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SystemwalkerRunbook Automation V14g リファレンスガイド
Systemwalker

3.1.22 構成要素を更新する

機能説明

構成管理データベース(Configuration Management Data Base)に格納されている構成要素(Configuration Item)を更新します。

オプション

基本オプション

(1) hostname

構成要素を更新依頼するホスト名またはIPアドレスです。

構成要素の更新先を管理サーバに設定する場合、'localhost'または'127.0.0.1'を指定します。

ホスト名またはIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。

ホスト名またはIPアドレスの文字数の上限は、1024文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

(2) searchxpath

構成要素を更新するための条件式です。

searchxpathを省略した場合、引数エラーとなります。

条件式の文字数の上限は、1024文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

構成要素を更新するための条件式は、以下のように指定します。

(例)

  • すべての論理サーバ情報(LogicalServer)を更新

    /%LogicalServer

  • hostnameが'svr001'の論理サーバ情報(LogicalServer)を更新

    /%LogicalServer[./#observed/rc:LogicalServer[@hostname='svr001']]

  • OS種別(OSSetting)が"Windows"の論理サーバ情報(LogicalServer)を更新

    /%LogicalServer[(./#observed/rc:LogicalServer/rc:SystemSettings/rc:OSSetting[matches(@name,'Windows.*')])]

ポイント

  • 通常のXPathの軸(axis)に対して、「%」「&」「#」を用いたCMDB独自の拡張が追加されています。

  • 「%」は構成アイテムを表します。%の後に構成アイテムのタイプ名を指定します。例えば、「%LogicalServer」は構成アイテム「LogicalServer」を表します。

  • 「&」はリレーションを表します。&の後にリレーションのタイプ名を指定します。通常は「&GRelation」を指定してください。

  • /%LogicalServer/&GRelation/%InstalledSoftwareのように記述することで、LogicalServerと関連しているInstalledSoftwareを検索できます(検索結果はInstalledSoftwareです)。

  • 「#」はレコードを表します。「#expected」は設計レコードを、「#observed」は実態レコードを表します。

  • 構成アイテムの定義については、“第6章 構成アイテム形式”を参照してください。

(3) xpath

構成要素から属性情報を更新するための条件式です。

xpathを指定した場合、条件に一致した属性情報を更新します。

条件に一致した属性情報が複数存在する場合は、すべてを更新します。

xpathを省略した場合、引数エラーとなります。

xpathの文字列の上限は、1024文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

構成要素から属性情報を更新するための条件式は、以下のように指定します。

(例)

特定の論理サーバの属性情報を更新:

entities/cmdb:item/cmdb:record/ns0:LogicalServer/attribute::属性名

(4) content

更新する内容を指定します。

更新内容を省略した場合、引数エラーとなります。

更新内容の文字数の上限は、2048文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

拡張オプション

(1) ostype

構成要素を更新依頼するホストのOS種別です。

Windows、Linuxを指定します。

OS種別の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得したOS種別の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

OS種別の文字列の上限は、1024文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

(2) username

構成要素を更新依頼するホストへSSHを利用して接続するユーザー名です。

接続ユーザー名の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続ユーザー名の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、ユーザー名を指定しても無効になります。

接続ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

(3) password

構成要素を更新依頼するホストへSSHを利用して接続するユーザーのパスワードです。

接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続パスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、パスワードを指定しても無効になります。

接続に必要なパスワードの文字列の上限は、1024文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

(4) execusername

構成要素を更新依頼するホストで、構成要素を更新するユーザー名です。

ユーザー名の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザーの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

(5) execpassword

構成要素を更新依頼するホストで、構成要素を更新するユーザーのパスワードです。

パスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザーのパスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

パスワードの文字列の上限は、1024文字です。それ以上の場合、引数エラーとなります。

(6) timeout

運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。

300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。

(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600

指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。

完了待ち合わせ時間を省略した場合や、上記の範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

(7) retry

運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。

起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。

(例) 起動リトライを2回行う場合:2

起動リトライ回数を省略した場合や、上記の範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

(8) retry_interval

運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。

(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300

リトライ間隔を省略した場合や、上記の範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

復帰値

復帰値

意味

0

構成要素の更新に成功しました。

161

構成要素の更新に失敗しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。

187

RBAエージェントが導入されていない業務サーバに対して運用操作部品による操作を実施する際、業務サーバにネットワーク接続(SSH通信)時の認証に失敗しました。

188

RBAエージェントが導入されていない業務サーバに対して運用操作部品による操作を実施中に、業務サーバとのネットワーク通信(SSH通信)が切断されました。

189

RBAエージェントが導入されていない業務サーバに対して運用操作部品による操作を実施する際、業務サーバにネットワーク接続(SSH通信)できませんでした。

または、RBAエージェントが導入されている業務サーバに対して運用操作部品による操作を実施する際に、業務サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。標準エラー出力にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.5 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。

197

オプションの内容に誤りがありました。

200

構成要素の更新が異常終了しました。

201

運用操作部品の実行がタイムアウトしました。

202

運用操作部品が実行されませんでした。

203

運用操作部品の実行が失敗しました。管理サーバの環境に問題があります。

204

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品実行定義ファイルに問題があります。

205

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力パラメーター指定に問題があります。

206

運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力パラメーター指定に問題があります。

207

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。

標準出力/標準エラー出力

標準出力には、何も出力しません。

構成要素を更新した場合、"Success"という文字列を標準エラー出力します。

構成要素の更新に失敗した場合、エラー内容を文字列として標準エラー出力します。

注意事項