配信フォルダ、配信フォルダ配下の帳票、印刷資源、および配信データベースを退避する手順を説明します。
注意
退避した配信フォルダ、配信フォルダ配下の帳票、および印刷資源と配信データベースは、整合性を保つ必要があります。すべての退避は、同じタイミングで行うよう運用設計をしてください。
退避するために必要なディスク容量は、導入時に運用設計によって見積もった値となります。
ディスク容量の見積もりは、“1.6 システムの見積もり”を参照してください。 配信データベースのディスク容量の見積もりは、“3.2 配信データベースの環境設定”を参照してください。 |
注:配信データベースがList Worksサーバとは異なるサーバにある場合に行います。
配信データベースの退避では、以下のスクリプトを使用します。
List Worksのインストール先フォルダ\db\symfo\LWLDSTDB\backupLWLDSTDB.bat
手順1:スクリプトの複写(配信データベースがList Worksサーバとは異なるサーバにある場合)
配信データベースがList Worksサーバとは異なるサーバ(データベースサーバ)にある場合は、スクリプト(backupLWLDSTDB.bat)をデータベースサーバへ複写します。
手順2:退避ファイルの格納先フォルダの作成
退避ファイルの格納先となるフォルダを作成します。
退避ファイルは、スクリプト(backupLWLDSTDB.bat)の実行により、配信データベースのデータが退避されるファイルです。
退避ファイルの格納先に必要なディスク容量は、導入時に運用設計によって見積もった値となります。
ディスク容量の見積もりについては、“3.2.1 Symfowareデータベースの環境設定”を参照してください。 |
注意
格納先フォルダに以前の退避ファイルがある状態で、スクリプトを実行すると、エラーとなります。
手順3:スクリプトの修正
スクリプト(backupLWLDSTDB.bat)を修正します。
“手順2:退避ファイルの格納先フォルダの作成”で作成した退避ファイルの格納先に合わせ、スクリプトの以下の箇所(太字下線)を修正します。
@rem /*-----------------------------------------------------------------------*/
@rem /* 退避ファイルの格納先を指定します。 */
@rem /* 格納先は、予め作成しておく必要があります。 */
@rem /*-----------------------------------------------------------------------*/
@SET BACKUP_DATA_FILE_PATH="C:\TEMP\LWLDSTDB_BAK"
配信データベースのRDBシステム名をLWLDSTDB以外に変更している場合は、環境に合わせて以下の箇所(太字下線)を修正します。
@rem /*----------------------------------------------------------------------*/
@rem /* 配信データベースのRDBシステム名を指定します。 */
@rem /* RDBシステム名をLWLDSTDB以外にしている場合は、環境に合わせて変更して */
@rem /* ください。 */
@rem /*----------------------------------------------------------------------*/
@set RDBNAME=LWLDSTDB
手順4:配信出力サービスの停止
配信出力サービスを停止します。
注意
配信出力サービスを停止する際は、配信出力先一覧画面で、すべての配信出力先に印刷ジョブがないことを確認してください。印刷ジョブが存在する場合は、処理状況照会画面で印刷ジョブの状態を確認し、印刷が完了するまで待つか、不要な印刷ジョブを削除してください。
印刷ジョブがある状態で配信出力サービスを停止すると、印刷ジョブの出力状態が、失敗に変わる場合があります。
配信出力サービスの停止の詳細は、“10.1.1 配信出力サービスの開始/停止”を参照してください。 |
手順5:配信管理サービスの停止
配信管理サービスを停止します。
注意
配信管理サーバの環境設定用のコマンドおよび運用用のコマンドが実行中でないことを確認してください。
配信管理サービスの停止の詳細は、“10.1.2 配信管理サービスの開始/停止”を参照してください。 |
手順6:List Worksサービスの停止
【スタート】メニューの【管理ツール】-【サービス】から「List Works」のプロパティ画面を起動し、List Worksサービスを停止します。
注意
List Worksサービスを停止する際は、帳票保管活用機能を利用した業務を運用していないことを確認してください。
保管フォルダの共有運用を行っている場合は、すべてのサーバにおいて、List Worksサービスを停止する必要があります。
List Worksサービスの他に、以下のサービスについても起動している場合は停止します。
Print Spooler (注1)
FUJITSU帳票管理 (注2)
List Works Filing Service (注3)
List Works Watch Service
List Works Assort Service (注4)
注1:サービス「Print Spooler」に依存するサービスも停止されます。依存関係にあるサービスについては、サービスのプロパティで確認できます。
注2:サービス「Print Spooler」を停止すると自動的に停止します。
注3:リストファイリングサーバをインストールしている場合のみ
注4:EEの場合のみ
手順7:配信フォルダ、帳票、印刷資源の退避
以下の手順で、配信フォルダを退避します。配信フォルダには、オーバレイなどの印刷資源や帳票が含まれます。
lwdstmgrenvコマンドで、印刷配信の環境設定の内容を表示します。
→「folder.rootpath」キーに設定されているフォルダが、退避する対象の配信フォルダの格納場所です。
エクスプローラなどを使用して、フォルダごと別のフォルダや媒体に複写(退避)します。
なお、フォルダの階層構造は崩さないでください。
手順8:配信データベースの退避
“手順3:スクリプトの修正”で修正したスクリプト(backupLWLDSTDB.bat)を実行します。
スクリプト実行中にエラーが発生した場合は、ログファイル(backuplog_LWLDSTDB.txt)を参照し、エラーメッセージを確認します。ログファイルは、スクリプトを実行したカレントフォルダに出力されます。
配信データベースの退避処理時に出力される可能性の高いメッセージを、“保守手引書”に抜粋して説明しています。メッセージ中の「LWDB」を「LWLDSTDB」に置き換え、参考にしてください。 また、詳細なメッセージの説明については、“Symfowareのマニュアル”を参照してください。 |
手順9:List Worksサービスの開始
【スタート】メニューの【管理ツール】-【サービス】から「List Works」のプロパティ画面を起動し、List Worksサービスを開始します。
保管フォルダの共有運用を行っている場合は、すべてのサーバにおいて、List Worksサービスを開始します。
List Worksサービスの他に、以下のサービスについても開始します。
Print Spooler (注1)
FUJITSU帳票管理
List Works Filing Service (注2)
List Works Watch Service (注3)
List Works Assort Service (注4)
注1:サービス「Print Spooler」に依存するサービスも開始してください。
注2:リストファイリングサーバをインストールしている場合のみ
注3:本サービスを使用する場合に開始してください。
注4:EEの場合のみ
手順10:配信出力サービスの開始
手順11:配信管理サービスの開始