ここでは、Hyper-V利用時の注意点について説明します。
パラメーターを設定できるOSや設定するための前提条件
パラメーターを設定できるOSや、設定するための前提条件は、サーバ仮想化ソフトウェア製品によって異なります。詳細については、サーバ仮想化ソフトウェア製品のマニュアルを参照してください。
VMware ESXの管理
SCVMMは、VMware vCenter Serverを通してVMware ESXを管理できます。しかし、本製品では、SCVMM経由でVMware ESXを管理できません。このような構成のVMware ESXを管理する場合、VMware vCenter Serverを本製品に登録してください。
ディスクの増設と削減
データディスクは、L-ServerにSCSIディスクとして接続されます。IDEディスクとしては接続できません。
1回の構成変更時に指定可能なディスク数は、4個までです。5個以上の追加を行う場合は、別途構成変更してください。
スナップショット
本製品のスナップショットは、SCVMMのチェックポイントを利用しています。スナップショットを採取するには、VMゲストの保存先に差分ディスクを作成する空き容量が必要です。
また、VM管理製品を使用してパススルーディスクを接続している場合、スナップショットの作成に失敗します。
スナップショットを採取した状態での運用は、以下の理由によりお勧めしません。
スナップショットを採取すると差分ディスクでの運用になり、性能劣化が発生します。
サーバ間の移動(マイグレーション)によりVMゲストがスナップショットを採取したVMホストと異なるVMホストへ移動した状態でスナップショットをリストアすると、SCVMM上での状態が"保存状態"になりVMが起動できなくなる場合があります。この状態になった場合はスナップショットを採取したVMホストへVMゲストを移動させてから起動させる必要があります。
差分ディスクを結合するには、本製品で採取したスナップショットをすべて削除するほかに、VM管理製品を利用して作成したチェックポイントをすべて削除する必要があります。差分ディスクの結合は、SCVMMにより自動的に行われますが、この処理は対象になるVMゲストが停止中に行われ、VMゲストの状態によっては処理時間が長くなる可能性があります。
参考
サーバ仮想化ソフトウェア製品の提供するスナップショットは、ディスクを更新した差分を記録する方式です。このため、ディスク装置が故障した場合は、スナップショットも同時に利用できなくなります。
スナップショットは、以下のようなトラブルへの対策として利用してください。
例
適用したパッチに問題があった場合の復旧
OSのパラメーター変更に問題があった場合の復旧
L-Serverのパラメーター詳細[基本情報]タブ
OS種別としてHyper-VがサポートしているゲストOSを指定した場合、統合ネットワークアダプターがVMに追加されます。
その他のOS種別が選択された場合は、エミュレートされたネットワークアダプターが追加されます。
統合ネットワークアダプターを使用するには、ゲストOSに仮想ゲストサービスのインストールが必要です。
仮想ゲストサービスのインストールについては、SCVMMのヘルプを参照してください。
L-Serverのパラメーター詳細[サーバ種別]タブ
サポート外のOS種別を指定した場合、インストールやVMのゲストOSが正常に動作しない場合があります。
また、誤ったOS種別を指定するとイメージ採取およびイメージを指定してのL-Server作成処理において処理が失敗する場合や、ゲストOSが一時的に起動して入力待ちになり処理が長時間終わらない場合があります。これはパーソナライズ処理においてMicrosoft社のsysprepが正常に処理を行えないために発生します。
一覧に表示されるOS種別は、SCVMMの管理コンソール上で指定可能なゲストOS一覧を表示しています。
本製品ではユーザーの選択に制限を与えないためにすべてのゲストOS一覧をリストとして提示しますが、すべてがSCVMMでサポートされている訳ではありません。
Hyper-VではOS種別によってはサポートされないCPU数などのサーバタイプ設定があります。間違ったOS種別とサーバタイプを選択した場合の動作は保証されません。
また、OS種別一覧にサービスパックが表示されていない場合でもサービスパック適用が必須の場合があります。
OS種別としてHyper-VがサポートしているゲストOSを指定した場合、統合ネットワークアダプターがVMに追加されます。
それ以外のOS種別が選択されたときは、エミュレートされたネットワークアダプターが追加されます。
Windows 2000 ServerおよびWindows 2000 Advanced Serverがインストールされているクローニングマスタを指定してのL-Server作成は、サポートされていません。
SCVMMがサポートするゲストOSは、SCVMMのヘルプを参照してください。
Hyper-VがサポートするゲストOSは、以下のMicrosoft社のウェブサイトを参照してください。
Microsoft社のウェブサイト
URL: http://www.microsoft.com/japan/windowsserver2008/technologies/hyperv-guest-os.mspx (2011年2月時点) |
L-Serverのパラメーター詳細[ディスク]タブ
L-Server作成および1回の構成変更時に指定可能なディスク数は、4個までです。
5個以上の追加を行う場合は、別途構成変更してください。
L-Serverのパラメーター詳細[ネットワーク]タブ
統合サービスが導入されている以下のゲストOSで、IPアドレスの自動設定ができます。
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003
Microsoft(R) Windows(R) 7
Microsoft(R) Windows Vista(R)
Microsoft(R) Windows(R) XP