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ServerView Resource Orchestrator V2.2.2 ユーザーズガイド

G.2.6 [OS]タブ設定

L-Server作成時にOSに設定パラメーターを入力します。[基本情報]タブでイメージを指定した場合だけ有効です。

初回起動時に設定処理が動作します。イメージ名を指定しない場合は、すべて入力する必要はありません。

表G.5 設定項目一覧

指定項目

OS

項目の説明

Windows

ホスト名・コンピュータ名

ホスト名またはコンピュータ名を入力します。
Windowsは1~15文字、Linuxは1~63文字で、半角英数字、ハイフン("-")を入力します。数字だけの指定はできません。
省略時はL-Server名が入力されます。
なお、L-Server名のアンダースコア("_")は、ハイフン("-")に置き換えられます。
基本情報が未指定の場合も、上記と同様に、L-Server名を変換して設定されます。

ドメイン名


*

Windowsの場合、ワークグループ名を入力します。省略時は"WORKGROUP"が設定されます。ドメインに参加する設定は行えません。
Linuxの場合、ドメイン名を入力します。省略時は"localdomain"が設定されます。
先頭文字は半角英字で、1~255文字の半角英数字、ハイフン("-")、ピリオド(".")で入力します。

DNS検索パス

-

DNSの検索に利用する1~32767文字のドメイン名のリストを入力します。ドメイン名と同じ文字を指定できます。
複数指定する場合、区切り文字に空白を指定します。

フルネーム


*

1~50文字のWindowsのフルネームを入力します。
初期値は、OSプロパティ定義ファイルに定義された値が入力されます。
省略時は"WORKNAME"が設定されます。

OS種別がWindows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows 7およびWindows Vistaでは、フルネームはゲストOSに設定されません。

組織名


*

Windowsのシステムのプロパティに表示される組織名を1~50文字で入力します。
省略時は"WORKORGANIZATION"が設定されます。

OS種別がWindows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows 7およびWindows Vistaでは、組織名はゲストOSに設定されません。

製品キー

*

省略できません。有効な製品キーを必ず指定してください。

ライセンスモード


*

ライセンスモードを指定しても、ゲストOSに設定されません。

最大接続数


*

最大接続数を指定しても、ゲストOSに設定されません。

管理者パスワード


*

配付するイメージのAdministratorパスワードと同じ値を入力します。
配付するイメージのパスワードが未設定の場合、指定したパスワードになります。
1~128文字の半角英数記号で入力します。

作成されるL-Serverに使用されるローカルの管理者アカウントのパスワードを指定します。

ハードウェア時計設定

-

"UTC"または"ローカル(LOCAL)"を指定します。
省略時は、"ローカル"が設定されます。

タイムゾーン

OSのタイムゾーンを指定します。省略時はマネージャーのOSと同じタイムゾーンになります。

◎: 必須項目
○: 省略時は値を生成
*: 省略時はOSプロパティ定義ファイルの値
-: 指定不要

参考

OSプロパティ定義ファイル

事前にOSプロパティ定義ファイルに初期値を指定することで、L-Server作成時の[OS]タブの情報などの初期値が生成されます。OSプロパティ定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

定義ファイルの格納先

【Windows】
インストールフォルダ\Manager\etc\customize_data

【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

定義ファイル名は、ユーザーグループごととシステム共通で利用可能な定義を分けて使用できます。ユーザーグループごとの定義ファイルとシステム共通の定義ファイルのキーが重複した場合は、ユーザーグループごとの定義ファイルに記載されている値が優先されます。

  • ユーザーグループごと

    os_setting_ユーザグループ名.rcxprop

  • システム共通

    os_setting.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。

キー =

定義ファイルの指定項目

定義ファイルで以下の項目を指定します。

表G.6 指定項目一覧

指定項目

キー

備考

ドメイン名

workgroup_name

(*1)

Windows用

domain_name

(*1)

Linux用

DNS検索パス

dns_search_path

(*1)

-

フルネーム

full_name

(*1)

-

組織名

org_name

(*1)

-

製品キー

product_key

(*1)

-

ライセンスモード

license_mode

"seat"(接続クライアント数)または"server"(サーバ単位:同時使用サーバ数)を指定します。

-

最大接続数

license_users

(*1)

-

管理者パスワード

admin_password

(*1)

-

ハードウェア時計設定

hwclock

"UTC"または"LOCAL"を指定します。

-

DNSサーバ
(Windowsの場合)

nicN_dns_addressn

半角数字(0~255)とピリオド(".")で構成されたIPアドレスを指定します。

Nには、NIC番号を指定します。
nには、プライマリー"1"またはセカンダリ"2"を指定します。

DNSサーバ
(Linuxの場合)

dns_addressX

半角数字(0~255)とピリオド(".")で構成されたIPアドレスを指定します。

Xには、プライマリー"1"、セカンダリ"2"またはターシャリ"3"を指定します。

*1: 値については、「表G.5 設定項目一覧」を参照してください。

定義ファイル例

定義ファイルの例を以下に示します。

# Windows
workgroup_name = WORKGROUP
full_name = WORKNAME
org_name = WORKORGANIZATION
product_key = AAAA-BBBB-CCCC-DDDD
license_mode = server
license_users = 5
admin_password = xxxxxxxx
nic1_dns_address1 = 192.168.0.60
nic1_dns_address2 = 192.168.0.61
nic2_dns_address1 =
nic2_dns_address2 =

# Linux
domain_name = localdomain
dns_search_path = test.domain.com
hwclock = LOCAL
dns_address1 = 192.168.0.60
dns_address2 = 192.168.0.61
dns_address3 =

参考

イメージを指定してL-Serverを作成する場合のVMゲスト管理者アカウントの指定について

イメージを指定してL-Serverを作成する場合、パラメーターとして"管理者パスワード"を入力する必要があります。

入力する"管理者パスワード"は、ビルトイン管理者アカウントのAdministratorに設定されたものになりますが、ローカライズされた一部のWindowsではアカウント名が異なる場合があります。また、Windows 7やWindows VistaなどのクライアントOSの場合、通常のインストールではビルトイン管理者アカウントは無効になり、管理者アカウントはインストール時にユーザーが入力して作成された管理者アカウントになります。

ローカライズ版WindowsやクライアントOSからイメージ採取したクローニングマスタを指定してL-Serverを作成する場合は、管理者アカウントとしてAdministratorを有効にしてパスワードを設定するか、"管理者パスワード"が設定されている管理者アカウント名を、以下の記述に従い定義ファイルに記述する必要があります。

なお、定義ファイルを用いる場合は、イメージの世代別に管理者IDの設定を定義することはできません。

定義ファイルの格納先

【Windows】
インストールフォルダ\Manager\etc\customize_data

定義ファイル名

定義ファイル名は、ユーザーグループごととシステム共通で利用可能な定義を分けて使用できます。イメージに対応する管理者名は、ユーザーグループごとの定義ファイルを先頭から検索します。該当する定義がない場合は、システム共通の定義ファイルを検索します。

定義ファイルの変更はすぐに反映され、それ以降のL-Server作成から有効になります。

  • ユーザーグループごと

    image_admin_hyperv_ユーザグループ名.rcxprop

  • システム共通

    image_admin_hyperv.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとにイメージ名と管理者パスワードを設定するアカウント名を記述します。

イメージ名 = "管理者アカウント名"

管理者アカウント名は、ダブルクォーテーション( " )でくくって表記します。

管理者アカウント名以外に書かれた半角スペースとタブは無視されます。

イメージ名には、それ以降のワイルドカードとして作用する半角アスタリスク("*")が使用できます。半角アスタリスク("*")を指定することで、文字数不定の文字列の代用として使用できます。

イメージからのL-Server作成時には、定義ファイルの先頭行から対応するイメージ名を検索し、指定されている管理者アカウント名のアカウントに入力された"管理者パスワード"を設定します。

定義ファイルは、以下の改行コードと文字コードで作成される必要があります。

  • 改行コード: CR+LF(0x0d0a)

  • 文字コード: 日本語環境ではShift-JIS、その他の環境ではUTF-8

定義ファイル例

定義ファイルの例を以下に示します。

  • イメージ名と管理者アカウント名が1対1で指定されています。

    FR_WIN2003_001 = "Administrator"
    EN_WIN7_001 = "root"
    EN_WIN7_002 = "admin"

  • "FR_WIN"で始まるイメージ名に対して"Administrator"を管理者アカウント名として使用します。

    FR_WIN* = "Administrator"

  • すべてのイメージに対して"Administrator"を管理者アカウント名として使用します。イメージ名にワイルドカード文字だけを指定した場合、この行以降の定義は無視されます。

    * = "Administrator"