CMDBが管理する構成アイテムの形式について説明します。構成アイテムとは、ITシステムを構成するハードウェアやソフトウェアなどの情報を、管理する単位に一つにまとめたものです。
本製品では、1つの構成アイテムを「設計レコード(expected record)」と「実態レコード(observed record)」の2つのレコードで表現しています。下図に構成アイテムと設計/実態レコードの関係を示します。
また、本製品では、構成アイテムを以下に示すようなXML形式で管理しています。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <entities> <cmdb:item id="server0001" type="LogicalServer" xmlns:ns0="urn:xmlns-fujitsu-com:rcxml2004-05" xmlns:cmdb="http://federation.service.cmdb.fujitsu.com/xsd"> <cmdb:record type="expected"> 設計レコードの定義 </cmdb:record> <cmdb:record type="observed"> 実態レコードの定義 </cmdb:record> </cmdb:item> </entities>
1つの構成アイテムは、<cmdb:item></cmdb:item >のタグで囲まれた中に定義されます。id、type、名前空間(xmlns)が定義されます。
設計レコードは、<cmdb:record type="expected"></cmdb:record>のタグで囲まれた中に定義されます。
実態レコードは、<cmdb:record type="observed"></cmdb:record>のタグで囲まれた中に定義されます。
レコードの形式は構成アイテムタイプごとに異なりますが、1つの構成アイテムタイプの設計レコードと実態レコードの形式は同じ形式です。
以下に構成アイテムタイプごとのレコード形式について説明します。説明を理解する上でのポイントや凡例の意味は、以下のとおりです。
レコードは、複数の属性だけで構成された単純なものもありますが、子要素が入れ子になって複雑な構成になることもあります。また、子要素は、属性と子要素で構成されます。
属性と子要素は、Component Typeで示されます。Attributeは、その情報が構成アイテムの属性であることを示します。また、Elementは、その情報が子要素であることを示します。
各節の先頭のElement Nameは、構成アイテムの名前を表しています。2番目以降のElement Nameは、その構成アイテムに含まれる子要素です。
Parent Elementは、その子要素の親要素を表します。
# ofは、属性や子要素の存在数を表します。1は必ず1つ存在します。0..1は0個または1個存在します。0..*は0個または複数存在します。
構成アイテムは、id属性によって一意に識別されます。つまり、同じ構成アイテムタイプであっても、id属性が異なるものは異なる構成アイテムとして識別されます。id属性が同じものは、同じ構成アイテムとみなされ、新しく登録された構成アイテムの情報で更新されます。ただし、重複がなかった属性情報については、古い構成アイテムの情報が継承されます。したがって、id属性は構成アイテムとして必須の属性となります。
id属性以外の必須属性は以下のとおりです。
LogicalServerのipAddress属性
InstalledSoftwareのproductName属性
InstalledPatchのname属性