Symfoware Serverの運用に関する新機能および改善項目について説明します。
通常のネットワーク(TCP/IP)を利用し、2台のサーバ間でのデータベースのミラーリングを実現します。
片方のサーバに何らかの異常が発生した場合、ミラーリング先に運用を切り替えることで、高信頼な運用が可能です。
参照
詳細は、“データベース二重化導入運用ガイド”を参照してください。
ロードシェア運用時、待機ノードを必要としない運用が可能となりました。本運用においてノードダウンが発生した場合は、生存している別のノードに業務を引き継いで、運用を継続します。このため、低コストで可用性の高いロードシェアシステムを構築することができます。二重故障が発生した場合でも、業務の継続が可能なシステムを構築することができます。
V10.1.0ではロードシェア縮退をロードシェア機能として説明しています。9.2.0以前で提供していたロードシェア機能については、“クラスタ導入運用ガイド”および“Connection Manager ユーザーズガイド”を参照してください。
9.2.0以前のロードシェア機能との変更点の詳細を以下に示します。
カテゴリ | 変更内容 | 説明している主なマニュアル | |
---|---|---|---|
概要 | 運用 |
| 解説書 |
クラスタ導入運用ガイド | |||
| ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 | ||
Capitalシステム |
| クラスタ導入運用ガイド | |
Satelliteシステム |
| クラスタ導入運用ガイド | |
引継ぎの高速化 |
| クラスタ導入運用ガイド | |
システムファイルの操作 |
| クラスタ導入運用ガイド | |
コマンドリファレンス | |||
コネクション接続 |
| Connection Manager ユーザーズガイド | |
プレコネクション接続 |
| Connection Manager ユーザーズガイド | |
セットアップ | ロードシェアの切り分け |
| クラスタ導入運用ガイド |
9.2.0以前のロードシェアをお使いの場合 | |||
システムファイルの見積り |
| セットアップガイド | |
メモリの見積り |
| セットアップガイド | |
Connection Manager ユーザーズガイド | |||
カーネル編集 |
| クラスタ導入運用ガイド | |
RDB構成パラメタファイル |
| クラスタ導入運用ガイド | |
| クラスタ導入運用ガイド | ||
ロードシェア構成パラメタファイル |
| クラスタ導入運用ガイド | |
APC動作環境ファイル |
| Connection Manager ユーザーズガイド | |
共用バッファ |
| クラスタ導入運用ガイド | |
運用 | モニタリング |
| Connection Manager ユーザーズガイド |
コマンド | rdbcrdic |
| コマンドリファレンス |
rdbresident |
| ||
rdbloggroup |
| ||
apcnet |
| Connection Manager ユーザーズガイド |
ロードシェアシステムを構成するノード間で、大量のデータを送受信する場合の通信性能を改善しました。
参照
設定方法の詳細は、“クラスタ導入運用ガイド”の“カーネル編集”および“Capitalシステム用のロードシェア構成パラメタファイルの編集”を参照してください。
従来、データベース構築においては、複数のコマンドと複数の定義ファイルを組み合わせて構築する必要がありましたが、rdbexecsqlコマンドのみでデータベースを構築できるようになりました。これに伴い、CREATE DSI文で表のDSIおよびインデックスのDSIを初期化するFORMAT指定ができるようになりました。
また、入力ファイルを指定して実行する場合は、入力ファイル内のSQL文の可変要素をコマンドに指定した引数で切り替えることができるようになったため、従来、構築する環境数分必要だった入力ファイルをテンプレート化することができます。
これらにより、データベースの構築作業の負担が軽減されます。
参照
詳細は、“SQLTOOLユーザーズガイド”の“データベースを構築する”、および“コマンドリファレンス”の“rdbexecsql”を参照してください。
従来、rdbexecsqlコマンドでは、SQL文の実行でエラーが発生したか否かを、外部のスクリプトなどから判断することができませんでした。
これを改善するため、rdbexecsqlコマンドの終了ステータスとして、SQL文の実行でエラーが発生したか否かを返却する機能を提供します。
参照
詳細は、“SQLTOOLユーザーズガイド”の“SQL文でのエラー発生時の対処”を参照してください。
従来、SQL文を対話的に実行するrdbexecsqlコマンドの実行結果は、1レコードのデータが列ごとに改行されて出力されていました。
この表示形式は、文字列長の長いデータの出力には適していますが、数値データのように比較的長さが短いデータを列ごとに比較するなどの、レコード間のデータを比較する場合には適していませんでした。
これを改善するため、実行結果を表形式で出力する機能を提供します。
参照
詳細は、“SQLTOOLユーザーズガイド”の“出力形式”を参照してください。
以下のシステム表を新たに提供します。
DSI情報
コネクションの動作環境のパラメタ設定情報
システムの動作環境のパラメタ設定情報
コネクション情報
表定義拡張情報
インデックス拡張情報
ルーチン定義拡張情報
参照
詳細は、“アプリケーション開発ガイド(共通編)”の“システム表”を参照してください。
Windows(R)のSymfoware Server クライアント機能において、UNICODEの4バイト文字(補助文字)に対応しました。
参照
詳細は、“解説書”の“文字コード系”を参照してください。
Connection ManagerとPRIMECLUSTERの連携が可能になりました。
これにより、アプリケーションサーバのクラスタ構成が実現できます。
参照
詳細は、“Connection Manager ユーザーズガイド”の“PRIMECLUSTERとの連携について”を参照してください。