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Symfoware Active DB GuardV10.1.0 設計・セットアップガイド

A.2.1 メモリの見積り

Active DB Guardで必要となるメモリ量の見積りについて説明します。

RDBシステムで必要となるメモリ量は、Symfoware Serverで必要となるメモリ量に以下を加えてください。

複写元システム

複写先システム

参照

Symfoware Serverで必要となるメモリ量は、“Symfoware Server セットアップガイド”を参照してください。

A.2.1.1 Active DB Guardで使用するメモリ量

Active DB Guardで使用するメモリ量の見積りは、両システムでそれぞれに行います。

複写元システムの見積り式

複写元システムでActive DB Guardが使用するメモリ量は、RDBシステムごとに以下の式で見積ります。

メモリ使用量 = 5メガバイト
               + 100バイト × ロググループ数
               + 400000バイト × RLP数
               + 200バイト × RLP数 × DSI数
               + RERUNログバッファサイズ × RERUNログバッファ枚数
               + 16バイト × RERUNログバッファ枚数
               + 3 × RERUNログバッファサイズ
               + 533360バイト
ロググループ数

RLPを作成したロググループの数です。

RLP数

1システム内で作成したRLPの数です。

DSI数

当該RLPに属するロググループ配下のDSI数です。

RERUNログバッファ枚数

A.4.2 RERUNログバッファの見積り”で求めたRERUNログバッファ枚数です。

RERUNログバッファサイズ

RERUNログバッファサイズは以下の式で見積ります。

RERUNログバッファサイズ = テンポラリログファイルのブロック長× 4

複写先システムの見積り式

複写先システムでActive DB Guardが使用するメモリ量は、RDBシステムごとに以下の式で見積ります。

メモリ使用量 = 26メガバイト
               + 100バイト × ロググループ数
               + 700000バイト × RLP数
               + 200バイト × RLP数 × DSI数
               + RERUNログバッファサイズ × ( RERUNログバッファ枚数 + 1 )
               + 16バイト × RERUNログバッファ枚数
               + 128バイト×(DSI数+順序数)× RLP数
               + 450000バイト × REF_EXEC_NUM × RLP数
               + 533360バイト
ロググループ数

RLPを作成したロググループの数です。

RLP数

1システム内で作成したRLPの数です。

DSI数

当該RLPに属するロググループ配下のDSI数です。

RERUNログバッファサイズ

RERUNログバッファサイズは以下の式で見積ります。

RERUNログバッファサイズ = テンポラリログファイルのブロック長× 4
RERUNログバッファ枚数

A.4.2 RERUNログバッファの見積り”で求めたRERUNログバッファ枚数です。

REF_EXEC_NUM

RLP動作環境ファイルのREF_EXEC_NUMパラメタで指定した、反映常駐スレッド数です。

参照

反映常駐スレッド数の見積り方法は、“B.3.3 反映常駐スレッドの多重度数のチューニング”を参照してください。

A.2.1.2 利用者アプリケーションによって変動するメモリ量

利用者業務で使用する利用者アプリケーションによって変動するメモリ量の見積りは、両システムでそれぞれに行います。

複写元システムの見積り式

複写元システムの利用者アプリケーションによって変動するメモリ量は、以下の式で見積ります。

メモリ使用量 = (( 2000バイト + 512バイト × (ロググループ数 + 1) ) + 8キロバイト ) × コネクション数
ロググループ数

RLPを作成したロググループの数です。

複写先システムの見積り式

複写先システムの利用者アプリケーションによって変動するメモリ量は、以下の式で見積ります。

メモリ使用量 = 2048バイト × コネクション数

A.2.1.3 rdbbcextコマンドで使用するメモリ量

rdbbcextコマンドでRERUNログを抽出する際に使用するメモリ量の見積り式を以下に示します。

メモリ使用量 = 3メガバイト
               + 600バイト
               × ( (EXT_WORK_MEM × 1024 × 1024 
                     + EXT_WORK_SIZE × 1024 × 1024 × 作業域ファイル拡張回数)
                   / 65000 )
               + 1600バイト × 作業域ファイル拡張回数
               + EXT_WORK_MEM × 1024 × 1024
EXT_WORK_MEM

RLP動作環境ファイルのEXT_WORK_MEMパラメタで指定した、RERUNログ抽出作業域として獲得するメモリの大きさです。

EXT_WORK_SIZE

RLP動作環境ファイルのEXT_WORK_SIZEパラメタで指定した、RERUNログ抽出作業域として作業域ファイルを作成する場合の1回の割り当て量です。

作業域ファイル拡張回数

RERUNログ抽出作業域は、なるべく作業域ファイルの拡張が発生しないように設計を行います。本見積り式では、数回です。

注意

上記はRLP単位の見積りとなるため、システム全体ではRLPごとの見積り値を合計する必要があります。

参照

RERUNログ抽出作業域の見積り方法は、“A.6.3 RERUNログ抽出作業域の容量見積り”を参照してください。

A.2.1.4 rdbbcrefコマンドで使用するメモリ量

rdbbcrefコマンドでRERUNログを反映する際に使用するメモリ量の見積り式を以下に示します。

メモリ使用量 = 80バイト × (EXT_WORK_MEM / 160)
               + 72000バイト × 表数
               + 11000バイト × DSI数
               + 200バイト × DSIごとのインデックス数 × 2 × DSI数
               + 32バイト × ログ破棄対象数
               + 81000バイト × REF_EXEC_NUM
EXT_WORK_MEM

RLP動作環境ファイルのEXT_WORK_MEMパラメタで指定した、RERUNログ抽出作業域として獲得するメモリの大きさです。

参照

RERUNログ抽出作業域の見積り方法は、“A.6.3 RERUNログ抽出作業域の容量見積り”を参照してください。

表数

該当RLPに属するロググループ配下にある表の数を指定します。

DSI数

当該RLPに属するロググループ配下のDSI数です。

DSIごとのインデックス数

該当RLPに属するロググループ配下にある表の中で、最も多くのインデックスを持っている表のインデックス数を指定します。

ログ破棄対象数

ログ破棄対象となるDSI数は、最大で当該RLPのロググループに属するDSI数となります。このため、ログ破棄対象数は、当該RLPのロググループに属するDSI数もしくは一度に閉塞が想定されるDSI数を指定します。

REF_EXEC_NUM

RLP動作環境ファイルのREF_EXEC_NUMパラメタで指定した、反映常駐スレッド数です。

参照

反映常駐スレッド数の見積り方法は、“B.3.3 反映常駐スレッドの多重度数のチューニング”を参照してください。

注意

上記はRLP単位の見積りとなるため、システム全体ではRLPごとの見積り値を合計する必要があります。

A.2.1.5 rdbresidentコマンドによるDSIのメモリ常駐サイズ

Symfoware Serverのrdbresidentコマンドを使用してBC管理DBのDSIをメモリ常駐させる場合、メモリ常駐サイズを見積る必要があります。

参照

  • 見積りの詳細については、“Symfoware Server セットアップガイド”を参照してください。

  • rdbresidentコマンドの詳細は、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。

A.2.1.6 Active DB Guardで使用する共用メモリ量

Active DB Guardで使用する共用メモリ量の見積り式、および共用メモリに関するカーネル資源の設定値について以下に示します。

Active DB Guardで使用する共用メモリ量の見積り式

Active DB Guardで使用する共用メモリ量の見積り式を以下に示します。

Active DB Guardで使用する共用メモリ量 = 1.4メガバイト × RLP数
RLP数

1つのノード内で使用される最大のRLPの数です。複数のRDBシステムが存在する場合は、すべてのRDBシステムで使用されるRLP数となります。

共用メモリに関するカーネル資源の設定値の見積り

共用メモリに関するカーネル資源の設定値は、以下の見積り以上の値で設定してください。

Solaris[Solarisの場合]

プロジェクトデータベース(/etc/projectファイル)を利用する場合は、下表をもとに設定してください。

パラメタ名

見積り

project.max-shmmemory

Symfoware/RDBプロセスで必要とする値(注) + Active DB Guardで使用する共用メモリ量

project.max-shm-ids

Symfoware/RDBプロセスで必要とする値(注) + RLP数

注) Symfoware/RDBプロセスで必要とする値については、“Symfoware Serverセットアップガイド”の“カーネル編集”を参照してください。

カーネル構成ファイル(/etc/system)を利用する場合は、下表をもとに設定してください。

パラメタ名

見積り

shmsys:shminfo_shmmni

Symfoware/RDBプロセスで必要とする値(注) + RLP数

shmsys:shminfo_shmseg

Symfoware/RDBプロセスで必要とする値(注) + RLP数

shmsys:shminfo_shmmax

以下の値のうち大きい方を採用

  • Symfoware/RDBプロセスで必要とする値(注)

  • Active DB Guardで使用する共用メモリ量

注) Symfoware/RDBプロセスで必要とする値については、“Symfoware Serverセットアップガイド”の“カーネル編集”を参照してください。

参照

カーネル資源の設定方法の詳細については、“Symfoware Server セットアップガイド”の“カーネル編集”を参照してください。

Linux[Linuxの場合]

パラメタ名

見積り

kernel.shmmni

Symfoware/RDBプロセスで必要とする値(注) + RLP数

kernel.shmmax

以下の値のうち大きい方を採用

  • Symfoware/RDBプロセスで必要とする値(注)

  • Active DB Guardで使用する共用メモリ量

注) Symfoware/RDBプロセスで必要とする値については、“Symfoware Serverセットアップガイド”の“カーネル編集”を参照してください。

カーネル資源の設定は、/etc/sysctl.confを編集し、パラメタ値を変更します。変更後は、“sysctl -p /etc/sysctl.conf”を実行するか、システムを再起動してください。

参照

カーネル資源の設定方法の詳細については、“Symfoware Server セットアップガイド”の“カーネル編集”を参照してください。