ファイル転送基盤を利用した各サーバへの運用操作の指示実行時に異常を検知した場合、運用操作部品は復帰値:189で終了します。このとき、ファイル転送基盤の詳細コードを標準エラー出力します。
ファイル転送基盤の詳細コードを以下に示します。
エラー分類:40、エラーコード:10
[意味]
ファイル転送基盤を利用した業務サーバとの通信処理において、以下の異常を検出したため、運用操作部品の処理を中止しました。
OS種別の指定が、業務サーバのOSと異なっています。
[対処]
OS種別の指定を確認してください。
OS種別の指定が正しい場合、業務サーバのファイル転送基盤で異常が発生している可能性があります。業務サーバのファイル転送基盤で異常が発生していないか、業務サーバのシステムログまたはイベントログを確認してください。
エラー分類:40、エラーコード:30
[意味]
ファイル転送基盤を利用した業務サーバとの通信処理において、以下の異常を検出したため、運用操作部品の処理を中止しました。
回線異常が発生しました。以下の原因が考えられます。
業務サーバとの回線で異常が発生しました。
業務サーバのファイル転送基盤で異常が発生しました。
hostsファイルに設定した自サーバのIPアドレス情報に誤りがあります。
[対処]
以下の情報を確認してください。
業務サーバとの回線で異常が発生していないか確認してください。
業務サーバのファイル転送基盤で異常が発生していないか、業務サーバのシステムログ、またはイベントログを確認してください。
hostsファイルの設定値を確認してください。
エラー分類:40、エラーコード:40
エラー分類:40、エラーコード:50
エラー分類:40、エラーコード:60
[意味]
ファイル転送基盤を利用した業務サーバとの通信処理において、以下の異常を検出したため、運用操作部品の処理を中止しました。
業務サーバのファイル転送基盤で、処理続行不可能なシステムエラーが発生しました。
[対処]
業務サーバのファイル転送基盤で異常が発生していないか、業務サーバのシステムログまたはイベントログを確認してください。
エラー分類:50、エラーコード:10
[意味]
ファイル転送基盤を利用した業務サーバとの通信処理において、以下の異常を検出したため、運用操作部品の処理を中止しました。
管理サーバでファイル転送基盤が起動されていません。
[対処]
管理サーバにてファイル転送基盤を起動してください。
【Windows】
“Systemwalker File Transfer Library Control”サービスを再起動してください。
【Linux】
# service FJSVlnkbs start
エラー分類:50、エラーコード:60
[意味]
ファイル転送基盤を利用した業務サーバとの通信処理において、以下の異常を検出したため、運用操作部品の処理を中止しました。
業務サーバとの通信でタイムアウトが発生しました。
以下の原因が考えられます。
業務サーバのスローダウン
通信環境の過負荷
業務サーバのファイル転送基盤、エージェントの処理遅延
[対処]
以下の事項を確認しください。
業務サーバがスローダウンしていないか確認してください。
通信環境の負荷状態を確認してください。
業務サーバのシステムログまたはイベントログを確認してください。
エラー分類:50、エラーコード:80
[意味]
ファイル転送基盤を利用した業務サーバとの通信処理において、以下の異常を検出したため、運用操作部品の処理を中止しました。
業務サーバとのネットワーク通信接続に失敗しました。
[対処]
以下の事項を確認してください。
業務サーバにてファイル転送基盤のセットアップが行われていない可能性があります。ファイル転送基盤のセットアップが行われているか確認してください。
業務サーバが停止している可能性があります。業務サーバの起動状態を確認してください。
業務サーバにてファイル転送基盤が起動していない可能性があります。ファイル転送基盤を起動してください。
【Windows】
“Systemwalker File Transfer Library Control”サービスを再起動してください。
【Linux】
# service FJSVlnkbs start
hostsファイルに指定した該当する業務サーバ名のIPアドレスに、誤りのある可能性があります。hostsファイルに指定したIPアドレスを確認してください。
ファイル転送基盤のポート番号を変更している場合、ポート番号の情報に誤りのある可能性があります。
ファイル転送基盤のネットワーク定義に設定しているポート番号と、業務サーバのネットワーク定義に設定しているポート番号が一致しているかを確認してください。ポート番号の設定については、“5.2 ポートの変更手順”を参照してください。
TCP/IPの接続で相手サーバがPCサーバの場合、WinSockが同時に処理できる数を超えるコネクション接続要求が業務サーバで発生した可能性があります。
通信経路上のファイアウォールにより接続が拒否されている可能性があります。
業務サーバがWindowsの場合、Windowsファイアウォールなどのセキュリティ設定により接続が拒否されている可能性があります。
エラー分類:50、エラーコード:90
[意味]
ファイル転送基盤を利用した業務サーバとの通信処理において、以下の異常を検出したため、運用操作部品の処理を中止しました。
業務サーバ名の名前解決に失敗しました。
[対処]
業務サーバとして指定したホスト名がhostsファイル、またはDNSに正しく記述されているか確認してください。