F.2.1 未サポート資源をバックアップセンタ運用のロググループで利用可能にする場合

バックアップセンタ運用のロググループ内で未サポート資源を利用する場合、以下の2つの対処を実施することで利用が可能となります。

  1. 未サポート資源チェック機能を無効にする

  2. データベース資源の関連付けの操作で反映対象外の資源指定を行う

利用可能となる未サポート資源は以下のとおりです。

未サポート資源のデータは複写先に反映されないため、センタ切り替えなどに備えて、利用者側でデータ保全の対処を行う必要があります。

未サポート資源をバックアップセンタ内のロググループで利用可能にする手順を、以下に示します。

図F.1 未サポート資源をバックアップセンタ運用内のロググループで利用可能にする手順

  1. データベース定義
    システム間のデータベース定義は、未サポート資源を含めて一致させます。

  2. BC構成パラメタファイルの修正
    未サポート資源チェック機能を無効にします。

    BC_TABLE_CHECK = 2

    本指定は、Active DB Guardの対象とするロググループに対して有効となります。
    センタ切り替えを行う運用の場合、両システムで同じ設定を行う必要があります。
    BC構成パラメタファイルの指定を有効にするためには、Symfoware Serverを再起動してください。

  3. 資源の関連付け
    [複写元システム]

    1. 反映対象外資源を指定した資源識別子を抽出します。

      $ rdbbcmap -E -p RLP名 -x 反映対象外の一覧指定ファイル名 資源識別子抽出ファイル名

      反映対象外の一覧指定ファイルには、未サポート資源である一意性制約がない表のDSI名、およびRANDOM構造の表の表DSI名を記述してください。

    [複写元システム]

    1. RLP管理オブジェクトの初期化を行います。
      対象となるRLPに関連付け情報が存在する場合、RLP単位でRLP管理オブジェクトの初期化を行います。
      BC管理DBの作成後、対象となるRLPに関連付けを行っていない場合は不要です。

      $ adgfmtmndb.sh -p RLP名 -M
    2. 複写元システムで作成した資源識別子抽出ファイルを使用して、複写先システムで資源識別子の登録を行います。

      $ rdbbcmap -R -p RLP名 資源識別子抽出ファイル名

      定義した未サポート資源は、ユーザ自身で管理する必要があります。

注意

データベース資源の関連付けを行う際に、未サポート資源のRERUNログを反映対象外に指定します。未サポート資源を反映対象外に指定した場合、RLP動作環境ファイルのREF_EXCLUSION_MODEパラメタで“INH”を指定しても、RERUNログを破棄した資源は閉塞されません。

未サポート資源の反映対象外の指定可否について、以下の表に示します。

表F.4 未サポート資源の反映対象外の指定可否

格納構造または論理構造

反映対象外の指定

REF_EXCLUSION_MODEパラメタの“INH”指定

一意性制約がない表

可能

無効

RANDOM構造

可能

無効

OBJECT構造

不可

無効

参照