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Symfoware Server V10.1.0 アップデート情報

1.1.5 性能

性能に関する新機能について説明します。

1.1.5.1 ASSIST指定

アプリケーションの性能をチューニングする際、SQL文ごとにアクセスモデルを指定(ASSIST指定)できるようになりました。

これにより、データベースへのアクセス手順をSQL文単位で固定化することができ、データベースへのアクセス性能を保持することができます。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(共通編)”の“ASSIST指定でアクセスモデルを指定する”を参照してください。

1.1.5.2 コミットデータ即時読込み

従来は、SQL文により更新中の行を取り出す場合、更新トランザクションの完了を待って、更新結果が反映された状態のコミット済みデータを取得していましたが、SEQUENTIAL構造の表のDSOの定義時に、格納オプションを指定することで、参照トランザクションが更新トランザクションの完了を待たずに最新のコミット済みデータを検索できるようになりました。

この機能を利用することで、排他待ちを意識せずに参照業務アプリケーションを開発することができます。

参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(共通編)”の“PRECEDENCE(1)を指定したSEQUENTIAL構造の特徴と注意事項”および“RDB運用ガイド(データベース定義編)”の“SEQUENTIAL構造”を参照してください。

1.1.5.3 ROWNUMのサポート

SQL文の検索結果を制御する機能として、ROWNUMをサポートします。

また、ROWNUMと組み合わせて使用できるように、導出表にORDER BY句を指定可能にします。

ROWNUMを使用することで、以下のような操作を行うことができます。

これにより、それぞれ以下のような効果があります。

結果として取り出す件数を限定する

探索条件に従ったレコードを読み込むだけのような単純なカーソルの場合、ROWNUMに指定した“検索結果として取り出す件数”に比例して、検索レスポンスが良くなります。しかし、ソートやワークを使うような複雑なカーソルの場合は効果がありません。

また、COUNT関数で検索結果件数を求めるようなSQL文の場合、ROWNUMに“読み込み件数の上限値”を指定すると、最大でも上限値までの検索レスポンスになります。

結果として取り出す行に1から順に番号を割り振る

順番号を生成して付加するアプリケーションの処理を省けます。

結果として取り出す行を途中から読み込む

アプリケーションで読み飛ばす処理を省けます。


参照

詳細は、“アプリケーション開発ガイド(共通編)”の“ROWNUMを使用してデータを操作する”および“SQLリファレンス”の“ROWNUM”を参照してください。