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Symfoware Active DB GuardV10.1.0 設計・セットアップガイド

A.6.2 RERUNログ抽出ファイルと格納先ディレクトリの容量見積り

rdbbcextコマンドで作成するRERUNログ抽出ファイルとその格納するディレクトリ(ファイルシステム)の見積りについて説明します。

RERUNログ抽出ファイルについて

rdbbcextコマンドでは、抽出対象のRLCファイルまたはRLC退避ファイル内で確定したトランザクションのRERUNログと、RERUNログ引継ぎファイルに格納されている該当トランザクションのRERUNログを合わせて抽出します。

注意

RERUNログ抽出では、トランザクションが確定したRLCファイルもしくはRLC退避ファイルを抽出した契機で、そのトランザクション内のすべてのRERUNログを抽出します。そのため、以下の場合には、1つのRLC世代ごとに作成されるRERUNログ抽出ファイルの容量見積りに特に注意が必要です。

  • 複写元システムでトランザクション内で大量のデータ更新を行うようなバッチ業務を実行

  • 複写元システムでトランザクションを長時間確定しない業務を実行

  • RLCファイルの容量に対して複写元システムでトランザクション内で更新するログ量の占める割合が大きい場合

RERUNログ抽出ファイルの見積り式

RERUNログ抽出ファイルのサイズ = (2Kバイト + BLOCK(Lr)
                                  ×RLCファイル1つあたりに格納される最大のトランザクション数)
                                × 1.5(安全率)

Lr : トランザクションのRERUNログ量の最大値(バイト数)
BLOCK : カッコ内の式を、256Kバイトバウンダリで切り上げます
RLCファイル1つあたりに格納される最大のトランザクション数

1つのRLCファイルを交替させるまでの間に、複写元システムで実行されるトランザクション数を指定してください。なお、RLCファイルの交替は、RLCの容量満杯時や利用者による強制交替の契機で行われます。

参照

RLCの容量見積りについての詳細は、“A.3.3 RLCの容量見積り”を参照してください。

トランザクションのRERUNログ量

トランザクション単位のRERUNログ量は、以下の式で見積ります。

トランザクションのRERUNログ量 = (AIログ量 + 24バイト) × トランザクション内の更新件数
AIログ量

Symfoware ServerのAIログ量です。

参照

Active DB GuardがAIログに付加するログ量の見積りは、“A.4.1 Symfoware ServerのAIログ量の見積り”を参照してください。

注意

RERUNログ抽出ファイルは、複写元システムのトランザクションが出力するRERUNログ量を観点にして見積ります。トランザクションが収集するログにトランザクション間でばらつきが大きい場合は、本見積り式の誤差が大きくなるため、実際に動作させて、必要ならRERUNログ抽出ファイルを格納するディレクトリのサイズを大きく確保してください。

RERUNログ抽出ファイルの格納先ディレクトリの容量見積り

RERUNログ抽出ファイルは、rdbbcextコマンドでRERUNログの抽出を行う際に作成され、rdbbcrefコマンドでのRERUNログ反映が完了した際に削除されます。
RERUNログ抽出ファイルの見積り値から、必要なディレクトリ容量を算出してください。