トナー削減印刷は、帳票の印刷時のトナー削減率を調整することで、プリンタのトナー消費量を節約することができる機能です。
注意
本機能は、PostScriptプリンタ、インパクトプリンタでは使用できません。
トナー削減率を変更した場合には、必ず、印刷結果に問題がないか確認してください。特に印刷したバーコードが、読み込めるか確認してください。
ここでは、トナー削減率の変更方法について説明します。
トナー削減率の変更は、配信出力サーバごとに行います。
トナー削減率を変更する場合には、トナー削減印刷の動作環境ファイル(lwdstpfptr.ini)を編集します。
トナー削減印刷の動作環境ファイルは、以下の場所に格納されています。
List Works のインストール先フォルダ\PrintFit
トナー削減印刷の動作環境ファイルの編集規約とキーの説明を以下に示します。
1行1項目で指定してください。
キーと値の指定は、「キー=値」の形式で指定してください。
設定値の後に、続けて全角の空白文字や半角の空白文字を入力しないで改行してください。
コメントを記述する場合は、行頭に「;」を記述してください。
追加した行の最後は、必ず改行してください。
シフトJISコードで記述してください。
セクション名およびキー名を変更しないでください。キー名を誤って指定した場合、設定は無効となります。
セクションが重複する場合、先に定義されたものが有効になります。
[nnnn]セクションのPrinterキーに指定するプリンタ名が重複する場合、セクション番号が小さい方が有効になります。([0001][0002]の場合、指定順序にかかわらず、[0001]の方が有効になります。)
キーの説明
セクション名 | キー名 | セクションの説明およびキーの設定内容(設定値) | 必須 | 初期値 |
---|---|---|---|---|
配信出力サーバで、配信出力先に定義したプリンタに対して有効となるセクションです。Defaultセクションを省略すると、トナー削減率は「0」が指定されたものとみなされます。 | ||||
【配信出力先に指定したすべてのプリンタに対するトナー削減率】 配信出力先に指定したすべてのプリンタに対するトナー削減率(%)を0~90の範囲の整数値で指定します。整数値の後ろに小数点「.」などの文字を指定しても、整数値より後ろの文字は無視されます。 トナー削減率を大きくすると、トナーの消費量が減ります。 0を指定するとトナー削減処理は行いません。 | 0 | |||
プリンタごとに有効となるセクションです。 このセクションを定義すると、Printerキーに指定したプリンタ名ごとにトナー削減率を指定できます。 nnnnは、0001~1024の範囲で複数指定可能です。 | ||||
【プリンタ名】 プリンタ名を指定します。 | ||||
【プリンタごとのトナー削減率】 Printerキーに指定したプリンタに対するトナー削減率(%)を0~90の範囲の整数値で指定します。整数値の後ろに小数点「.」などの文字を指定しても、整数値より後ろの文字は無視されます。 トナー削減率を大きくすると、トナーの消費量が減ります。 0を指定するとトナー削減処理は行いません。 このRatioキーで指定したトナー削減率は、[Default]セクションのRatioキーで指定したトナー削減率より優先されます。 | 0 |
記述例
トナー削減印刷の動作環境ファイルの記述例を以下に示します。
プリンタ「XL-5720」のトナー削減率を30%に指定し、プリンタ「XL-5900」のトナー削減率を70%に指定した場合の例です。
[Default] Ratio=0 [0001] Printer=XL-5720 Ratio=30 [0002] Printer=XL-5900 Ratio=70