ここでは、管理サーバがWindowsの場合の、マネージャーのインストールについて説明します。
排他ソフトウェアの確認
本製品をインストールする前に、対象システムに「1.3.2.3 排他ソフトウェア」のソフトウェア、リソースコーディネータおよび本製品のマネージャーがインストールされていないか確認してください。
必須ソフトウェアの準備と確認
本製品をインストールする前に、システムに「1.3.2.2 必須ソフトウェア」のソフトウェアがインストールされているか確認してください。インストールされていない場合は、事前にインストールしてください。
ESCの場合は、ファイバーチャネルスイッチの設定を事前に行ってください。
注意
Microsoft LAN Managerモジュールの入手および展開
本製品をインストールする前に、Microsoft LAN Managerモジュールを以下のFTPサイトから入手してください。
URL: ftp://ftp.microsoft.com/bussys/clients/msclient/dsk3-1.exe (2011年2月時点) |
入手したモジュールを、インストールするシステムの作業用フォルダー(C:\tempなど)に配置または展開しておいてください。
入手したMicrosoft LAN Managerモジュールを事前に展開しなくてもインストールできます。
入手したモジュールは、CPUアーキテクチャー(x86)用です。CPUアーキテクチャー(x64)のシステムでは展開できません。
展開する場合は、CPUアーキテクチャー(x86)のシステム上で展開してください。
以下の方法で展開できます。
例
C:\tempにdsk3-1.exeを配置した場合
>cd /d c:\temp <RETURN> |
展開した以下のファイルをインストールするシステムの作業用フォルダーに転送してください。
PROTMAN.DOS
PROTMAN.EXE
NETBIND.COM
ServerView Operations Manager for Windowsの設定
本製品が正しく動作するために、ServerView Operations Manager for Windowsのインストール時に以下の設定に注意してください。
Web Serverの選択で"IIS (Microsoft Internet Information Server)"を選択しないでください。
Web Serverの格納先で"SSL と認証の使用"のチェックボックスにチェックを入れないでください。
SNMP Serviceの設定
本製品が正しく動作するために、Windows標準のSNMPサービスに対して以下の設定が必要です。
Windowsのコントロール パネルで"管理ツール"から"サービス"を開き、[サービス]画面でSNMPサービスのセキュリティタブに対して、設定を行ってください。
SNMPコミュニティー名
トラップコミュニティー名
コミュニティーの権利
SNMPトラップの送信先
SNMP Trap Serviceの設定
本製品が正しく動作するために、Windows標準のSNMP Trapサービスに対して以下の設定が必要です。
Windowsのコントロール パネルで"管理ツール"から"サービス"を開き、[サービス]画面で、SNMP Trapサービスのスタートアップの種類を"手動"または"自動"に設定します。サービスの状態を"開始"に設定します。
ServerView Virtual-IO Managerの設定
サーバ種別が"物理"のL-Serverを作成する場合、VIOMまたはHBA address renameが必要です。
VIOMを使用する場合、本製品が正しく動作するために、ServerView Virtual-IO Manager for Windowsのインストール時に以下の設定に注意してください。
I/O仮想化オプションを利用する場合
I/O仮想化アドレス範囲の選択画面で、"Select address ranges for IO Virtualization"チェックボックスのチェックを外してください。
I/O仮想化オプションを利用しない場合
I/O仮想化アドレス範囲の選択画面で、"Select address ranges for IO Virtualization"チェックボックスにチェックを入れ、MACアドレスおよびWWNのアドレス範囲を選択してください。
マネージャーが別に存在する場合、アドレス範囲が重複しないようにアドレス範囲を選択してください。
詳細については、ServerView Virtual-IO Manager for Windowsのマニュアルを参照してください。
DHCPサーバの導入
管理サーバと異なるサブネットに属する管理対象サーバを管理する場合は、Windows標準のDHCP Serverを導入する必要があります。以下の手順で、DHCP Serverを導入します。
サーバの役割にDHCP Serverを追加します。追加方法については、Windowsのマニュアルを参照してください。
Windowsのコントロール パネルで"管理ツール"から"サービス"を開き、[サービス]画面で、DHCP Serverサービスのスタートアップの種類を"手動"に設定します。
[サービス]画面で、DHCP Serverサービスを停止します。管理サーバがドメインに参加している場合は、手順4.を行ってください。
DHCPサーバを承認します。
Windowsのコントロール パネルで"管理ツール"から"DHCPコンソール"を開き、"DHCPコンソール"で[操作(A)]-[承認されたサーバーの管理(M)]を選択します。
[承認されたサーバーの管理]画面が表示されます。
[承認されたサーバーの管理]画面で、<承認(A)>ボタンをクリックします。
[DHCP サーバーの承認]画面が表示されます。
"名前または IP アドレス(N)"に、管理サーバの管理IPアドレスを入力し、<OK>ボタンをクリックします。
[承認の確認]画面が表示されます。
"名前(N)"と"IP アドレス(P)"を確認し、<OK>ボタンをクリックします。
[承認されたサーバーの管理]画面の"承認された DHCP サーバー(D)"に設定されます。
以下の手順で、マネージャーをインストールします。
本ソフトウェアのインストール時間は約7分です。
インストールする前に、「4.1.2.1 ソフトウェアの準備と確認」が行われているか確認してください。
Windowsに管理者権限でログオンします。
マネージャーをインストールするシステムにログオンします。ローカルグループのAdministratorsグループに所属するローカルアカウントユーザーでログオンしてください。ドメインユーザーでのインストールはできません。
本製品のCD-ROMをセットし、インストーラ画面で"マネージャ インストール"を選択します。
インストーラが起動し、本製品のセットアップ画面が表示されます。
参考
インストーラ画面が起動しない場合は、CD-ROMドライブ配下にあるWindowsフォルダー内の"RcSetup.exe"を起動してください。
使用許諾契約など画面の内容を確認し、<はい(Y)>ボタンをクリックします。
[インストール先フォルダの選択]画面が表示されます。
本製品のインストールフォルダー、および本製品で採取するシステムイメージやクローニングマスタを格納するイメージファイル格納フォルダーを指定します。
表示されているフォルダーから変更しない場合は、<次へ (N)>>ボタンをクリックしてください。
フォルダーを変更する場合は、変更したいフォルダーの<参照>ボタンをクリックし、フォルダーを変更したあと、<次へ (N)>>ボタンをクリックしてください。
[特権ユーザの作成]画面が表示されます。
注意
フォルダーを変更する際の注意事項
システムのインストールフォルダー(C:\など)を指定しないでください。
100文字以内の文字列を入力します。全角文字または以下の記号を含むフォルダー名は指定しないでください。
"""、"|"、":"、"*"、"?"、"/"、"."、"<"、">"、","、"%"、"&"、"^"、"="、"!"、";"、"#"、"'"、"+"、"["、"]"、"{"、"}"
Windows 2003 x64 EditionとWindows 2008 x64 Editionの場合、インストールフォルダーに"%SystemRoot%\System32\"と"Program Files"フォルダーは指定できません。
クラスタシステムにインストールする場合、プライマリーノードとセカンダリノードのインストールフォルダーと、イメージファイル格納先フォルダーは同じフォルダーを指定してください。
本製品の特権ユーザーとして使用するユーザーアカウントの作成情報を入力します。
「4.1.1 必要な情報の収集と確認」の「本製品の特権ユーザーとするユーザーアカウント」で設計したユーザーアカウント名とパスワードを指定し、<次へ (N)>>ボタンをクリックしてください。
[管理LANの選択]画面が表示されます。
特権ユーザーのユーザーアカウント名を入力します。先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された16文字以内の文字列を入力します。
大文字と小文字の区別はありません。
特権ユーザーのパスワードを入力します。半角英数字と記号で構成された16文字以内の文字列を入力します。
なお、パスワードは省略できません。
パスワード確認のため、パスワードを再入力します。
注意
クラスタシステムにインストールする場合、ユーザーアカウント名とパスワードは、プライマリーノードとセカンダリノードで同じ文字列を指定してください。
管理サーバの管理LANとして使用するネットワークを選択し、事前に用意したMicrosoft LAN Managerモジュールの配置場所を指定して、<次へ (N)>>ボタンをクリックしてください。
[ファイル コピーの開始]画面が表示されます。
注意
使用するネットワークのNICは、必ず有効にしてください。
また、管理サーバが複数のネットワークに接続している場合は、管理対象サーバと直接通信できる同一サブネットのネットワークを選択してください。
画面に表示されている内容に誤りがないことを確認し、<インストール (N)>>ボタンをクリックしてください。
ファイルのコピー処理が開始されます。
内容を変更する場合は、<<戻る(B)>ボタンをクリックしてください。
本製品のセットアップ完了画面が表示されます。
新規インストールの場合、"はい、今すぐコンピュータを再起動します。"チェックボックスにチェックを入れ<完了>ボタンをクリックし、Windowsを再起動してください。
アンインストールした環境へ再インストールする場合、"いいえ、後でコンピュータを再起動します。"チェックボックスにチェックを入れ<完了>ボタンをクリックします。そのあと、退避された証明書を元の場所に格納し、Windowsを再起動してください。証明書の退避については、「4.3 マネージャーのアンインストール」を参照してください。
注意
インストール失敗時の対処方法
以下の原因でインストール処理が中断される場合があります。
システム異常またはシステムダウンなどの処理異常
実行条件の誤りによるエラー、およびユーザーによる処理中断
以下の対処を行ってください。
Windowsのコントロール パネルで"プログラムの追加と削除"を開き、"ServerView Resource Orchestrator Manager"が表示されている場合は、アンインストールしたあとに、再インストールします。
アンインストールについては、「4.3 マネージャーのアンインストール」を参照してください。
参考
Windows Server 2008の場合、Windowsのコントロール パネルで"プログラムと機能"を開いてください。
"ServerView Resource Orchestrator Manager"が表示されていない場合は、再インストールします。
本製品では、マネージャーのクラスタ運用ができます。
クラスタ運用の設定と解除は、以下の作業が必要です。
クラスタ運用の設定と解除の手順については、ServerView Resource Coordinator VE インストールガイドのマネージャーのクラスタ運用設定と削除の記述を参照してください。
動的ディスクのファイルコピー(プライマリーノード)では、以下のフォルダーも合わせてコピーしてください。
【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data
【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data
詳細については、「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」を参照してください。
設定
クラスタリソースの作成(プライマリーノード)
動的ディスクのファイルコピー(プライマリーノード)
共有ディスク上のフォルダーのリンク設定(プライマリーノード)
フォルダーとファイルのアクセス権の設定(プライマリーノード)
本製品データベース用フォルダーのアクセス権の設定(プライマリーノード)
マネージャーの管理LANのIPアドレス変更(プライマリーノード)
共有ディスク上のフォルダーのリンク設定(セカンダリノード)
本製品データベース用フォルダーのアクセス権の設定(セカンダリノード)
マネージャーの管理LANのIPアドレス変更(セカンダリノード)
サービスリソースの登録(プライマリーノード)
クラスタサービスの起動(プライマリーノード)
クラスタサービスの起動(セカンダリノード)
解除
クラスタサービスの停止(プライマリーノード)
サービスリソースの削除(プライマリーノード)
マネージャーのアンインストール
共有ディスクのファイル削除(セカンダリノード)
クラスタリソースの削除(セカンダリノード)