配信出力サーバの環境設定を行うためには、配信出力サーバの環境設定ファイル(lwdstwtr.ini)を編集します。
環境設定ファイルは、以下の場所に格納されています。
List Worksのインストール先フォルダ\Distribute\writer\conf
配信出力サーバの環境設定ファイルの編集規約とキーの説明を以下に示します。
1行1項目で指定してください。
キーと値の指定は、「キー=値」の形式で指定してください。
設定値の前後に全角の空白文字や半角の空白文字を入力しないでください。また、設定値の後は改行してください。
コメントを記述する場合は、行頭に「#」を記述してください。
行は削除しないでください。
追加した行の最後は、必ず改行してください。
シフトJISコードで記述してください。
セクション名およびキー名を変更しないでください。キー名を誤って指定した場合、設定は無効となります。
同一のセクション名または同一のキー名が重複して指定された場合は、後で指定した値が有効となります。
キーの説明
セクション名 | キー名 | キーの設定内容(設定値) | 必須 | 初期値 |
---|---|---|---|---|
帳票印刷時の作業フォルダのパスをフルパスで指定します。 帳票印刷時の作業フォルダを変更したい場合に設定してください。また、事前に変更先のフォルダを作成してください。作成したフォルダには、サービス「LW Print State Service」、サービス「LW Transfer Service」、サービス「TransactionDirector」のログオンアカウントに対してフルコントロールのアクセス権を設定してください。通常、ログオンアカウントはシステムアカウントが設定されています。ログオンアカウントにシステムアカウントが設定されている場合は、SYSTEMに対しフルコントロールのアクセス権を設定してください。 末尾にフォルダの区切り文字は指定しないでください。 フォルダのパスは160バイト以内で指定してください。160バイトを超えて設定した場合、帳票印刷のワークユニットの起動に失敗します。 帳票印刷時の作業フォルダとは、配信管理サーバから配信された帳票を一時的に格納するフォルダです。 この設定を省略した場合や、存在しないフォルダが指定された場合、以下が設定されたものとして動作します。ただし、以下のフォルダの長さが160バイトを超えている場合、帳票印刷のワークユニットの起動に失敗します。 List Worksのインストール先フォルダ\Distribute\writer\data\spool 注意 ワークユニットの起動の成功/失敗を確認するためには、イベントビューアに出力されるイベントログを参照する必要があります。 確認方法については、“10.1.3 サービス開始の確認”を参照してください。 | ||||
【配信出力サーバのWebサーバのポート番号】 配信出力サーバを運用するサーバのWebサーバに設定しているポート番号を1~65535の整数で指定します。 配信出力サーバを運用するサーバのWebサーバに設定しているポート番号を変更した場合に設定してください。通常は変更する必要はありません。 この設定を省略した場合は、80が設定されたものとして動作します。 | 80 | |||
【配信出力サーバのホスト名】 List Works配信出力サーバ(自サーバ)のホスト名を指定します。 通常は本設定を省略します。以下の場合のみ設定が必要です。
List Works配信出力サーバのホスト名は、hostsファイルに設定されている必要があります。 詳細については、“4.3 ネットワークの設定”を参照してください。 | ||||
【配信出力サーバの内部情報の初期化】 帳票印刷のワークユニットを起動する時に、内部で保持している情報を初期化するかどうかを指定します。 下記以外の値が指定された場合または省略した場合は、Nが指定されたものとして動作します。 N:初期化しない Y:初期化する 通常は、本設定を変更する必要はありません。 List WorksサーバのIPアドレスなどの接続情報を変更した場合にエラーが発生し、イベントログのメッセージにJMSのエラーコード「jms2552」が表示されている場合の対処として、本設定により内部情報を初期化します。 内部情報を初期化する必要のあるエラーや、作業手順については、“15.3.1.3 JMSのエラー”を参照してください。 | N |
記述例
配信出力サーバの環境設定ファイルの記述例を以下に示します。
[WRITER] # 帳票印刷時の作業フォルダ PRINT_JOB_FOLDER=D:\data\spool [STATE] # 配信出力サーバのWebサーバのポート番号 #PORT=80 [COMMON] # 配信出力サーバ名 2つのネットワークに接続しているときに設定が必要。 #OwnServer=ホスト名 # 配信出力サーバの内部情報の初期化 #Reset=N
注意
環境設定ファイルを変更する場合、配信出力サーバでの配信処理や印刷処理が完了していることを確認し、配信出力サーバを停止させてから設定の変更を行ってください。
編集した項目を有効にするには、配信出力サービスを再起動してください。