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ServerView Resource Orchestrator V2.2.2 ユーザーズガイド

4.1.3 マネージャーのインストール【Linux】

ここでは、管理サーバがLinuxの場合の、マネージャーのインストールについて説明します。


4.1.3.1 ソフトウェアの準備と確認

注意

  • Microsoft LAN Managerモジュールの入手および展開

    本製品をインストールする前に、Microsoft LAN Managerモジュールを以下のFTPサイトから入手してください。

    URL: ftp://ftp.microsoft.com/bussys/clients/msclient/dsk3-1.exe (2011年2月時点)

    入手したモジュールをWindows上で展開してください。展開した以下のファイルをインストールするシステムの作業用フォルダーに転送してください。転送したファイルのファイル名は大文字にしてください。

    入手したモジュールは、CPUアーキテクチャー(x86)用です。

    CPUアーキテクチャー(x64)のシステムでは展開できません。

    展開する場合、CPUアーキテクチャー(x86)のシステム上で展開してください。

    • PROTMAN.DOS

    • PROTMAN.EXE

    • NETBIND.COM

    ダウンロードした圧縮ファイル(dsk3-1.exe)は、以下の方法で展開できます。

    C:\tempにdsk3-1.exeを配置した場合

    >cd /d c:\temp <RETURN>
    >dsk3-1.exe <RETURN>
    >Expand c:\temp\protman.do_ /r <RETURN>
    >Expand c:\temp\protman.ex_ /r <RETURN>

    フォルダー名やファイル名はWindowsの8.3形式(*1)にしてください。

    なお、展開したMicrosoft LAN Managerモジュールはマネージャーのインストール後は必要ありません。

    *1: ファイル名部分が最大で8文字、拡張子部分が最大で3文字とする規則です。

  • SNMPトラップデーモンの設定

    本製品が正しく動作するために、net-snmpパッケージのインストールと共に/etc/snmp/snmptrapd.confファイルに以下の設定を追記してください。ファイルが存在しない場合は、ファイルを作成したあと、以下の設定を追記してください。

    disableAuthorization yes


4.1.3.2 インストール

以下の手順で、マネージャーをインストールします。

本ソフトウェアのインストール時間は約7分です。

インストールする前に、「4.1.2.1 ソフトウェアの準備と確認」が行われているか確認してください。

  1. システムにOSの管理者(root)でログインします。マネージャーをインストールするサーバをマルチユーザーモードで起動し、システムにrootでログインしてください。

  2. 本製品のCD-ROMをセットし、以下のコマンドを実行してインストーラが格納されているディレクトリに移動します。

    # cd CD-ROMマウントポイント/Linux/manager <RETURN>

  3. マネージャーのインストーラ(rcxinstallコマンド)を実行します。

    # ./rcxinstall <RETURN>

    ServerView Resource Orchestrator V2.2.2

    This program will install ServerView Resource Orchestrator Manager on your system.

  4. 使用許諾契約が表示されます。

    This program is protected by copyright law and international treaties.
    Unauthorized reproduction or distribution of this program,or any portion of it,may result in severe civil and criminal penalties,and will be prosecuted to the maximum extent possible under law.

    Copyright FUJITSU LIMITED 2007-2010
    Do you accept the terms of the above License Agreement? [y,n,?,q]

    画面の内容を確認し、同意する場合は"y"、同意しない場合は"n"を入力します。

    "n"、"q"を入力した場合は、インストールが中断されます。

    "?"を入力した場合は、入力方法の説明が表示されます。

  5. イメージファイル格納ディレクトリを入力します。

    Please enter the path to be used for the Image Folder.
    Press enter to accept the default. (/var/opt/FJSVscw-deploysv/depot)[/,0-9,a-z,A-Z,_,-]

    本製品で採取するシステムイメージやクローニングマスタを格納するイメージファイル格納ディレクトリを指定します。

    表示されているディレクトリから変更しない場合は、ディレクトリを入力せずにEnterキーを押してください。ディレクトリを変更する場合は、変更後のディレクトリを入力したあと、Enterキーを押してください。

  6. 特権ユーザーを作成します。

    Please enter the user account name and password to be used as an administrative user of ServerView Resource Orchestrator.
    User Account [0-9,a-z,A-Z,_,.,-]

    本製品の特権ユーザーとして使用するユーザーアカウントの作成情報を入力します。

    4.1.1 必要な情報の収集と確認」の「本製品の特権ユーザーとするユーザーアカウント」で設計したユーザーアカウント名とパスワードを入力し、Enterキーを押してください。

    User Account

    特権ユーザーのユーザーアカウント名を入力します。先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された16文字以内の文字列を入力します。

    大文字と小文字の区別はありません。

    Password

    特権ユーザーのパスワードを入力します。半角英数字と記号で構成された16文字以内の文字列を入力します。なお、パスワードは省略できません。

    Confirm Password

    パスワード確認のため、パスワードを再入力します。

  7. 管理LANを選択します。

    Please select the network to use for the admin LAN from the list.
    [1] eth0 = 192.168.1.1
    [2] eth1 = 192.168.2.1
    [3] eth2 = 192.168.3.1
    Network to use as the admin LAN. Press enter to accept the default. (default: 1)

    管理サーバの管理LANとして使用するネットワークの番号を入力し、Enterキーを押してください。先頭に表示されているネットワークを選択する場合は、ネットワークの番号を入力せずにEnterキーを押してください。

    注意

    使用するネットワークのNICは、必ず有効にしてください。

    また、管理サーバが複数のネットワークに接続している場合は、管理対象サーバと直接通信できる同一サブネットのネットワークを選択してください。

  8. LAN Managerモジュールの格納先ディレクトリを入力します。

    Please enter a path to the LAN Manager module.
    This folder should contain the following files: PROTMAN.DOS, PROTMAN.EXE, NETBIND.COM
    Please note that file names should be capitalized as shown above.
    Press enter to accept the default. (/tmp) [/,0-9,a-z,A-Z,_,-]

    4.1.3.1 ソフトウェアの準備と確認」で事前に用意したMicrosoft LAN Managerモジュールの配置場所を入力して、Enterキーを押してください。/tmpに配置している場合は、入力せずにEnterキーを押してください。

  9. インストールを続行する場合は"y"、中断する場合は"n"、"q"を入力します。

    Do you want to continue with the installation of this product? [y,n,?,q]

  10. "y"を入力すると、インストールが開始されます。

    INFO : Starting Installation of ServerView Resource Orchestrator Manager...
    ...
    INFO : Package "FJSVscw-common" was successfully installed.
    ...
    INFO : Package "FJSVscw-tftpsv" was successfully installed.
    ...

  11. インストールが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。

    INFO : ServerView Resource Orchestrator Manager was installed successfully.

    注意

    • インストール失敗時の対処

      以下のコマンドを実行したあと、インストールに失敗した環境からパッケージを削除し、再インストールしてください。

      # cd CD-ROMマウントポイント/Linux/manager <RETURN>
      # ./rcxuninstall <RETURN>

    • 本製品の使用ポートに対するファイアーウォール設定の無効化

      ファイアーウォール設定が有効になっているシステムに本製品をインストールする場合、マネージャーとエージェント間の通信が問題なく行われるように、使用するポート番号のファイアーウォールを無効に設定してください。

      本製品と必須ソフトウェアが使用するポート番号については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」を参照してください。

      なお、本製品のインストール時に、ポート番号の変更を行った場合は、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」に従って変更を行ってください。


4.1.3.3 マネージャーのクラスタ運用

本製品では、マネージャーのクラスタ運用ができます。
クラスタ運用の設定と解除は、以下の作業が必要です。
クラスタ運用の設定と解除の手順については、ServerView Resource Coordinator VE インストールガイドのマネージャーのクラスタ運用設定と削除の記述を参照してください。

動的ディスクのファイルコピー(プライマリーノード)では、以下のフォルダーも合わせてコピーしてください。

【Windows】
インストールフォルダ\Manager\etc\customize_data

【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

詳細については、「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」を参照してください。